岡山貨物ターミナル駅
日本の岡山県岡山市北区にある日本貨物鉄道の駅
(岡山操車場から転送)
岡山貨物ターミナル駅(おかやまかもつターミナルえき)は、岡山県岡山市北区野田四丁目にある日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅。山陽本線に属している。2016年(平成28年)3月26日に、西岡山駅から改称された。当駅付近にかつて存在した岡山操車場についても本項で述べる。
岡山貨物ターミナル駅 | |
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![]() 駅舎(2016年7月) | |
おかやまかもつたーみなる Okayama-Kamotsu-Terminal | |
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所在地 | 岡山市北区野田四丁目1-90 |
所属事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | W 山陽本線 |
キロ程 | 145.9 km(神戸起点) |
電報略号 | オタ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1969年(昭和44年)10月1日 |
備考 | 貨物専用駅 |
山陰方面との分岐地点というだけでなく、水島臨海鉄道港東線東水島駅、山陽本線東福山駅との中継駅として機能している。そのため駅構内は広い。
歴史編集
山陽本線の上下線に挟まれて、東西に広がっていた広大な面積を誇っていた岡山操車場も、時代の変化に伴い完全に廃止され、残った線路等の施設撤去が進んでいる風景。 右側のコンテナホームは、日本で始めての私有コンテナ列車「山陽ライナー」が登場した、旧・西岡山駅の西側エリア風景。(1989年9月)
- 1925年(大正14年):平面ヤード式である岡山操車場が開業[1]。取扱規模は1,300車/日である[1]。
- 1942年(昭和17年):取扱量の大幅な増加(2,500車/日)に伴い、南仕訳線増設および宇野線短絡ルート(岡山操車場 - 大元駅)の新設[2]。
- 1945年(昭和20年):構内北側に上り着発線、仕訳線を増設[2]。
- 1953年(昭和28年):仕訳線が2か所に分かれて作業性が悪いことから構内改良工事を行い、抱き込み式平面ヤードになるとともに取扱規模を2,500車/日に増強[3]。
- 1969年(昭和44年)10月1日:岡山操車場南隣に西岡山駅が開業[4]。山陽新幹線開業によって岡山駅の貨物設備が支障することから、貨物取扱業務が当駅に移管された[4]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:「荷貨一元化」により荷物の取扱を開始。
- 1978年(昭和53年)10月2日:荷物の取扱を廃止。
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、岡山操車場は西日本旅客鉄道(JR西日本)、西岡山駅はJR貨物の所有となる。
- 1990年(平成2年)
- 2016年(平成28年)3月26日:駅名を岡山貨物ターミナル駅に改称[6]。
駅構造編集
取扱貨物編集
高さが制限される、架線下荷役に対応したトップリフターで、30ft級の大型宅配コンテナも取り扱う。(2005年4月)
- 鉄道コンテナ貨物
- 臨時車扱貨物
- 産業廃棄物・特別産業廃棄物の取扱許可を得ている。
- 岡山操車場規模[7]
- 面積:58.6万m2
- 軌道延長:57.5km
- 能力:2,800車/日
- 貨物扱:90万t/年(昭和49年)
隣の駅編集
脚注編集
- ^ a b 「鉄道による貨物輸送の変遷」太田幸夫、富士コンテム、2010年、p.28
- ^ a b 「鉄道による貨物輸送の変遷」太田幸夫、富士コンテム、2010年、p.35
- ^ 「鉄道による貨物輸送の変遷」太田幸夫、富士コンテム、2010年、p.38
- ^ a b 「鉄道による貨物輸送の変遷」太田幸夫、富士コンテム、2010年、p.66
- ^ “ダイヤ改正から秋田操など6駅名変更 JR貨物”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1989年10月21日)
- ^ (PDF)『平成28年3月時刻改正 新しい鉄道輸送サービスのご案内』(プレスリリース)日本貨物鉄道株式会社、2015年12月18日 。2015年12月21日閲覧。
- ^ 「鉄道による貨物輸送の変遷」太田幸夫、富士コンテム、2010年、p.244