新・高校生ブルース

新・高校生ブルース』(しん こうこうせいブルース)は、1970年12月25日公開の日本映画。監督は帯盛迪彦。本作に先立つ同1970年8月22日に、関根恵子内田喜郎のキャストで公開された『高校生ブルース』に引き続き公開されたため"新"が付くが、高校生である以外内容や設定は異なる。
童貞を卒業したい男子高校生3人とクラスメイトの京子を通して、高校生の恋愛を題材にした恋愛青春映画

新・高校生ブルース
The Forbidden Fruit
監督 帯盛迪彦
脚本 今子正義
原作 柴田成人「京子ちゃん心配しないで[1]
出演者 関根恵子
内田喜郎
菅野直行
水谷豊
音楽 伊部晴美
撮影 喜多崎晃
編集 中静達治
製作会社 大映
配給 ダイニチ映配
公開 日本の旗 1970年12月25日
上映時間 83分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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あらすじ編集

高校の文芸部に所属する田村京子は部員たちと話し合い、高校生の性の実態や悩みについて生徒たちにアンケートを取り学園祭で発表することを決める。京子と同じクラスの童貞トリオ(椎名健次、和島亘、岡田正樹)はある日の放課後、街で若い女性をナンパしまくるが誰にも相手にしてもらえない。翌日「高校生の恋愛について」の話し合いで、「高校生でも恋愛や性は個人の自由」と言う健次に対し、京子は「体の関係より愛する気持ちを重視すべき」と主張する。

その日の放課後、童貞トリオは考えた末に童貞を捨てることを目標に掲げて同盟を組み、学園祭までの1カ月を期限に行動を開始する。健次はスケートに行った京子と、亘は女性教師に勉強を教わるフリをして、正樹は自宅の若い家政婦と、それぞれに迫るが失敗に終わる。

水商売の女性を相手にしてもらおうと考えた3人は、成人のフリをしてキャバレーに入店するが、ホステスをする同級生・相川サナエと出くわし、気まずさから3人は店を後にする。しかし、サナエを心配した亘が引き返したところ、中年男とトラブルになった彼女を助け、これがきっかけで互いに好意を寄せ始める。

数日後、健次はレコードの貸し借りで京子と過ごすうちに、彼女を異性として意識し始め、彼女のことで頭がいっぱいになる。しかし、京子から数日前に届いた差出人不明のラブレターを見せられた健次は、くせのある筆跡から正樹が書いたものだと気づく。恋愛を取るか友情を取るかで悩んだ健次は、京子に好意を持っていることが正樹にばれ、男同士で話し合った結果、正樹は健次のために身を引くことに。

その後、恒はサナエと初体験を済ませ、正樹は街でたまたま知り合った年上の女を相手に童貞を卒業するが、健次は京子とキス止まり。数日後、童貞卒業の期限が迫る学園祭前日を迎えた健次は、京子と2人きりで会うが、焦るあまり喧嘩になってしまう。

キャスト編集

田村京子
演 - 関根恵子
文芸部所属。健次とは幼なじみで、子供の頃に互いの家を行き来して一緒に遊んでいたため親しい仲。引っ越して4年間別の町で暮らした後、高校生の頃に再び作中の町で暮らし始める。真面目な性格で成績優秀、恋愛に関して現在はプラトニック派。
椎名健次
演 - 内田喜郎
童貞トリオの一人。あだ名は「しい公」。京子の父と自身の父が同じ大学の同窓生で、仕事も同じく銀行員というつながりがある。理想のタイプは、華奢な体つきの清純派。優等生で女子にもてる館山を嫌っている。恋愛に関して「高校生でも恋愛や性は個人の自由」との考えの持ち主だが、意外と義理人情のある硬派な一面もある。
和島亘
演 - 菅野直行
童貞トリオの一人。勉強より同世代の女の子との恋愛に興味を持っている。理想のタイプは、作中では「ソフィア・ローレンのような肉感的で情熱的な女性」と言っている。馬鹿でおっちょこちょいな性格を自認しており、おちゃらけていることが多いが、いざという時は男らしく決断力がある。
岡田正樹
演 - 水谷豊
童貞トリオの一人。あだ名は「おかちん」。理想のタイプは、「フェイ・ダナウェイのような美人」と言っている。文芸部に所属していないが、トリオの中では“文学青年”と呼ばれている。未成年ながら健次と亘と共にタバコを嗜んでいる。裕福な家の子で大きな邸宅で暮らしをしている。

京子が通う学校の関係者編集

相川サナエ
演 - 三笠すみれ
健次たちの同級生。昼はただの高校生だが、母子家庭で体の弱い母の代わりに、夜はキャバレーのホステスとしてバイトして生活費を稼いでいる。京子と親しい。
館山修一
演 - 木下清
文芸部所属。ゲーテなどの文学作品が趣味で、品行方正な優等生。女子生徒からも人気がある。ただし、生真面目というわけではなくキザったらしく、健次から偽善者に思われている。
文芸部員
演 - 平野康小峯美栄子
京子や館山たち他の部員たちと共に話し合って、学園祭の展示のテーマを「高校生の性について」に決め、具体的な案を出し合う。
桐村
演 - 益田ひろ子
英語教師。亘に「ポーの『黒猫』の英語翻訳の分からないところを教えてほしい」と頼まれて勉強に付き合う。

その他の人たち編集

金井春子
演 - 美田陽子
若宮
演 - 北城真記子
大原
演 - 中田勉
佐和
演 - 荒砂ゆき
美代
演 - 浅見ちづる
岡田家の家政婦。ある時、正樹の部屋に紅茶を持っていった時に、誤ってズボンに紅茶をこぼしたため、布で拭く。
エミ
演 - 猪俣光世
ソープランドで働く風俗嬢。健次が童貞を捨てに来る。陽気な性格だが、色気より事務的に仕事をさっさとこなしている。
桃子
演 - 甲斐弘子
かおる
演 - 中村よし子
ミドリ
演 - 藤原あきこ
マネージャー
演 - 津田駿
キャバレーで働く男。客としてやってきた健次たちと支払いの時にもめる。
客引の男
演 - 志保京助
新装開店したばかりのキャバレーの店先で客を呼び込み、健次たちを招き入れる。
和江
演 - 浜世津子

スタッフ編集

  • 監督 - 帯盛迪彦
  • 脚本 - 今子正義
  • 原作 - 柴田成人
  • 企画 - 神吉虎吉
  • 撮影 - 喜多崎晃
  • 美術 - 山口煕
  • 音楽 - 伊部晴美
  • 録音 高橋温生
  • 照明 - 渡辺長治
  • 編集 - 中静達治
  • 助監督 - 程原武
  • スチル - 薫森良民

同時上映編集

可愛い悪魔 いいものあげる

脚注編集

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注釈編集

出典編集

  1. ^ 下記外部リンク・キネノートの解説より

外部リンク編集