孔雀王2 幻影城』(くじゃくおうツー げんえいじょう)は、1989年セガから発売された日本のアクションゲーム。対応機種はメガドライブ。日本国外では一部グラフィックが差し替えられ、『Mystic Defender』のタイトルで発売された。

孔雀王2 幻影城
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 メガドライブ
開発元 セガ第二研究開発部
発売元 セガ
プログラマー SEXY DYNAMITE
BENJO KOUROGI
音楽 鎌谷千佳子
美術 小玉理恵子 (PHENIX RIE)
UD1
川口貴子
大島直人 (BIGISLAND)
山口恭史 (JUDY TOTOYA
湯田高志 (THOMAS YUUDA)
人数 1人
メディア 日本の旗3メガビットロムカセット[1]
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗4メガビットロムカセット
発売日 日本 198911251989年11月25日
アメリカ合衆国 1990011990年1月
ヨーロッパ 1990年
その他 型式:日本 G-4017
アメリカ合衆国 1011
ヨーロッパ 1011
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概要

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本作は荻野真漫画孔雀王』(1985年 - 1989年)を題材としたキャラクターゲーム。主人公は孔雀。内容は、攻撃とジャンプを基本とした、ライフ制[2]の横スクロールを基本としたアクションゲームである。ステージは8つ。多くのステージにはボスが存在しており、それを倒せばステージクリアとなる。

本作が『孔雀王2』となっているのは、セガの前機種に当たるセガ・マークIIIアドベンチャーゲーム『孔雀王』(1988年)が発売されていた事からではなく、同時期にOVAとして同名作品が発売されたためである[3]

ゲーム内容

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武器

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孔雀の扱う武器は切り替えボタンによって4種類を選択可能[4]。攻撃は溜め撃ちが可能で、ボタンを長く押して放せば、より強力な攻撃となる。前方に弾を撃つ「発勁」、十字ボタンで方向をコントロールできる火炎放射である「火焔」、画面端で跳ね返る弾を最大6つ発射できる「閃光」、使用回数に制限があるが画面内の敵を一掃する「電撃」がある(『メガドライブのすべて』 p.136)。

アイテム

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体力を回復する「青玉」、溜め撃ち時のゲージ上昇速度の向上する「赤玉」が存在する。赤玉を取り続ける事で4段階まで効果が累積するが、ミスをすることで一段階低下する(『メガドライブのすべて』 p.137)。

ストーリー

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現代に復活した第六天魔王織田信長は、ケルビムを復活させ、この世の終末をもくろむ。その上、孔雀の仲間である阿修羅も拉致されてしまい、生け贄となろうとしている。孔雀は信長の野望を阻止するため、旅立った。

スタッフ

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  • 企画:SUKEBE J
  • グラフィック・デザイン:PHENIX RIE(小玉理恵子)、UD1、CHOKO(川口貴子)
  • プログラム:SEXY DYNAMITE、BENJO KOUROGI
  • 音楽:TARNYA(鎌谷千佳子)

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通25/40点[5]
メガドライブFAN17.07/30点[1]
Aktueller Software Markt9.6/12点[6]
Raze61%[6]
メガドライブ大全否定的[3]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計25点(満40点)となっている[5]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.07点(満30点)となっている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.37 2.85 2.66 2.77 2.60 2.82 17.07
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「赤ん坊みたいなスライムや、ゾンビみたいな敵を独鈷杵や炎、ビームなど4つの技を切り替えて、敵をぐちゃぐちゃと倒していく、キモいジャンプアクション。原作のグロい部分をきっちりドット絵で描いているわけだ。しかし、ジャンプのタイミングはシビア。ドット単位の踏切がつらすぎる」と評している[3]

参考文献

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脚注

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  1. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、11頁。 
  2. ^ 通常設定ではライフ数は3である。
  3. ^ a b c 「Chapter 02 1989年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、29頁。ISBN 9784872338805 
  4. ^ ゲーム開始時は「発勁」しか所持しておらず、残りは道中で拾うこととなる。
  5. ^ a b 孔雀王2 幻影城 まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年1月24日閲覧。
  6. ^ a b Mystic Defender for Genesis (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年5月19日閲覧。

外部リンク

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