玉川旅館
玉川旅館(たまがわりょかん)は、千葉県船橋市にあった温泉旅館。正式名称は割烹旅館 玉川(かっぽうりょかん たまがわ)[1]。2020年に新型コロナの影響で廃業した。
割烹旅館 玉川 | |
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ホテル概要 | |
階数 | 本館:地上1階 - 地上3階 |
開業 | 1921年 |
閉業 | 2020年04月30日 |
最寄駅 | JR船橋駅、京成電鉄京成船橋駅 |
最寄IC | 京葉道路 船橋インターチェンジ、花輪インターチェンジ |
所在地 |
〒273-0011 千葉県船橋市湊町二丁目6-25 |
位置 | 北緯35度41分45.3秒 東経139度58分53.8秒 / 北緯35.695917度 東経139.981611度座標: 北緯35度41分45.3秒 東経139度58分53.8秒 / 北緯35.695917度 東経139.981611度 |
公式サイト | 割烹旅館玉川 公式サイト |
湊温泉 | |
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温泉情報 | |
所在地 | 千葉県船橋市 |
交通 | JR船橋駅、京成電鉄京成船橋駅 |
泉質 | 単純温泉 |
泉温(摂氏) | 16.3 °C |
pH | 7.6 |
外部リンク | 湊温泉 日本温泉協会 |
概要
編集純和風の老舗割烹旅館として愛され、格式と伝統をもつ旅館である。建物は創業当時からのものであり、本館・第一別館・第二別館の3棟が国の登録有形文化財に登録されている。ただし、全ての部屋が創業当時のものではなく離れの部屋などは近年建てられたものである。
部屋には「月の光」を模した明かりのデザインを持つアール・デコ調の照明、白い漆喰壁、装飾を排した機能的・実用的・幾何学的なフォルムを様式化した天井など大正ロマンの雰囲気を感じることが出来る特徴がある[2]。
市内観光ボランティアガイドのディスカバー船橋の協力を得て館内の案内も行っている[3]。
松本人志が監督した映画作品の大日本人のロケで使用された。
歴史
編集創業は1921年(大正10年)。建物は事業の拡大に合わせその規模を拡大しており、1929年(昭和4年)に第一別館竣工、1933年(昭和8年)に第二別館、1941年(昭和16年)に本館が増築された[4]。
第二別館の「桔梗の間」に太宰治が滞在[5]した事でも知られ、前期の傑作「ダス・ゲマイネ」「虚構の春」「狂言の神」の作品がここで書かれた。また、戦前は、稲毛海岸等への東京からのレジャー客や陸軍の士官御用達旅館として利用された。
2020年(令和2年)、新型コロナウイルスの影響で宴会のキャンセルが相次ぐなどしたことから、4月末で廃業し6月から建物が取り壊されることになった[6]。
湊温泉
編集日本温泉協会認定の温泉(泉質)であり、温泉法の温泉(メタ珪酸・メタ硼酸含有)である[7]。
浴室は大小2つがあり、大きい浴室には隣接して露天風呂も併設されている。大きい浴室と露天風呂は檜風呂、小さい浴室は石風呂でともに敷地内の地下218メートルから湧出する薄茶褐色澄明で療養泉規定に該当しないメタ珪酸・メタ硼酸含有の温泉を加熱掛け流しで利用している[8]。
アクセス
編集公共交通機関
編集自動車
編集脚注
編集- ^ “割烹旅館玉川”. 割烹旅館玉川. 2019年9月3日閲覧。
- ^ “部屋の魅力-タイムスリップの楽しみ | HISTORICAL TAMAGAWA”. 2019年9月4日閲覧。
- ^ “受賞店紹介(割烹旅館 玉川)”. 船橋市ホームページ. 2019年9月4日閲覧。
- ^ “玉川の建物の歴史 | HISTORICAL TAMAGAWA”. 2019年9月3日閲覧。
- ^ “船橋・玉川旅館閉館 “太宰の部屋”惜しむ声 「桔梗の間」滞在し執筆活動 市民団体、保存目指し署名検討 | 千葉日報オンライン”. www.chibanippo.co.jp. 千葉日報 (2020年5月20日). 2020年5月20日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2020年5月19日). “太宰ゆかりの旅館 コロナ影響で廃業 文化財の建物は取り壊しへ”. NHKニュース. NHK. 2020年5月20日閲覧。
- ^ “温泉地詳細(湊温泉)日本温泉協会”. 一般社団法人 日本温泉協会. 2019年9月4日閲覧。
- ^ “湊温泉・玉川旅館(船橋市湊町)”. machispa.la.coocan.jp. 2019年9月4日閲覧。