宮下 淳(みやした すなお、1943年-)は、日本の商学者(流通情報システム論・経営情報管理論)。大阪府立産業能率研究所主任研究員、静岡県立大学経営情報学部教授・学部長(第5代)、大阪学院大学流通科学部教授・学部長などを歴任した。

宮下 淳
(みやした すなお)
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 商学
研究機関 大阪府立産業能率研究所
静岡県立大学
大阪学院大学
出身校 関西大学商学部卒業
主な業績 産業経済と
流通情報ネットワークの研究
流通ビジネスモデル
経営イノベーションの研究
プロジェクト:人物伝
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来歴

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生い立ち

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愛知県生まれ。関西大学に進学し、商学部商学科にて商学を学んだ[1]。関西大学を卒業し、商学士称号を取得した。

研究者として

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大学卒業後は、大阪府立産業能率研究所に勤務した[1]。当初は研究員として勤務していたが、のちに主任研究員に昇任した[1]。また、その間に、大阪中小企業情報センターにて、企画調査室の課長も兼務した[1]

次に、大阪府立産業能率研究所から静岡県立大学に移り、経営情報学部の助教授に就任した[1]。のちに、経営情報学部の教授に昇任した[1]。また、静岡県立大学の大学院にて、経営情報学研究科の教授も兼任した[1]1998年大坪檀の後任として、同大学の経営情報学部の学部長に就任した[2]。また、静岡県立大学にて勤務する傍ら、ノースウェスタン大学にてケロッグ経営大学院の客員研究員も務めた[1]

その後、静岡県立大学から大阪学院大学に転じた[1]。大阪学院大学では、流通科学部の教授に就任し学部長も務めた[3]。2014年3月に定年退職。

研究

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専門は流通情報システム論、経営情報管理論といった分野の研究に取り組んでいる[3]

主宰する研究室のテーマとしては、「情報ネットワークを活用した流通」[4]を掲げている。研究の手法として「生産者や消費者行動も視野に入れ、さらには、実際の動きを情報システムやネットワークとの関係でみる」[4]。そのうえで「流通を新しい視点からとらえ、それによって現代の産業経済活動をネットワークと情報理論で読み解く」[4]

具体的には、今後の研究課題として、産業経済と流通情報コモンズについての研究や、流通ビジネスモデルと経営イノベーションについての研究を挙げている[5]

主な著書
  • 『流通情報システム論(単著)』同友館、1994年.
  • 『販売・流通情報システムと診断(共著)』同友館、1994年.
  • 『情報社会と経営(共著)』文眞堂、1997年.
  • 『中小企業の協同組織行動(単著)』白桃書房、1999年.
  • 『流通ビジネスモデル(共著)』中央経済社、2002年.
  • 『市場経済と流通(単著)』同友館、2009年.
  • 『小企業・自営業がつくる未来社会(共著)』晃洋書房、2013年.
論文
  • 宮下淳「経営情報システムの発展における基礎概念」『経営と情報 : 静岡県立大学・経営情報学部/学報』第3巻第1号、静岡県立大学経営情報学部、1991年3月、7-30頁、ISSN 0918-8215NAID 110004614593 
  • 宮下淳「商業政策と都市経営」『経営と情報 : 静岡県立大学・経営情報学部/学報』第5巻第1号、静岡県立大学経営情報学部、1993年1月、31-47頁、ISSN 0918-8215NAID 110004614605 
  • 宮下淳「中小工業協同組織の革新」『経営と情報 : 静岡県立大学・経営情報学部/学報』第10巻第2号、静岡県立大学経営情報学部、1998年6月、1-16頁、ISSN 0918-8215NAID 110004614504 
  • 宮下淳「地場産業組織の諸相」『経営と情報 : 静岡県立大学・経営情報学部/学報』第11巻第2号、静岡県立大学経営情報学部、1999年4月、19-31頁、ISSN 0918-8215NAID 110004614520 
  • 宮下淳「協業情報の個的実在性と共同性」『大阪学院大学流通・経営学論集』第36巻第1号、大阪学院大学流通・経営学会、2010年7月、4881-4916頁、doi:10.24730/00000085ISSN 18833462NAID 120005347985 
  • 宮下淳「流通経済における価値乖離と情報関与の位相」『大阪学院大学流通・経営学論集』第38巻第1号、大阪学院大学流通・経営学会、2012年9月、5373-5426頁、doi:10.24730/00000071ISSN 1883-3462NAID 120005347980 

脚注

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関連項目

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外部リンク

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学職
先代
大坪檀
静岡県立大学
経営情報学部学部長

第5代:1998年 - 2000年
次代
小林みどり