松本盛二

日本の放送事業家

松本 盛二(まつもと せいじ、1919年4月13日 - 2009年5月17日[1])は日本の放送事業家。大阪朝日新聞編集局長、朝日新聞西部本社代表、朝日ビルディング社長、九州朝日放送社長、日本民間放送連盟副会長[2]などを歴任。

人物 編集

1919年京都府で生まれる。以下のようにメディアの人間として創価学会と関係が深く、配偶者も創価学会員であった。

旧制甲陽中学校(現・甲陽学院中学校・高等学校)の生徒の時分に創価教育学会の講演会に参加したことがある。

1966年9月18日、大阪朝日新聞編集局長だった頃に創価学会関西文化祭(兵庫県西宮市)に来賓として参加し、池田大作に会った[3]。当時この「雨の文化祭」について朝日新聞上で特集しようとしたが叶わなかった。

その後、大阪朝日新聞編集局長、朝日ビルディング社長を経て、1984年九州朝日放送社長に就任した。九州に赴任してから3年後の1987年10月18日、第八回世界青年平和文化祭(北九州市)が開催された。学会の文化祭には高いニュース価値があると考え、この様子を全国ネットで放映することを決断した[4][5]

その後、1990年4月1日から1992年3月3日まで日本民間放送連盟副会長も務めた。

2009年5月17日に急性心筋梗塞のために逝去[1]。90歳没。

報道姿勢 編集

  • 「ウソでも何でもない。事実を伝えようとしただけだ。判断するのはあくまでも読者であり視聴者。その問いかけが、何でいけないのか」
  • 「どのメディアも学会(創価学会)に対して、本当のことを言い切らない。平気で嘘をつくか、臆病で腰が引けているか、どちらか。ジャーナリズムよ、もう一度立ち上がれ、と言いたいね」

著書 編集

  • 『経営協議会の現状(朝日新聞調査研究室報告社内用〈21〉)』1950

参考文献 編集

  • 『ああ雨の文化祭 民衆凱歌のドキュメント』(聖教新聞関西支社, 1982.2)
  • 『財界九州 87年に福岡で開催→世界青年平和文化祭 / 』(財界九州社, 1986.10)
  • 『財界九州 第八回世界青年平和文化祭――10月18日に北九州市開催 /』(財界九州社, 1987.8)
  • 『財界九州 北九州で第8回世界青年平和文化祭――私はこう見た-各界に聞く /』(財界九州社, 1987.11)

脚注 編集

  1. ^ a b 松本盛二氏 元九州朝日放送社長、元朝日新聞社常務 訃報新聞
  2. ^ 日本民間放送連盟歴代会長・副会長
  3. ^ ああ雨の文化祭 : 民衆凱歌のドキュメント 聖教新聞関西支社, 1982.2
  4. ^ 聖教新聞2006.10.27 あの日あの時 九州
  5. ^ 潮出版社 平和と文化の大城 池田大作の軌跡 第十回三代会長と九州

関連項目 編集