日生町寒河

岡山県備前市の大字
日本 > 岡山県 > 備前市 > 日生町寒河

日生町寒河(ひなせちょうそうご)は、岡山県備前市大字である。かつての寒河村のほぼ全域にあたる[注釈 1]郵便番号は701-3202。

日生町寒河
日生東公民館(寒河コミュニティセンター)(2024年1月)
日生東公民館(寒河コミュニティセンター)(2024年1月)
日生町寒河の位置(岡山県内)
日生町寒河
日生町寒河
北緯34度44分50.86秒 東経134度17分38.9秒 / 北緯34.7474611度 東経134.294139度 / 34.7474611; 134.294139
日本
都道府県 岡山県
市町村 備前市
行政地区(地区) 日生町地区
行政地区(大字) 日生町寒河
人口
2023年令和5年)現在)
 • 合計 2,984[1]
郵便番号
701-3202

地理 編集

 
岡山県道397号寒河本庄岡山線から東部方面を望む。

備前市の東端にあり、赤穂市兵庫県)に隣接している。東西北の三方が山に囲まれ、その合間を縫うように宅地・田畑がY字型に広がっている。

中央を赤穂線が東西に縦断し、寒河駅日生駅の二駅が位置している。日生駅のある中日生に加え、梅灘周辺は西隣の日生町日生と市街地が連続している。

南部は瀬戸内海に面し、うちわだの瀬戸を挟んで鹿久居島を望む地域である。東北には天狗山(標高約392m)がある。

山地 編集

  • 天狗山(標高約392m)

河川 編集

複数の文献において河川情報についての相違があるため、それぞれの記述に基づいて表を作成しています。

日生町寒河を流れる河川は全て石谷川水系二級水系)に属する。

日生町寒河の河川一覧(『河川コード表(第二水系)[2]』より作成)
河川名 次数 フリガナ 河川管理者 河川種類
石谷川 0 イシタニガワ[注釈 2] 岡山県 二級水系二級河川
西谷川 1 ニシタニガワ 岡山県 二級水系二級河川
成林川 2 ナルバヤシガワ 二級水系普通河川
鳴滝川 1 ナルタキガワ 二級水系普通河川
日生町寒河の河川一覧(『日生町誌[4]』より作成)
河川名 水源 合流地点 流入先 流水方向 長さ
石谷川 石谷池 碑田 古川 西南 2.3km 10m
曾部戸川 東奥池 石谷川 西 0.7km 4m
西川 西新池 碑田 古川 1.9km 6m
西谷川 西谷池 成林 西川 0.7km 4m
鳴滝川 成鳴滝 川内 西川 0.6km 2m
古川 瀬戸内海 0.9km 7m

ため池 編集

日生町寒河に位置するため池は全て灌漑用に人工的に作られたものである。

ため池[5]:西新池、化女谷池、三ツ池下池、三ツ池中池、三ツ池奥池、東奥池、曽部戸池、峠の池、名切池、名倉池、中谷池、石谷新池、石谷中池、石谷奥池

港湾 編集

  • 寒河港

隣接している大字 編集

歴史 編集

江戸時代[7] 編集

明治以降[7] 編集

  • 1874年(明治7年)- 大小区事務所が廃止され、西片上村に第六会議所が設置され、寒河村は第六会議所の管轄となる。
  • 1883年(明治16年)- 寒河村に和気郡第九部戸長役場が設置され、寒河村・福浦村を管轄する。
  • 1889年(明治22年)6月1日 - 寒河村と福浦村とが合併[注釈 4]。村名は、両村の旧村名(浦・寒)から一文字ずつ取って「福河」となる。

戦後 編集

  • 1953年昭和28年)- 寒河地区・福浦地区で合併に関する村民大会が開催される。寒河地区では、日生町との合併賛成意見が多数であった[注釈 5][8]
  • 1955年(昭和30年)3月1日 - 赤穂線延線により、日生駅が開業する。
  • 1955年(昭和30年)3月31日 - 福河村と日生町とが「日生町」として合併し、寒河が日生町の大字となる。
  • 2005年平成17年)3月27日 - 日生町・備前市・吉永町が「備前市」として合併し、日生町寒河が備前市の大字となる。

産業 編集

施設 編集

公共施設 編集

寺社 編集

 
寒河八幡宮


教育 編集

学校 編集

学区[10][11] 編集

大字 小字 小学校 中学校
日生町寒河 中日生・梅灘・梶谷 備前市立日生西小学校 備前市立日生中学校
上記以外 備前市立日生東小学校

交通 編集

鉄道 編集

西日本旅客鉄道(JR西日本)

  • 赤穂線
    • 寒河駅 - 日生駅

道路 編集

編集

  • 梅灘橋
    • 市道日生頭島線の起点部分であり、備前♡日生大橋に接続する。2013年4月に完成し、備前♡日生大橋の開通に合わせ、2015年4月に開通した[12]

出身有名人 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 鹿久居島の一部を除く。
  2. ^ イシニガワとする資料もある[3]
  3. ^ 池田忠継の三代後。
  4. ^ 岡山県で町村制が施行されたのと同日である。
  5. ^ 一方の福浦地区では反対意見が多く、福河村を分村して赤穂市との合併を望む声も出た。

出典 編集

  1. ^ 行政区(大字)別人口・世帯数”. 備前市 (2023年9月1日). 2023年9月18日閲覧。
  2. ^ 河川コード台帳(河川コード表編) 二級水系 岡山県” (PDF). 中国地方整備局. p. 3 (2018年12月). 2023年9月18日閲覧。
  3. ^ 日外アソシエーツ株式会社 編『河川名よみかた辞典』日外アソシエーツ、1991年、173頁。 
  4. ^ 吉形士郎・1972年6-7頁
  5. ^ 岡山県ため池データベース”. 岡山県農林水産部耕地課. p. 1 (2023年6月12日). 2023年9月18日閲覧。
  6. ^ a b c 岡山県 編『岡山市町村合併誌』 総編、岡山県、1960年、506-7頁。 
  7. ^ a b c 吉形士郎・1972年31-2頁
  8. ^ 赤穂市史編さん専門委員 編『赤穂市史』 第三巻、兵庫県赤穂市、1985年、626-27頁。 
  9. ^ 八幡宮”. 岡山神社庁. 2023年9月18日閲覧。
  10. ^ 小学校への入学”. 備前市 (2022年9月2日). 2023年9月18日閲覧。
  11. ^ 中学校への入学”. 備前市 (2022年9月2日). 2023年9月18日閲覧。
  12. ^ 備前♡日生大橋について”. 備前市建設課管理係 . 2024年3月16日閲覧。

参考文献 編集

  • 吉形士郎編『日生町誌』、日生町役場、1972年。