林正彦
日本の天文学者 (1959-)。国立天文台長 (2012-2018)
林 正彦(はやし まさひこ、Masahiko (Masa) Hayashi、1959年 - )は、日本の天文学者。理学博士。専門は赤外線天文学、電波天文学。星・惑星系の形成過程の観測的研究[2]。
林 正彦 (はやし まさひこ) | |
---|---|
生誕 |
1959年(64 - 65歳) 日本・岐阜県 |
研究分野 |
電波天文学 赤外線天文学 |
研究機関 |
東京大学 国立天文台 |
出身校 | 東京大学 |
博士課程 指導教員 | 長谷川哲夫 (天文学者)[1] |
主な業績 | 赤外線と電波による星・惑星形成領域の観測 |
プロジェクト:人物伝 |
来歴・人物
編集岐阜県出身。国立天文台助教授・教授としてすばる望遠鏡の建設と運営に従事。2006年から2010年まで同天文台ハワイ観測所長、2012年から2018年まで同天文台長を務めた[3][4]。
略歴
編集- 1977年(昭和52年):岐阜県立加茂高等学校理数科卒業[5]
- 1981年(昭和56年):東京大学理学部天文学科卒業
- 1986年(昭和61年):東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程修了[5]
- 1986年(昭和61年):日本学術振興会特別研究員
- 1987年(昭和62年):東京大学助手
- 1994年(平成 6年):国立天文台助教授
- 1998年(平成10年):国立天文台教授[5](2010年まで)
- 2011年(平成23年):東京大学大学院理学系研究科教授[5](2012年まで)
- 2012年(平成24年):国立天文台長[4][5](2018年まで)
- 2015年(平成27年):自然科学研究機構理事(2018年まで)
- 2018年(平成30年):日本学術振興会ボン研究連絡センター長
業績
編集紫外線励起された水素分子が放射する振動回転遷移の蛍光輝線の発見[6]、原始星への質量降着現象の直接的検出[7]、若い星が放出するジェットの駆動メカニズムの研究[8]、原始惑星系円盤の渦巻構造の発見[9]、太陽と似た恒星を公転するガス惑星の直接検出[10]など[11]。
出典
編集- ^ 福江純. “日本の天文学者の系図”. 2020年11月15日閲覧。
- ^ KAKEN 研究者をさがす
- ^ “国民を喜ばせ,国民に夢を与えたというのが一番の褒め言葉”. OplusE 私の発言. アドコム・メディア (2015年8月25日). 2020年11月15日閲覧。
- ^ a b “国立天文台ニュース No.225 林正彦 新台長就任” (PDF). 国立天文台 (2012年4月1日). 2022年1月14日閲覧。
- ^ a b c d e “国立天文台長・林正彦氏の講演が行われました”. 岐阜県立加茂高等学校同窓会. 岐阜県立加茂高等学校同窓会 (2014年12月2日). 2024年3月5日閲覧。
- ^ Hayashi, M.; Hasegawa, T. et al. (1985). “The molecular hydrogen emission associated with the Orion bright bar”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 215 (1): 31-36. Bibcode: 1985MNRAS.215P..31H. doi:10.1093/mnras/215.1.31P. ISSN 0035-8711.
- ^ Hayashi, Masahiko; Ohashi, Nagayoshi; Miyama, Shoken M. (1993). “A Dynamically Accreting Gas Disk around HL Tauri”. The Astrophysical Journal 418: L71. Bibcode: 1993ApJ...418L..71H. doi:10.1086/187119. ISSN 0004-637X.
- ^ Pyo, Tae‐Soo; Kobayashi, Naoto; Hayashi, Masahiko et al. (2003). “Adaptive Optics Spectroscopy of the [Feii] Outflow from DG Tauri”. The Astrophysical Journal 590 (1): 340-347. Bibcode: 2003ApJ...590..340P. doi:10.1086/374966. ISSN 0004-637X.
- ^ Fukagawa, Misato; Hayashi, Masahiko; Tamura, Motohide et al. (2004). “Spiral Structure in the Circumstellar Disk around AB Aurigae”. The Astrophysical Journal 605 (1): L53-L56. Bibcode: 2004ApJ...605L..53F. doi:10.1086/420699. ISSN 0004-637X.
- ^ Kuzuhara, M.; Tamura, M.; Kudo, T. et al. (2013). “Direct Imaging of a Cold Jovian Exoplanet in Orbit around the Sun-like Star GJ 504”. The Astrophysical Journal 774 (1): 11. arXiv:1307.2886. Bibcode: 2013ApJ...774...11K. doi:10.1088/0004-637X/774/1/11. ISSN 0004-637X.
- ^ 査読論文リスト