浜松シティF.C
浜松シティF.C(はままつシティF.C、Hamamatsu City F.C)は、静岡県浜松市を本拠地とするサッカークラブで、Jリーグ加盟を目指すクラブの一つである。
浜松シティF.C | |
---|---|
原語表記 | 浜松シティF.C |
呼称 | 浜松シティF.C |
クラブカラー | 赤 |
創設年 | 2003年 |
所属リーグ | 静岡県社会人サッカーリーグ |
所属ディビジョン | 1部 |
ホームタウン | 静岡県浜松市 |
公式サイト | 公式サイト |
■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
概要
編集2006年11月にFC HAMANA(2003年創設)を母体にVOLARE FCとして将来的なJリーグへの加盟を目指して発足し、2007年、前身のFC HAMANAが所属していた静岡県西部社会人サッカーリーグ1部に所属する[1][2]。その後は順調にステップアップし、2010年は静岡県リーグ1部を2位で終えると、東海社会人サッカートーナメントも制し、東海リーグ2部昇格を果たす。
2011年はクラブ名をヴォラーレFC浜松と改称。東海リーグ2部では成績が振るわず、最下位で県リーグに降格となった。
2009年から代表を務めてきたシジマールが2012年にチームを離れ体制を一新、監督に徳島ヴォルティスやグルージャ盛岡等で活躍した島津虎史を迎えた。
2019年1月、前年9月に創設された地域スポーツクラブ「Fesmoche浜松」と統合、クラブ名をフェスモーチェV浜松と改めるとともに、クラブカラーもそれまでの赤( )から緑( )と青( )に変更した[3][4]。
2022年3月、組織の拡大を機にクラブ名を浜松シティF.Cへ変更した[5]。
浜松市を本拠に置くクラブではHonda FC(本田技研工業浜松製作所サッカー部)を母体にJリーグ準会員となったことがあるが、本田本体が本業の自動車関連以外の事業展開に消極的であったこと、ホンダ都田サッカー場の改修が困難であったことなどを理由にJリーグ加盟は実現しなかった。Jリーグを目指すクラブはそれ以来になる。
日本の政令指定都市をホームタウンにしない自治体は2023年開幕現在唯一浜松市のみだったが、2023年5月にJ2のジュビロ磐田のホームタウン拡大に際して、主たる試合会場ではないが、アカデミーチームの練習会場があることなどからそれに指定された[注釈 1][6][7]。またJリーグを目指すうえで集客とJリーグライセンス規格を満たすスタジアムが課題となっている。静岡新聞が浜松市サッカー協会関係者に取材したところによれば、当チームのほか、非公表のクラブ2チームを含めた3チームの間で調整・交渉を進めているといい、四ツ池公園陸上競技場の大規模な改修工事が行われる際に、本拠地として整備することも検討されている[8]。
クラブ名の由来
編集旧クラブ名の「フェスモーチェ(fesmoche)」とは、英語で「祭り」を意味する「festival」、日本語の「物作り(monozukuri)」、英語で「挑戦」を意味する「challenge」を合わせた造語で、「『やらまいか[注釈 2]精神』が根付く浜松市。何事にも諦めず挑戦し、祭のようにスポーツを通じて盛り上げていけるスポーツクラブにしたい」と言う意味が込められている[9]。
また、旧々クラブ名の「ヴォラーレ(volare)」は「飛躍」を意味するラテン語に由来し、「クラブが大きく世界へと羽ばたけるように」という思いが込められていた[1][2]。
戦績
編集VOLARE FC/ヴォラーレFC浜松
編集年度 | 所属 | 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 |
2007 | 静岡県西部1部 | 優勝 | 33 | 11 | 11 | 0 | 0 | 72 | 4 | 68 |
静岡県入替 5支部 | 優勝 | 12 | 4 | 4 | 0 | 0 | 29 | 2 | 27 | |
2008 | 静岡県3部 | 優勝 | 33 | 11 | 11 | 0 | 0 | 49 | 5 | 44 |
2009 | 静岡県2部 | 2位 | 24 | 11 | 8 | 0 | 3 | 24 | 10 | 14 |
2010 | 静岡県1部 | 2位 | 25 | 11 | 8 | 1 | 2 | 35 | 18 | 17 |
2011 | 東海2部 | 9位 | 11 | 16 | 3 | 2 | 11 | 20 | 44 | -24 |
2012 | 静岡県1部 | 2位 | 31 | 13 | 10 | 1 | 2 | 32 | 12 | 20 |
2013 | 2位 | 28 | 11 | 9 | 1 | 1 | 37 | 6 | 31 | |
2014 | 5位 | 16 | 11 | 5 | 1 | 5 | 25 | 25 | 0 | |
2015 | 6位 | 19 | 11 | 6 | 1 | 4 | 22 | 20 | 2 | |
2016 | 6位 | 16 | 11 | 5 | 1 | 5 | 17 | 15 | 2 | |
2017 | 9位 | 12 | 11 | 3 | 3 | 5 | 11 | 13 | -2 | |
2018 | 9位 | 12 | 11 | 3 | 3 | 5 | 16 | 22 | -6 |
フェスモーチェV浜松
編集年度 | 所属 | 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 |
2019 | 静岡県1部 | 9位 | 12 | 11 | 3 | 3 | 5 | 1 | 20 | -3 |
2020 | 静岡県1部Aブロック[注釈 3] | 2位 | 11 | 5 | 3 | 1/0 | 1 | 11 | 8 | 3 |
2021 | 静岡県1部 | 10位 | 15 | 13 | 4 | 3 | 6 | 23 | 21 | 2 |
浜松シティF.C
編集年度 | 所属 | 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 |
2022 | 静岡県1部 | 4位 | 19 | 11 | 6 | 1 | 4 | 27 | 11 | 16 |
2023 | 2位 | 29 | 11 | 9 | 2 | 0 | 28 | 9 | 19 |
獲得タイトル
編集- 静岡県社会人サッカーリーグ3部
- 優勝(2008年)
- 静岡県西部社会人サッカーリーグ1部
- 優勝(2007年)
ユニフォーム
編集
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
|
チームカラー
編集- 2003年 - 2006年: 青、 臙脂
- 2007年 - 2018年: 赤
- 2019年 - 2021年: 緑、 青
- 2022年 - 現在: 赤
ユニフォームスポンサー
編集掲出箇所 | スポンサー名 | 表記 | 掲出年 | 備考 |
胸 | アマング Dアマング |
東海中央薬局 | 2022年 - | 2020年8月 - 2021年はパンツ前面 2020年8月 - 2021年は「Among Among」表記 |
---|---|---|---|---|
鎖骨 | なし | - | - | |
背中上部 | 積水ハウス浜松支店 | SEKISUI HOUSE, LTD. | 2022年 - | |
背中下部 | YARAMAIKA HAMAMATSU | やらまいか浜松2020 YARAMAIKA HAMAMATSU 2020 |
2022年 - | 2020年8月 - 2021年は背中上部 |
袖 | 鈴木鈑金工業 | 株式会社鈴木鈑金工業 | 2022年 - | |
パンツ前面 | 上池自動車学校 | まちなか教習の KAMIIKE 上池自動車学校浜松 |
2022年 - | 2019年 - 2021年は胸 |
パンツ背面 | なし | - | - |
ユニフォームサプライヤーの遍歴
編集- - 2006年:不明
- 2007年 - 2008年:エー・ライン
- 2009年 - 2012年:プーマ
- 2013年 - 2016年:スボルメ
- 2017年 - 2018年:プーマ
- 2019年:グランデ
- 2020年 - 2021年:ニューバランス
- 2022年 - 現在:ヨネックス
歴代ユニフォームスポンサー年表
編集年度 | 箇所 | サプライヤー | |||||||
胸 | 鎖骨左 | 鎖骨右 | 背中上部 | 背中下部 | 袖 | パンツ前面 | パンツ背面 | ||
2006 | YKY | - | サカシタスポーツ | - | - | - | - | 不明 | |
2007 | KING TRAVEL SIA AGÊNCIA DE VIAGEM |
ASKA BUSINESS BRAIN |
YKY 株式会社YKY |
A-LINE | |||||
2008 | |||||||||
2009 | A SERVIPAN FAZ O MELHOR E O MAIS SABOROSO PÃO JAPÃO 感謝の気持ちを込めて、日本で一番美味しいパンを作っています SERVIPAN |
- | - | かんばん 株式会社 アライデザイン工芸 |
PUMA | ||||
2010 | |||||||||
2011 | - | JAPAN PRO TRAINER ASSOCIATION | |||||||
2012 | |||||||||
2013 | JAPAN PRO TRAINER ASSOCIATION |
なかむらや | - | - | svolme | ||||
2014 | |||||||||
2015 | |||||||||
2016 | Arrows GYM | ||||||||
2017 | ARROWZ SPORTS SCIENCE GYM |
PUMA | |||||||
2018 | |||||||||
2019 | まちなか教習の KAMIIKE 上池自動車学校浜松 |
- | GRANDE | ||||||
2020 | - / やらまいか浜松2020 YARAMAIKA HAMAMATSU 2020 |
- / 鰻 かんたろう |
- / Among Among |
New Balance | |||||
2021 | やらまいか浜松2020 YARAMAIKA HAMAMATSU 2020 |
Gojokai IZUMODEN 出雲殿互助会 |
鰻 かんたろう | Among Among | |||||
2022 | 東海中央薬局 | SEKISUI HOUSE, LTD. | やらまいか浜松2020 YARAMAIKA HAMAMATSU 2020 |
株式会社鈴木鈑金工業 | まちなか教習の KAMIIKE 上池自動車学校浜松 |
YONEX |
クラブ名変遷
編集- 2003年 - 2006年 FC HAMANA
- 2007年 - 2010年 VOLARE FC
- 2011年 - 2018年 ヴォラーレFC浜松
- 2019年 - 2021年 フェスモーチェV浜松
- 2022年 - 浜松シティF.C
注釈
編集脚注
編集- ^ a b “VOLARE FCとは”. ヴォラーレFC浜松. 2012年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月26日閲覧。
- ^ a b “Club&選手”. ヴォラーレFC浜松. 2017年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月17日閲覧。
- ^ “サポーター並びにご支援ご協力して頂いた関係者の皆様” (2019年2月2日). 2022年3月17日閲覧。
- ^ “TOPチームフェスモーチェV浜松 セレクションのお知らせ” (2019年1月25日). 2019年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月17日閲覧。
- ^ “いつも応援してくださる皆様へご報告📣” (2021年3月1日). 2021年3月9日閲覧。
- ^ “ジュビロ磐田 ホームタウン追加について”. Jリーグ.jp (2023年5月25日). 2023年5月16日閲覧。
- ^ “静岡県西部地域7市町ホームタウン追加のお知らせ”. ジュビロ磐田 (2023年5月25日). 2023年5月16日閲覧。
- ^ 浜松にJチーム構想 2度断念、ハードルは高め 静岡県社会人1部など3チーム浮上(静岡新聞)
- ^ “Fesmoche浜松とは”. 2019年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月26日閲覧。