源季宗
平安時代後期の公卿。三条源氏。従三位・春宮権大夫、春宮大進
経歴編集
延久4年(1072年)、姉・基子(後三条天皇女御)の産んだ実仁親王が白河天皇の皇太子に立てられる。延久5年(1073年)の後三条上皇の天王寺御幸の際にはこれに供奉し、船中の御遊に笙を吹き、また天皇御製の歌に答える和歌を奉っている。承暦2年(1077年)以前に従三位に叙せられ公卿となる。
承暦4年(1080年)皇太子・実仁親王の春宮権大夫に任ぜられるが、応徳2年(1085年)に実仁親王が薨去したために春宮権大夫の官職を解かれる。翌応徳3年(1086年)8月21日薨去。享年38。
人物編集
漢詩文に優れ、源俊房・源経信らとしばしば聯句・賦詩に興じていたことが伝わっている[1]。現存する季宗の作品としては、『中右記紙背漢詩集』に承暦3年(1079年)9月に自邸で開催した作文会における1首がある。