源致方

平安時代中期の貴族・歌人。源重信の長男。正四位下・右大弁

源 致方(みなもと の むねかた)は、平安時代中期の貴族歌人宇多源氏左大臣源重信の長男。官位正四位下右大弁

 
源致方
時代 平安時代中期
生誕 天暦5年(951年
死没 永延3年3月19日989年4月27日
官位 正四位下右大弁
主君 円融天皇花山天皇一条天皇
氏族 宇多源氏
父母 父:源重信、母:藤原朝忠の娘
兄弟 致方、相方、道方宣方、乗方、藤原隆家室、女子
藤原伊尹の娘
テンプレートを表示

経歴

編集

円融朝天延2年(974年)に右衛門佐に任ぜられる。天延4年(976年従五位上・右少弁に叙任されると、貞元2年(977年五位蔵人天元2年(979年)右中弁、天元3年(980年従四位下、天元4年(981年)権左中弁、寛和2年(986年)左中弁と、弁官蔵人を兼ねて順調に昇進した。

一条朝初頭の永延元年(987年)に右大弁に昇任するが、公卿昇進を目前にして永延3年(989年)3月父に先立って急逝した。享年39。最終官位は右大弁正四位下

歌人として活動し、『拾遺和歌集』には藤原実資との連歌、『安法法師集』にも致方の和歌が載せられている。また、日記『致方記』があったが散逸。

官歴

編集

系譜

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c d 『公卿補任』寛和2年条
  2. ^ 『親信公記』
  3. ^ a b 『蔵人補任』
  4. ^ 『大日本史料』1-17,42頁
  5. ^ a b 『弁官補任』補遺
  6. ^ 『小右記』永延3年3月20日条

参考文献

編集