渡辺治
渡辺 治(わたなべ おさむ、1947年[1] - )は、日本の政治学者。一橋大学名誉教授。専攻は、政治学、日本政治史[1]。九条の会事務局員。元民主主義科学者協会法律部会理事[2]。
略歴
編集東京都生まれ[1]。1972年東京大学法学部卒業[1]。1973年東京大学社会科学研究所助手[1]。1979年東京大学社会科学研究所助教授[1]。1990年から2010年一橋大学大学院社会学研究科教授[1]。その後一橋大学名誉教授[3]。2011年から2014年日本民主法律家協会理事長[3]。
著作
編集単著
編集- 『日本国憲法「改正」史』(日本評論社、1987年)
- 『憲法はどう生きてきたか――平和と自由を求めた40年』(岩波書店[岩波ブックレット]、1987年)
- 『現代日本の支配構造分析――基軸と周辺』(花伝社、1988年)
- 『戦後政治史の中の天皇制』(青木書店、1990年)
- 『「豊かな社会」日本の構造』(労働旬報社、1990年)
- 『企業支配と国家』(青木書店、1991年)
- 『90年代改憲を読む』(労働旬報社、1994年)
- 『政治改革と憲法改正――中曽根康弘から小沢一郎へ』(青木書店、1994年)
- 『現代日本の政治を読む』(かもがわ出版[かもがわブックレット]、1995年)
- 『講座現代日本(1)現代日本の帝国主義化・形成と構造』(大月書店、1996年)
- 『現代日本の大国化は何をめざすか――憲法の試される時代』(岩波書店[岩波ブックレット]、1997年)
- 『日本とはどういう国か どこへ向かって行くのか――「改革」の時代・日本の構造分析』(教育史料出版会、1998年)
- 『企業社会・日本はどこへ行くのか――「再編」の時代・日本の社会分析』(教育史料出版会、1999年)
- 『憲法「改正」は何をめざすか』(岩波書店[岩波ブックレット]、2001年)
- 『日本の大国化とネオ・ナショナリズムの形成――天皇制ナショナリズムの模索と隘路』(桜井書店、2001年)
- 『「構造改革」で日本は幸せになるのか?――「構造改革」に対する「新しい福祉国家」への道』(萌文社、2001年)
- 『憲法、「改正」――軍事大国化・構造改革から改憲へ』(旬報社、2005年/増補版、2005年)
- 『構造改革政治の時代――小泉政権論』(花伝社、2005年)
- 『安倍政権論――新自由主義から新保守主義へ』(旬報社、2007年)
- 『憲法9条と25条・その力と可能性』(かもがわ出版、2009年)
- 『渡辺治の政治学入門』(新日本出版社、2012年)
- 『安倍政権と日本政治の新段階――新自由主義・軍事大国化・改憲にどう対抗するか』(旬報社、2013年)
- 『安倍政権の改憲・構造改革新戦略――2013参院選と国民的共同の課題』(旬報社、2013年)
- 『戦後史のなかの安倍改憲――安倍政権のめざす日本から憲法の生きる日本へ』(新日本出版社、2018年)
- 『安倍政権の終焉と新自由主義政治、改憲のゆくえ――「安倍政治」に代わる選択肢を探る』(旬報社、2020年)
共著
編集- (石川真澄・鷲野忠男・水島朝穂)『日本の政治はどうかわる――小選挙区比例代表制』(労働旬報社、1991年)
- (渡辺洋三)『国際平和と日本社会のゆくえ』(労働旬報社、1991年)
- (三輪隆・和田進・浦田一郎・森英樹・浦部法穂)『憲法改正批判』(労働旬報社、1994年)
- (姜尚中・きくちゆみ・田島泰彦)『「イラク」後の世界と日本――いま考えるべきこと、言うべきこと』(岩波書店[岩波ブックレット]、2003年)
- (小林節・伊藤真・畑山敏夫・今井一)『対論!戦争、軍隊、この国の行方 九条改憲・国民投票を考える』(青木書店、2004/4、ISBN 978-4250204098)
- (二宮厚美・岡田知弘・後藤道夫)『新自由主義か新福祉国家か民主党政権下の日本の行方』(旬報社、2009年)
- (二宮厚美・岡田知弘・後藤道夫)『<大国>への執念――安倍政権と日本の危機』(大月書店、2014年)
- (不破哲三)『現代史とスターリン』(新日本出版社、2017年)
編著
編集- 『現代日本社会論――戦後史から現在を読む30章』(労働旬報社、1996年)
- 『憲法「改正」の争点――資料で読む改憲論の歴史』(旬報社、2002年)
- 『変貌する<企業社会>日本』(旬報社, 2004年)
- 『日本の時代史 (27) 高度成長と企業社会』(吉川弘文館、2004年)
共編著
編集- (坂野潤治・宮地正人・高村直助・安田浩)『シリーズ日本近現代史――構造と変動(全4巻)』(岩波書店、1993年-1994年)
- (三輪隆・和田進・浦田一郎・森英樹・浦部法穂)『「憲法改正」批判』(労働旬報社、1994年)
- (後藤道夫)『講座現代日本(4)日本社会の対抗と構想』(大月書店、1997年)
- (森英樹・水島朝穂)『グローバル安保体制が動き出す――あたらしい安保のはなし』(日本評論社、1998年)
- (山内敏弘・浦田一郎・辻村みよ子)『日本国憲法史年表』(勁草書房、1998年)
- (三輪隆・小沢隆一)『有事法制のシナリオ――戦争する国へ』(旬報社、2002年)
- (後藤道夫)『講座戦争と現代(全5巻)』(大月書店, 2003年-2004年)
- (渡辺雅男)『「現代」という環境――10のキーワードから』(旬報社、2007年)
訳書
編集- デヴィッド・ハーヴェイ『新自由主義――その歴史的展開と現在』(作品社、2007年)