旭堂鱗林

中京圏を拠点に活動する講談師、タレント

旭堂 鱗林 (きょくどう りんりん、1973年8月21日 - )は、中京圏を拠点に活動する講談師タレント。本名は伊藤いとう 真由美まゆみ[1]なみはや講談協会サンミュージックアカデミー名古屋(業務提携)所属。

旭堂きょくどう 鱗林りんりん
旭堂(きょくどう) 鱗林(りんりん)
「覗き梅鉢」は旭堂一門の定紋である。
本名 伊藤いとう (旧姓:古池こいけ真由美まゆみ
生年月日 (1973-08-21) 1973年8月21日(50歳)
出身地 日本の旗 日本愛知県名古屋市熱田区
師匠 旭堂南鱗
名跡 1.古池こいけ鱗林りんりん(2009年 - 2016年)
2.旭堂きょくどう鱗林りんりん(2016年 - )
活動期間 2000年 -
2006年 -(講談師)
配偶者 あり
所属 上方講談協会なみはや講談協会
サンミュージックアカデミー名古屋(業務提携)
備考
名古屋観光文化交流特命大使
愛西市観光大使
熱田区おしゃべり大使(熱田区広報大使)
白鳥庭園広報大使
瀬戸市広報大使

経歴 編集

愛知県名古屋市熱田区出身[2]・在住[3]。家族は両親と祖父母、3歳上の兄。父・祖父ともに公務員という真面目な環境に育つ[4]短期大学を卒業後、幼稚園教員ブライダルコーディネーターを経て話すことに興味を持ち、テレビタレントセンターに通う[5]

2000年4月に東海ラジオのレポートドライバーに採用、同局のリポーターラジオパーソナリティとして活動。

そのかたわら、水谷ミミの紹介で[6]2006年より講談師の旭堂南鱗に師事し、2009年4月1日に「古池こいけ鱗林りんりん」の名で講談師としての本格的な活動を始めた。2016年4月より正式に上方講談協会(2017年からなみはや講談協会)に所属し、高座名「旭堂きょくどう鱗林りんりん」として大阪で修業(大須演芸場など名古屋での仕事は続けていた)[7]。2018年4月に年季明けとなった[6]

名古屋観光文化交流特命大使[8]。2014年1月より愛西市観光大使[9]。2014年10月より熱田区おしゃべり大使(熱田区広報大使)[3]白鳥庭園広報大使[2]。また、瀬戸市コミュニティFMの番組に出演する中で藤井聡太人気を肌で感じ、2017年6月に講談『藤井聡太物語』を創作、演じるようになる[10]。その縁で2018年7月、瀬戸市広報大使を委嘱される[11]。2023年8月7日、東京での第81期名人就位式祝賀会では祝辞を述べ、本人を前に「藤井聡太物語」の一部を口演した[12]

講談の口演と東海ラジオでは「旭堂鱗林」名義で活動しているが、結婚式の司会等では「古池真由美」名義を使用しており、講談師名と本名(ただし「古池」は旧姓)を併用している模様である(この件については本人から明確な見解が出されていない)[独自研究?][1]。2006年に結婚したフレンチシェフの夫がいる。

2023年から東京でも定期的に講談会を開いている。

出演番組 編集

現在 編集

  • サンキューイブニング[13] 火曜日(RADIO SANQ登龍亭獅篭と共演
    • うち「藤井聡太全力応援! 名人への道」は、RADIO SANQのYoutubeチャンネルから生配信されている。
    • 藤井聡太対局時、RADIO SANQのyoutubeチャンネルでの応援生配信(瀬戸市)にもスケジュールの都合のつく時は随時出演している。

このほか、東海ラジオのワイド番組にリポーターとして出演することがある。

過去 編集

ラジオ(すべて東海ラジオ)

配信

  • 大喜利セーフ22 - (Youtube、2020年4月~2022年1月30日)
  • 新ニッポンの話芸ポッドキャスト(Youtube、第521回、2022年10月14日)

ソフト 編集

書籍 編集

  • 講談ぐるぐるりんりん(ゆいぽおと、2022年)画:登龍亭獅篭

CD 編集

  • 上方講談シリーズ 5 旭堂鱗林(レベル、2019年)-「秀吉と易者」「藤井聡太物語 2018年バージョン」収録

音声ガイド 編集

  • 姫路城プレミアムオーディオガイド(2021年4月~)[14][15]
  • 浜松市美術館「北斎展 師と弟子たち」オーディオガイド(2023年4月~6月)

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ a b 『東西寄席演芸家年鑑2』東京かわら版、2021年8月29日、339頁。ISBN 9784910085135 
  2. ^ a b 白鳥庭園広報大使”. 白鳥庭園公式サイト. 白鳥庭園管理事務所 しろとりの杜グループ. 2019年8月10日閲覧。
  3. ^ a b 熱田区おしゃべり大使(熱田区広報大使)について”. 名古屋市 (2017年12月20日). 2019年1月6日閲覧。
  4. ^ 河野紀子 (2019年2月25日). “家族のこと話そう:講談師 旭堂鱗林さん 真面目な公務員一家から「突然変異」で笑いのプロに”. 東京すくすく. 東京新聞. 2019年8月1日閲覧。
  5. ^ 旭堂鱗林『講談ぐるぐるりんりん』ゆいぽおと、2022年7月28日、141-150頁。ISBN 9784877585525 
  6. ^ a b 雷門獅篭の「なごや落語だポン!」『貧乏業平』の巻”. 中日新聞プラス 達人に訊け! (2018年4月23日). 2018年6月28日閲覧。
  7. ^ 雷門獅篭の「なごや落語だポン!」『藪入り』の巻”. 中日新聞プラス 達人に訊け! (2016年4月22日). 2018年6月28日閲覧。
  8. ^ 名古屋観光文化交流特命大使”. 名古屋市 (2018年8月30日). 2019年1月5日閲覧。
  9. ^ 平成26年1月31日『古池鱗林』氏に観光大使を委嘱”. 愛西市観光協会. 2019年1月7日閲覧。
  10. ^ 藤井四段フィーバー、講談も登場 地元愛知の講談師「活躍とともに口演も進化」”. 産経WEST (2017年6月24日). 2018年11月25日閲覧。
  11. ^ 瀬戸市広報大使”. 瀬戸市 (2018年9月27日). 2018年11月25日閲覧。
  12. ^ 撮影・横山健太「藤井聡太7冠、名人就位式「この地位に見合った将棋がさせるよう精進していきたい」」『nikkansports.com』、2023年8月7日。「旭堂鱗林氏(左)の漫談に笑顔を見せる藤井聡太名人」
  13. ^ サンキューイブニング(ラジオサンキュー番組紹介)”. 2018年8月12日閲覧。
  14. ^ 姫路城運営事務所(近畿日本ツーリスト関西 姫路支店) (2021年4月11日). “姫路城プレミアムオーディオガイド事業の開始について”. 2022年10月10日閲覧。
  15. ^ 株式会社カセットミュージアム. “世界遺産・国宝 姫路城”. 2022年10月10日閲覧。

外部リンク 編集