改革結集の会
改革結集の会(かいかくけっしゅうのかい、英語: Vision of Reform)は、かつて存在した日本の政党。略称は結集。
改革結集の会 Vision of Reform | |
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代表の村岡敏英 | |
成立年月日 | 2015年12月21日 |
前身政党 | 維新の党(一部) |
解散年月日 | 2016年3月25日[1](法規上は同年11月15日[2]) |
解散理由 | 他党への合流 |
後継政党 |
民進党 おおさか維新の会 |
本部所在地 |
〒107-0062 東京都港区南青山1-22-2ベルハイツ1階[3][4] 北緯35度40分0.6秒 東経139度43分31.5秒 / 北緯35.666833度 東経139.725417度座標: 北緯35度40分0.6秒 東経139度43分31.5秒 / 北緯35.666833度 東経139.725417度 |
政治的思想・立場 |
小さな政府[5] 地方分権[5] 中道右派[6] |
シンボル | 握手をする5つの手 |
党史
編集2015年10月22日、維新の党分裂騒動を巡り、松野頼久執行部の対応に反発した小沢鋭仁、村岡敏英、重徳和彦、小熊慎司の4名が離党届を維新の党に提出し[7]、10月27日に離党が了承された[8][9]。また、11月18日、日本を元気にする会に所属する山田太郎とともに、政治団体「草莽の会」の結成を総務省に届け出た(山田は元気を離党せず)[10]。12月9日、これを母体として衆議院の院内会派「改革結集の会」が結成される[11]。12月14日には、維新の党離党後、無所属で活動していた鈴木義弘が加わり、政党助成法上の5人以上の国会議員という政党要件を満たしたため、新党を結成する意向を固めた[12][13]。当初、次世代の党の江口克彦参議院議員や同党を離党して無所属になっていた松沢成文参議院議員との新党も模索していたが、折り合わなかった[13]。
同年12月21日、草莽の会のメンバー5人が総務省に政党設立を届け出た[14]。なお、草莽の会については小沢は、「存続させ、政策の勉強会は続けていく」方針を示した[15]。代表には村岡が就任した[16]。時事通信は、政党交付金受給のための「駆け込み新党」の感は否めないと報じた[17]。
2016年3月、民主党から、民主党と維新の党が合流してできる「民進党」に参加するよう呼びかけられ、村岡、小熊、重徳の3人が合流の意向を固めた[18]。鈴木は態度を保留していたが、後に民進党入りを表明し、4人が民進党への合流を決める。これに対し、小沢はおおさか維新の会への参加を表明した[19]。3月25日、衆議院事務局に会派の解散届を提出し、受理された[1]。
4月20日に政治団体「改革結集の会」へ3カ月分相当の特定交付金3036万円が交付されている[20][21]。
4人が民進党に合流した後は、村岡、重徳、小熊の3人は花斉会(野田佳彦グループ)に、鈴木は自誓会(細野豪志派)にそれぞれ入会した。2017年の民進党代表選挙では、鈴木を除く3人が中心となり共産党との選挙協力の見直しや憲法改正に向けた議論を促す声明文を発表している[22]。後に鈴木は民進党を離党(後に除籍処分を受ける。)し、小池百合子率いる希望の党結党メンバー[23]になり、さらに、第48回衆議院議員総選挙を前にした2017年9月28日に民進党代表の前原誠司が希望の党への事実上の合流を表明した。村岡、小熊が同党の公認を受け[24][25]、日本維新の会に所属していた小沢も希望の党に入党したが、重徳は公示日を目前に公認を断念し無所属で出馬した。投開票の結果、重徳・小熊は当選[26][27]し村岡・小沢・鈴木は落選した[28][29][30]。
役職
編集党役員
編集代表 | 村岡敏英 | |
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幹事長 | 小熊慎司 | |
会長 | 小沢鋭仁 | |
政調会長 | 鈴木義弘 | |
国対委員長 | 重徳和彦 |
党勢
編集所属国会議員
編集2015年12月21日時点、所属国会議員数5名(衆議院議員5名)
衆議院議員 | ||||
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小沢鋭仁 比例近畿、衆8 |
小熊慎司 福島4区、衆2参1 |
村岡敏英 比例東北、衆2 |
鈴木義弘 比例北関東、衆2 |
重徳和彦 愛知12区、衆2 |
脚注
編集- ^ a b “改革結集の会、衆院事務局に解散届”. 日本経済新聞. (2016年3月25日)
- ^ 『総務省|政治資金収支報告書|平成29年2月28日公表(平成25・27~28年分 解散分)』(プレスリリース)総務省、2017年2月28日 。
- ^ 『官報』第6696号、平成28年1月19日
- ^ 改革結集の会
- ^ a b 『綱領』(プレスリリース)改革結集の会。オリジナルの2016年3月16日時点におけるアーカイブ 。
- ^ “元維新の5人が新党「改革結集の会」結成”. 産経新聞. (2015年12月21日) . "立ち位置は保守系改革路線"
- ^ “維新、4人が離党届”. 朝日新聞. (2015年10月23日)
- ^ “小熊慎司氏ら維新離党届「原点に返り政治を」”. 福島民友新聞. (2015年10月23日) 2015年12月27日閲覧。
- ^ “維新、中間派4人が離党届 下地氏らは橋下新党参加へ”. 東京新聞. (2015年10月22日) 2015年11月5日閲覧。
- ^ “維新離党組が政治団体”. 朝日新聞. (2015年11月19日)
- ^ “衆院会派「おおさか維新の会」など結成”. 日本経済新聞. (2015年12月9日) 2016年3月30日閲覧。
- ^ “維新離党議員、新党を検討 鈴木氏が衆院会派入り”. 日本経済新聞. (2015年12月15日)
- ^ a b “無所属議員ら新党模索「交付金目当て」の見方も”. 読売新聞. (2015年12月15日)
- ^ “小沢元環境相らが新党結成 改革結集の会”. NHK. (2015年12月21日) 2015年12月21日閲覧。
- ^ “村岡氏が新党代表就任”. 読売新聞. (2015年12月21日)
- ^ “村岡敏英氏、新党代表就任へ 21日届け出”. 秋田魁新報. (2015年12月21日) 2015年12月21日閲覧。
- ^ “小政党、生き残り必死=交付金にらみ人数合わせ”. 時事通信. (2015年12月21日)
- ^ “改革結集の会の村岡代表ら3人、民進党に参加へ”. 読売新聞. (2016年3月22日)
- ^ “改革結集の4人、民進に合流=小沢鋭氏はおおさか維新へ”. 時事通信. (2016年3月22日) 2016年3月23日閲覧。
- ^ “8党に79.7億円を交付 総務省”. 日本経済新聞. (2016年4月20日)
- ^ “8党に79億円=総務省”. 時事通信. (2016年4月20日)
- ^ “「民共共闘」にブチ切れた若手が声明文「民進党をたたきなおす!」 前原、枝野両陣営に提出”. 産経新聞. (2017年8月23日) 2018年1月3日閲覧。
- ^ “「日本をリセット」小池氏、国会議員14人会見”. 毎日新聞ニュース. (2017年9月27日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ “秋田で「希望の党」が4人公認”. 産経ニュース. (2017年10月5日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ “民進党の前議員、どの党から出馬? ⇒ 希望の党52人、立憲民主党15人、無所属22人【UPDATE】”. HUFFPOST. (2017年10月7日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ “CBC速報 愛知12区 重徳和彦さん当確”. CBC. (2017年10月22日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ “【比例東北当選】希望前・小熊慎司氏 「二大政党制実現へ力」”. 福島民友みんゆうNet. (2017年10月23日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ “秋田)「排除、使うべきではなかった」嘆く陣営”. 朝日新聞デジタル. (2017年10月25日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ “維新から希望へ、9選目指した小沢鋭仁氏が落選”. 読売オンライン衆院選2017. (2017年10月23日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ “小選挙区開票速報:埼玉”. 朝日新聞デジタル 2017年12月26日閲覧。