舊城寺

日本の神奈川県横浜市緑区にある仏教寺院
旧城寺から転送)

舊城寺(きゅうじょうじ)、または旧城寺は、神奈川県横浜市緑区三保町にある真言宗寺院山号久保山。旧榎下城跡に立地する[注 1]武相寅年薬師霊場の第1番札所。

舊城寺
所在地 神奈川県横浜市緑区三保町2038
位置 北緯35度31分03.9秒 東経139度31分47.2秒 / 北緯35.517750度 東経139.529778度 / 35.517750; 139.529778座標: 北緯35度31分03.9秒 東経139度31分47.2秒 / 北緯35.517750度 東経139.529778度 / 35.517750; 139.529778
山号 久保山
宗派 高野山真言宗
本尊 大日如来坐像
創建年 慶長年間(1596年-1614年)
開山 不明
開基 佐藤小左衛門氏?
別称 旧城寺
文化財 県指定天然記念物「旧城寺の寺林」[1]
法人番号 6020005002711 ウィキデータを編集
舊城寺の位置(神奈川県内)
舊城寺
舊城寺
舊城寺 (神奈川県)
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概要 編集

恩田川鶴見川支流)の氾濫原に面した舌状台地の先端に位置する[2]

1830年文政13年)成立の『新編武蔵風土記稿都筑郡久保村の箇所には「舊城寺。除地、五段許、村の北の方にあり。是も同く三會寺の末、久保山と號す。客殿六間に七間南向なり。本尊大日坐像にして長六寸許。開山を詳にせず。」とあり[3]、『風土記稿』成立時点で開山者は不明となっているが、慶長8年(1603年)頃、この地を隠居所としていた佐藤小左衛門氏が開基したという。

境内永享年間(1429年-1441年)に宅間上杉家の上杉憲清が築城したと伝わる「榎下城」の城跡であり、本堂のある地点と、その背後の平坦な面が曲輪で、土塁などの遺構が良く残されている[2]

武相寅年薬師霊場の第1番札所であり、薬師堂に奉られるの薬師如来像は寅年ごとに開帳する。

1935年昭和10年)10月、『横浜貿易新報』の読者投票により県下名勝史蹟四十五佳選に選定された[4]

文化財 編集

境内や斜面地に広がる山林は、「旧城寺の寺林」の名称で1980年(昭和55年)2月15日に県の天然記念物に指定されている[1]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 「舊」の簡体字が「旧」である。

出典 編集

  1. ^ a b 「神奈川県の文化財」神奈川県公式HP
  2. ^ a b 平井ほか 1980 p.318
  3. ^ 新編武蔵風土記稿 久保村.
  4. ^ 百瀬敏夫「1935年神奈川県名勝・史蹟投票」『市史通信』第6巻、横浜市史資料室、2009年、8-10頁。 

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集