月井隼南

フィリピン出身の空手家

月井 隼南(つきい じゅんな、タガログ語: Junna Villanueva Tsukii1991年9月30日 - [1])は、フィリピン出身の空手家である。日本国籍からフィリピン国籍への転籍を経て、フィリピンで開催された2019年東南アジア競技大会の女子組手50kg級で金メダルを獲得。2022年ワールドゲームズ2022の女子組手50kg級で金メダルを獲得し、悲願の世界一となる。保険代理店 コア・ライフプランニング株式会社に在籍中。空手の試合では迫力あるスピーディーな動きを見せ、一方で普段はファッションセンスが光るかわいい一面を持ち、そのギャップに多くの人が魅力を感じる人物である。

月井隼南
個人情報
本名Junna Villanueva Tsukii
生誕 (1991-09-30) 1991年9月30日(32歳)
フィリピン、パサイ
スポーツ
フィリピン
競技空手
重量級-50kg級
獲得メダル
女子空手
フィリピンの旗 フィリピン代表
アジア競技大会
銅メダル - 3位 2018年ジャカルタ 組手50kg級
東南アジア競技大会
金メダル - 1位 2019年フィリピン 組手50kg級
銅メダル - 3位 2017年クアラルンプール 組手50kg級
銅メダル - 3位 2017年クアラルンプール 団体組手
月井隼南 / Junna karate channel
YouTube
チャンネル
活動期間 2014年4月2日 -
ジャンル スポーツ
登録者数 3380人
総再生回数 121,888 回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年1月15日時点。
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経歴 編集

2018年、インドネシアのジャカルタで開催された2018年アジア競技大会女子組手50kg級で銅メダルの1つを獲得した[1][2]。銅メダルを懸けた試合では、タイのパウィナー・ラックサチャート選手を破った[1]

2019年、フィリピンで開催された2019年東南アジア競技大会女子組手50kg級で金メダルを獲得した[3]。2017年、マレーシアのクアラルンプールで開催された2017年東南アジア競技大会では、この種目で銅メダルの1つを獲得した[2]。同年、同大会団体組手種目でも銅メダルの1つを獲得している[2]

2021年、ポルトガルのリスボンで開催されたKARATE1プレミアリーグの出場種目で金メダルを獲得した[4][5]。2021年6月、フランスのパリで開催されたオリンピック世界予選トーナメント英語版に出場し、日本の東京で開催される2020年夏季オリンピックの出場権獲得を目指した[6]。初戦でブルガリアのイベト・ゴラノバ英語版ブルガリア語版選手に敗れたため、予選通過はならなかった[6]。9月エジプトのカイロで行われたKARATE1プレミアリーグで優勝し、プレミアリーグ2連覇を飾った。12月カザフスタンのアルマティで行われたAKFアジア選手権大会で準優勝になる。

2022年、慶應義塾體育會空手部コーチに就任。7月8~9日にアメリカ合衆国アラバマ州バーミングハムで行われたワールドゲームス2022で優勝し、悲願の世界一となる。

人物 編集

フィリピンのパサイで生まれ、3歳のときに日本に移住した[7]。大阪の東大阪大学敬愛高等学校、東京の拓殖大学で学び[7]、社会科の教員免許を取得。教師として母校に着任したこともある。空手師範の日本人の父とフィリピン人の母を持つ。2020年東京オリンピックのウエイトリフティング競技女子55kg級でフィリピン史上初のオリンピック金メダリストに輝いたヒディリン・ディアスと仲が良く、ディアスの結婚式にも出席した。
美容室を利用した際に、美容師の腹にパンチをする動画をSNSに掲載するのが恒例となっている。

実績 編集

大会 会場 順位 種目
2017年 東南アジア競技大会 マレーシア、クアラルンプール 3位 組手

-50kg

3位 団体組手
2018年 アジア競技大会 インドネシア、ジャカルタ 3位 組手-50kg
2019年 東南アジア競技大会 フィリピン、マニラ 1位 組手

-50㎏ -50g級

2021年 KARATE1プレミアリーグ ポルトガル、リスボン 1位 組手

-50㎏

2021年 KARET1プレミアリーグ エジプト、カイロ 1位 組手

-50㎏

2021年 AKFアジア空手道選手権大会 カザフスタン、アルマトイ 2位 組手

-50㎏

2022年 ワールドゲームス2022 アメリカ、バーミングハム 1位 組手

-50㎏

出演 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c Karate Results”. 2018 Asian Games. 2020年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月19日閲覧。
  2. ^ a b c Giongco, Mark (2019年12月24日). “No shortage of struggle for Olympics chasing Tsukii”. Inquirer Sports. https://sports.inquirer.net/379732/no-shortage-of-struggle-for-olympics-chasing-junna-tsukii 2020年4月24日閲覧。 
  3. ^ Karate Results”. 2019 Southeast Asian Games. 2020年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月24日閲覧。
  4. ^ Shefferd, Neil (2021年5月2日). “Tokyo 2020 places still up for grabs following Karate 1-Premier League event in Lisbon”. InsideTheGames.biz. https://www.insidethegames.biz/articles/1107347/tokyo-2020-places-up-for-grabs-karate 2021年5月15日閲覧。 
  5. ^ “Olympic qualification remains up for grabs after memorable Karate 1 Premier League Lisbon”. World Karate Federation. (2021年5月2日). https://www.wkf.net/news-center-new/olympic-qualification-remains-up-for-grabs-after-memorable-karate-1-premier-league-lisbon/1545 2021年5月15日閲覧。 
  6. ^ a b 2021 Karate World Olympic Qualification Tournament Results Book”. World Karate Federation. 2021年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月14日閲覧。
  7. ^ a b Atencio, Peter (2020年4月2日). “Fil-Japanese karate bet stays in shape at home”. Manila Standard. https://www.manilastandard.net/sports/fightsports/320935/fil-japanese-karate-bet-stays-in-shape-at-home.html 2020年4月24日閲覧。 

外部リンク 編集