如意輪寺 (小郡市)

福岡県小郡市にある寺院

如意輪寺(にょいりんじ)は福岡県小郡市横隈に所在する真言宗御室派寺院山号は清影山。本尊は日本でわずか二体(寺院安置としては唯一[3])の立像の如意輪観音で、福岡県指定文化財。平安時代後期の作と考えられている[4]。通称かえる寺として知られる。

如意輪寺
山門の遠景
所在地 福岡県小郡市横隈1729
位置 北緯33度25分39.2秒 東経130度34分03.1秒 / 北緯33.427556度 東経130.567528度 / 33.427556; 130.567528座標: 北緯33度25分39.2秒 東経130度34分03.1秒 / 北緯33.427556度 東経130.567528度 / 33.427556; 130.567528
山号 清影山
宗派 真言宗御室派
本尊 如意輪観音
開基 天平年間(729年[1]
別称 かえる寺
横隈観音
札所等 九州八十八ヶ所第3番[1]
筑後三十三観音霊場第8番
九州二十四地蔵第10番[2]
文化財 如意輪観音立像(県指定文化財)
公式サイト 清影山 如意輪寺
法人番号 6290005010539 ウィキデータを編集
如意輪寺 (小郡市)の位置(福岡県内)
如意輪寺 (小郡市)
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歴史

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元禄十年井上組寺社開基」(1697年)によると孝謙天皇の勅願により729年行基開創という。江戸時代初期には衰退して舎1堂のみとなっていたために、古刹を惜しんだ久留米藩主の有馬忠頼により再興される。

有馬豊祐が久留米藩より分知されて松崎藩を創始すると、その治下に入るが貞享元年(1684年)の松崎藩改易により衰退。江戸幕府統治下の元禄5年(1692年)に郷民の助成により再興し、後に久留米藩治下に戻る。

安永7年(1778年)に久留米藩主有馬頼徸により筑後三十三観音霊場第8番札所とされる。

近年は住職が集めて境内に置かれる無数のカエルの置物からかえる寺とも呼ばれ毎年6月6日にはカエル祭りも執り行われている

参考文献

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交通

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脚注

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  1. ^ a b 第3番 清影山 如意輪寺 九州八十八ヶ所百八霊場会、2017年8月4日閲覧。
  2. ^ 清影山 如意輪寺 九州二十四地蔵尊霊場会、2017年8月4日閲覧。
  3. ^ 他に那珂市歴史民俗資料館の収蔵する作例(平安時代の作、茨城県指定文化財)がある。
  4. ^ 小郡市文化財課発表に依る。 2023年5月3日閲覧