桜山貯水池
桜山貯水池(さくらやまちょすいち)は、兵庫県姫路市太市中に建設された貯水池である。通称「桜ダム」。桜山貯水池の名前の由来は、現在は貯水池下にある旧飾磨郡余部村青山より旧揖保郡太市村に抜ける峠道の街路樹として多くの桜の木が植えられていたことから「桜峠」と呼ばれていたことに由来している。
桜山貯水池 | |
---|---|
![]() | |
左岸所在地 | 兵庫県姫路市桜山貯水池 |
位置 | |
河川 | 揖保川水系揖保川 |
ダム湖 | 桜山貯水池 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 39 m |
堤頂長 | 350 m |
堤体積 | 150,000 m³ |
総貯水容量 | 4,460,000 m³ |
利用目的 | 工業用水 |
事業主体 | 日本製鉄広畑製鉄所 |
着手年/竣工年 | 1940年/1962年 |
沿革
編集概要
編集- 堰堤高39メートル
- 堰堤頂長350メートル
- 堰堤頂幅4メートル
- 堰堤最大底幅37.9メートル
- 最大水深30メートル
- 満水事面積33万平方メートル
桜山公園
編集- ダム湖は姫路市で一番大きな人造湖で周囲およそ4キロメートルである。
- かつてはダム湖の周辺は整理されておらず戦時中の防空壕などが点在し各種犯罪や自殺が発生したりローリング族などが出没するような治安がよいとはいえない状況であったが、兵庫県および姫路市が「桜山公園」として貯水池周辺を整理し1987年(昭和62年)に8キロのハイキングコースを備えた「自然観察の森」、1989年(平成元年)に幼児教育センターを併設した工作体験なども可能な児童館「兵庫県立こどもの館」、1992年(平成4年)に安藤忠雄の設計による宿泊可能な児童生徒向け天文観測施設「星の子館」、1993年(平成5年)にはプラネタリウムを備えた児童生徒向け科学啓蒙施設「姫路科学館」(通称「アトムの館」)が整備された。また堰堤の麓には2.7ヘクタールの面積があるスポーツ広場と各種遊具を備えた公園が整備されている。
交通
編集-
堰堤上は立ち入り禁止となっている。
-
ダム湖を湖畔より望む
参考資料
編集「郷土史 おおいち」太市郷土史編集委員会編