温たまらん丼

鹿児島県指宿市のご当地グルメ

温たまらん丼(おんたまらんどん)は、鹿児島県指宿市で販売されているご当地グルメである。

温たまらん丼の例(元祖指宿ラーメン二代目)

概要 編集

2009年4月1日に誕生した指宿市の新たなご当地料理で、各店舗独自の食材に砂むし温泉を使用して作った温泉卵を添えた料理[1]。2023年時点では指宿市内17店舗で提供されている[2]

温泉で有名な指宿に新たな目玉を作ろうと、JR指宿駅で郷土料理店を営む店長が発案[3]。それに市内のレストランや居酒屋など15店の経営者が賛同し、各店で和洋中様々なメニューを開発[4]、2009年4月から販売を開始した[3]

温たまらん丼は温泉卵と「たまらなくおいしい丼」にちなんで名付けられた名前[5][6]。使われる卵は特産のカツオの頭を砕いた粉とサツマイモをエサに使った鶏の卵を、市内の源泉で茹でたものに限定している[3][4]。それ以外のレシピは統一されておらず、和食店やラーメン店、洋食店やソバ屋など様々な店から鹿児島黒豚や地鶏ウナギオクラなど様々な地元産の具を利用した丼を提供している[6]

2009年に温たまらん丼を提供する10店を制覇すれば携帯電話用の特製ストラップがもらえるスランプラリーを開始[3][4]2011年には温たまらん丼を提供する店舗を掲載するガイド紙を作成している[7]

温たまらん丼の例 編集

上述のように、「丼であること」、「指宿の砂蒸しで作った温泉卵が入っていること」、「指宿産や県内産の美味しい素材を使っていること」が要件となっているため、様々な丼が提供されており、以下に例示する[2]

  • あつあつ石焼きタコライス
  • 温玉帆立黒焼きカレー丼
  • ハワイアンDON
  • 板前まかない丼
  • カツオ蒲焼温たまらん丼
  • いぶすき黒豚丼
  • オクラ丼

評価 編集

  • 2012年2月に行われた「S-1グルメグランプリ」[注釈 1]本大会では3位にランクインした(1位は「枕崎鰹船人めし」)[8][9]
  • 2022年に『生活ガイド.com』が行った「『ご当地どんぶりランキング』トップ10」では6位であった[10]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 鹿児島県内の商店街が地元の特産品を使った料理の味を競う大会[8]

出典 編集

  1. ^ 「薩摩半島縦断! 欲張り♪鹿児島の旅 指宿のゆるキャラたまらん三兄弟が激おし!いぶすきB級グルメ」『レタスクラブ』2013年3月10日号、角川マガジンズ、2013年3月10日、67頁。 
  2. ^ a b 指宿のご当地グルメ「温たまらん丼」!”. MBC南日本放送 (2023年5月29日). 2024年5月8日閲覧。
  3. ^ a b c d 「九州一周B級グルメ駅伝 第2日 指宿・温たまらん丼 観光復活の切り札」.『西日本新聞』.2009年10月29日付朝刊、26面。
  4. ^ a b c 「温たまらん丼、指宿商会議所商品開発部会(鹿児島県指宿市)(九州いち押し)」.『日本経済新聞(西部)』.2009年8月29日付、34面。
  5. ^ 「【ふるさと通信】旬な逸品 「九州新幹線全線開業記念」拡大版」.『産経新聞(大阪)』.2011年3月5日付朝刊、第4社会面。
  6. ^ a b 「[B級美味図鑑] 温たまらん丼」.『読売新聞(西部)』.2012年1月18日付朝刊、31面。
  7. ^ 「[わがまちホームページ] 指宿市JR指宿駅周辺 温かい茶でおもてなし=鹿児島」.『読売新聞(鹿児島)』.2012年1月15日付朝刊、36面。
  8. ^ a b 「鹿児島県商店街グルメ決定戦 「枕崎鰹船人めし」2代目王者」.『南日本新聞』.2012年2月21日付朝刊、8面。
  9. ^ 「「枕崎鰹船人めし」1位 S-1グランプリ=鹿児島」.『読売新聞(鹿児島)』.2012年2月20日付朝刊、31面。
  10. ^ 日本全国の「名物どんぶり」番付、「一番人気」は? 7位に帯広の豚丼”. マイナビニュース (2022年6月2日). 2024年5月8日閲覧。

外部リンク 編集