市川九團次 (4代目)
日本の歌舞伎役者
四代目 市川 九團次(いちかわ くだんじ、1972年(昭和47年)4月4日[1] - )は、歌舞伎役者。歌舞伎名跡「市川九團次」の当代である。本名は鈴木 道行(すずき みちゆき[1])。屋号は高島屋。定紋は三升の中に九の字。五代目坂東竹三郎の芸養子だったが、現在は十三代目市川團十郎の門弟になっている。
よだいめ いちかわ くだんじ 四代目 市川 九團次 | |
屋号 | 高島屋 |
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定紋 | 三升の中に九の字 |
生年月日 | 1972年4月4日(52歳) |
本名 | 鈴木道行 |
襲名歴 | 1. 坂東竹志郎 2. 四代目坂東薪車 3. 市川道行 4. 四代目市川九團次 |
出身地 | 千葉県 |
来歴
編集- 1998年(平成10年)7月、門閥外から五代目坂東竹三郎に入門。同年9月大阪松竹座『ヤマトタケル』の舎人、熊襲兵士で坂東竹志郎(ばんどう たけしろう)を名乗って初舞台。
- 2005年(平成17年)4月大阪松竹座『菅原伝授手習鑑』「車引」の杉王丸で四代目坂東薪車を襲名。同年十三夜会賞奨励賞を受賞。
- 2006年(平成18年)咲くやこの花賞を受賞。名題昇進。
- 2014年(平成26年)2月、坂東竹三郎に無断で現代劇「サロメ」に、「秋元道行」の芸名で出演。このため、竹三郎が松竹と協議し、2014年1月末付けでの芸養子解消が通知された[2]。同年9月に十一代目市川海老蔵(現・十三代目市川團十郎)の門弟となり市川道行として再出発した[3]。
- 2015年(平成27年)1月に、新橋演舞場『石川五右衛門』のヌルハチで四代目市川九團次を襲名[4]。
- 2023年(令和5年)10月、重要無形文化財(総合認定/第十六次)に認定され「伝統歌舞伎保存会」会員となる[5][1]。
主な出演
編集舞台
編集- サロメ(2014年2月、東京芸術劇場)
- Honganji(2016年1月 - 2月、新歌舞伎座・中日劇場・EX THEATER ROPPONGI) - 平将門 役
映画
編集- 代打教師 秋葉、真剣です!(1991年、東映)
- 1・2の三四郎(1995年、東宝)
テレビドラマ
編集- 水戸黄門 30部 第16話(2002年4月16日、TBSテレビ) - 芳澤あやめ 役 ※坂東竹志郎名義
- 石川五右衛門 第5話(2016年11月11日、松竹・テレビ東京) - 茂吉 役
- OTHELLO 第6話・最終話(2022年9月16日・10月11日、ABC) - 鐘尾磨久須 役
- 仮面ライダーギーツ 第39話(2023年6月11日、テレビ朝日) - 政府高官 役
- #居酒屋新幹線2 第3話(2024年1月24日、MBS/TBS系列) - 焼きおやき店の店員 役
ウェブテレビ
編集CM・広告
編集脚注
編集- ^ a b c 『文化審議会の答申(重要無形文化財の指定及び保持者の認定等)』(プレスリリース)文化庁、2023年7月21日 。2024年3月31日閲覧。及び“Ⅰ. 答申内容” (PDF). 文化庁. pp. 8-9. 2024年3月31日閲覧。 “重要無形文化財の保持者の団体の構成員の追加認定(総合認定)”
- ^ “歌舞伎の坂東薪車さん、芸名失う 師匠と疎遠に”. 朝日新聞. (2014年5月28日) 2014年5月28日閲覧。
- ^ 南座|秋元道行オフィシャルブログ「とことん道行」Powered by Ameba
- ^ “市川九團次襲名披露のお知らせ”. 成田屋公式サイト. (2014年12月12日)
- ^ “現会員”. 伝統歌舞伎保存会について:会員一覧. 伝統歌舞伎保存会 (2023年10月18日). 2024年3月31日閲覧。 “第十六次認定”
- ^ “ダークヒーロー信長描いた「Honganji」再演決定、新たに壮一帆迎え”. ステージナタリー. (2016年5月30日) 2016年5月31日閲覧。
- ^ Inc, Natasha (2020年5月9日). “森田望智が鈴木光司の新作ホラーでドラマ初主演、小倉優香や芦名星も参加(コメントあり)”. 映画ナタリー. 2020年5月11日閲覧。
- ^ “市川九團次が結果にコミット”. ステージナタリー. ナターシャ (2018年1月17日). 2024年1月24日閲覧。
外部リンク
編集- 四代目市川九團次オフィシャルホームページ
- 九團次のブログ
- 市川 九團次 (四代目) - 歌舞伎俳優名鑑
- 四代目 市川九團次 - Dressers inc.所属タレント紹介
- Kudanji channel - YouTubeチャンネル
- 市川九團次 (@kudanji_ichikawa) - Instagram
- 四代目 市川九團次 (@kudanji4) - X(旧Twitter)