川畑伸吾(かわばた しんご、1978年5月15日 - )は、日本陸上競技選手。専門は短距離走。身長175cm、体重70kg。鹿児島県出身。鹿児島城西高等学校法政大学群馬綜合ガードシステム(現在のALSOK群馬)を経て、現在は東京工学院専門学校スポーツビジネス科教員。

川畑 伸吾 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム かわばた しんご
ラテン文字 Shingo Kawabata
国籍 日本の旗 日本
種目 短距離走
大学 法政大学
生年月日 (1978-05-15) 1978年5月15日(45歳)
出身地 鹿児島県
身長 175cm
体重 70kg
成績
オリンピック 100m 2次予選1組8着 (2000年)
4x100mR 準決勝2組3着 (2000年)
地域大会決勝 アジア選手権
100m 4位 (2003年)
4x100mR 3位 (2003年)
国内大会決勝 日本選手権
100m 4位 (2001年, 2005年)
自己ベスト
100m 10秒11 (2000年)
200m 20秒74 (2003年)
獲得メダル
陸上競技
日本の旗 日本
アジア選手権
2003 マニラ 4x100mR
東アジア大会
2001 大阪 4x100mR
2005 マカオ 4x100mR
2005 マカオ 100m
ユニバーシアード
2001 北京 4x100mR
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主な経歴 編集

鹿児島城西高の3年時に、インターハイ国体(少年男子A)の100mを制して2冠を達成した。

2000年9月2日に東京都国立競技場で行われた第69回日本インカレの100m決勝において、10秒11の日本学生新記録(当時)と大会新記録(当時)を樹立して優勝した。また、この記録は日本歴代3位(当時)のタイムであり、国立競技場における日本人最速記録である[1]

同月、シドニーで行われたオリンピックの日本代表に選出されて100mと4×100mリレーに出場した。100mは2次予選で敗退したが、4×100mリレーでは予選と準決勝で日本チーム(川畑-伊東浩司末續慎吾朝原宣治)の第1走を務め、準決勝では38秒31のアジアタイ記録(当時)をマークして決勝に進出した。しかし、準決勝で脚に痙攣を起こしたために決勝は欠場となった[2]

2001年5月に大阪で行われた第3回東アジア大会の4×100mリレーで日本チーム(川畑-安井章泰-末續慎吾-石塚英樹)の第1走を務め、38秒93の大会新記録(当時)を樹立して金メダルを獲得した。

同年8-9月に北京で行われたユニバーシアードで日本選手団の旗手を務めた[3]。4×100mリレーでは日本チーム(川畑-奈良賢司奥迫政之大前祐介)の第1走を務めて金メダルを獲得した。これはユニバーシアード同種目における日本初の金メダルだった。

同年9月15日に横浜で行われたスーパー陸上100m+200m+300m+400mリレーで日本選抜Bチーム(川畑-朝原宣治-田端健児小坂田淳)の第1走を務め、1分48秒27の日本新記録を樹立した[4]

国体の成年男子100mでは、2002年と2003年に優勝し連覇を達成した。3連覇がかかった2004年は惜しくも2位に終わったが、2005年には再び優勝を果たした[5]

主要大会成績 編集

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1996 世界ジュニア選手権 (en   シドニー 100m 2次予選3組5着 10秒88 (-1.5)
4x100mR 5位 39秒75 (4走)
2000 オリンピック   シドニー 100m 2次予選1組8着 10秒60 (-1.7)
4x100mR 準決勝2組3着 38秒31 (1走) アジアタイ記録
決勝進出[6]
2001 世界室内選手権   リスボン 60m 準決勝1組8着 6秒85
東アジア大会 (en   大阪 100m 6位 10秒58 (0.0)
4x100mR 優勝 38秒93 (1走) 大会新記録
ユニバーシアード (en   北京 100m 準決勝1組7着 10秒43 (+1.5)
4x100mR 優勝 38秒77 (1走) ユニバーシアード同種目初の金メダル
2003 アジア選手権 (en   マニラ 100m 4位 10秒42 (0.0)
4x100mR 3位 39秒59 (2走)
2005 東アジア大会 (en   マカオ 100m 2位 10秒54 (-1.4)
4x100mR 優勝 39秒61 (1走)

自己ベスト 編集

種目 記録 年月日 場所 備考
100m 10秒11 (+0.3m/s) 2000年9月2日   東京都 元日本学生記録
200m 20秒74 (+0.2 m/s) 2003年10月12日   前橋市
4x100mR 38秒31 (1走) 2000年9月29日   シドニー 元アジアタイ記録
100+200+300+400mR 1分48秒27 (1走) 2001年9月15日   横浜市 日本記録

脚注 編集

  1. ^ 桐生 ラスト国立で日本人最速記録狙う デイリースポーツ online (2014-5-11) 2014年7月3日閲覧。
  2. ^ (9/30)奇跡的なバトンパス・男子400Mリレー、日本は6位入賞 日本経済新聞社 NIKKEI NET (2000-9-30) 2014年7月3日閲覧。
  3. ^ 日本の大会参加状況(夏季) - 日本オリンピック委員会 2014年7月3日閲覧
  4. ^ 日本記録(男子) - 日本陸上競技連盟 2014年7月3日閲覧
  5. ^ 国民体育大会競技記録集 日本体育協会 (PDF, 6.9 MB) 2014年7月3日閲覧
  6. ^ 決勝は欠場。決勝の日本は38秒66で6位。

外部リンク 編集

記録
先代(タイ記録保持者)
(38秒31)
  世界選手権日本代表
井上悟伊東浩司土江寛裕朝原宣治
1997年8月9日
男子4×100mリレー
アジア記録保持者
(38秒31)

  オリンピック日本代表
川畑伸吾伊東浩司末續慎吾朝原宣治

2000年9月29日 - 2007年8月31日
次代
(38秒21)
  世界選手権日本代表
塚原直貴末續慎吾高平慎士朝原宣治
2007年8月31日
先代
(1分50秒12)
実業団学生対抗陸上・実業団選抜
土江寛裕、小野田貴文、河村英昭田端健児
1998年6月28日
男子メドレーリレー
日本記録保持者
(1分48秒27)

スーパー陸上・日本選抜B
川畑伸吾朝原宣治、田端健児、小坂田淳

2001年9月15日 -
次代
未定
先代
朝原宣治
(10秒19)
1993年10月26日
男子100m
日本学生記録保持者
(10秒11)

2000年9月2日 - 2002年5月6日
次代
末續慎吾
(10秒05)
2002年5月6日