巴里の屋根の下』(パリのやねのした、Sous les toits de Paris)は、1930年フランスロマンティック・コメディ映画ルネ・クレール監督の初のトーキー映画で、出演はアルベール・プレジャンフランス語版ポーラ・イレリフランス語版など。 パリの下町を舞台に、1人の若い女性をめぐる3人の男たちの姿を描いている。 「詩的リアリズム」の出発点と評されている[1]ラウール・モレッティフランス語版作曲の主題歌も好評を呼んだ。[要出典]

巴里の屋根の下
Sous les toits de Paris
監督 ルネ・クレール
脚本 ルネ・クレール
出演者 アルベール・プレジャンフランス語版
ポーラ・イレリフランス語版
音楽 ラウール・モレッティフランス語版
アルマン・ベルナールフランス語版
主題歌 アルベール・プレジャン
「巴里の屋根の下」
撮影 ジョルジュ・ペリナールフランス語版
ジョルジュ・ラウレフランス語版
編集 ルネ・ル・エナフフランス語版
製作会社 トビス英語版
配給 フランスの旗 トビス
日本の旗 三映社
公開 フランスの旗 1930年1月2日
日本の旗 1931年5月31日
上映時間 96分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
ルーマニア語
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ストーリー編集

街角で歌いながら歌譜を売る仕事で生計を立てている歌手のアルベールは、ふとしたことで知り合ったルーマニア出身の若い女性ポーラに惹かれるが、彼女が裏町のゴロツキであるフレッドに口説かれているのを見て、一旦は諦める。しかし、フレッドが密かに鍵を盗み取ったために部屋に入れなくなってしまったポーラをアルベールが自分の部屋に泊めてやったことをきっかけに、アルベールとポーラは急接近し、2人は結婚を決める。喜びで浮かれながら準備を始めたアルベールだったが、知人の泥棒から預かったカバンの中から盗品が見つかったために警察に捕まってしまう。警察に連行されるアルベールを目撃したポーラはショックを受け、アルベールの親友であるルイを頼るようになる。その後、泥棒が捕まり、無実が証明されたアルベールは自由の身となるが、既にポーラはルイと深い仲になっていた。そんな中、ふとしたことでルイと痴話喧嘩したポーラはフレッドとダンスホールに行く。そこに偶然アルベールも現れたことで、ポーラをめぐってフレッドとアルベールは決闘をすることになる。フレッドの仲間たちに囲まれ、絶体絶命の危機に陥ったアルベールだったが、そこにポーラからの連絡を受けてかけつけたルイが発砲して街灯を消すと、混乱の中でフレッドたちは逮捕され、アルベールとルイは無事に逃げおおせる。ポーラと喜びを分かち合うアルベールだったが、そこでポーラとルイが既に深い仲となっていることに気付いてしまう。はじめは怒りの感情を見せたアルベールだったが、すぐに落ち着いて身を引く。翌日もアルベールはこれまで通りに歌を歌いながら歌譜を売る。

キャスト編集

スタッフ編集

製作編集

撮影は撮影所にパリの街並みをロシア人のラザール・メールソン英語版が再現して行われた。空間のパースペクティブが奇妙にゆがみ、建物がわずかに不思議な傾斜をしている現実と非現実の微妙なバランスから生まれる美の感覚こそがリアリズムだという[2]

出典編集

  1. ^ 中条省平『フランス映画史の誘惑』(集英社新書 2003年pp.80-85)。
  2. ^ 中条省平『フランス映画史の誘惑』(集英社新書 2003年pp.80-85)。

外部リンク編集