毛 (数)
毛(もう)は、「1000分の1」であることを示す数や割合を表す単位である。「毫」(ごう)ということもある。尺貫法では分量単位の名称としても用いられる。
1毛は、100分の1分、10分の1厘、10糸に当たる。メートル法の接頭語「ミリ」相当であり、ミリを接頭する単位を表す漢字の旁となる(例:粍(ミリメートル)、瓱(ミリグラム)、竓(ミリリットル))。
ここから、以下の単位の意味となる。
歴史編集
中国では古くから現在に至るまで「厘」の1/10は「毫(ゴウ、háo)」であるが、貨幣単位の「元」の1/10である「角」の通称を「毛」というのは「毫」に由来する。
日本では古来「毛」の字が使われている。
日本では中世以前は分→毛→厘の順であったが、近世(江戸時代以降)では現在の順序である分→厘→毛になった。中国では、古くから分→厘→毛の順で一貫している。
脚注編集
- ^ 二村隆夫 (2002). 丸善 単位の辞典. 丸善. p. 352. ISBN 4-621-04989-5によると何割何分何厘何毛というときの「毛」は、1「割」(0.1) の 1⁄1000のことで、1⁄10000すなわち 0.0001 を表わすことになる。