片桐陣屋(かたぎりじんや)は、信濃国伊那郡片桐郷(現長野県下伊那郡松川町)にあった代官所(代官陣屋)。

概要 編集

文禄2年(1593年)11月、飯田城主・京極高知によって三州街道の経路が改められた際、片切宿(後に片桐宿と改められる)が成立し町並みが形成された。寛文12年(1672年)5月に飯田藩主・脇坂安吉(安政)が転封になると、片桐郷は天領となった。7月より、駿府陣屋の支庁ということで、脇坂氏が建てたお茶屋御殿を用いて片桐陣屋が設置された。代官は、北信濃・中野陣屋の天羽(あもう)七右衛門が兼任した。その後、片桐陣屋の建物が大破したため、問屋・大沢八之丞宅を仮陣屋としていたが、延宝5年(1677年)になって飯島陣屋に統合、片桐陣屋は廃止された。

沿革 編集

歴代代官一覧 編集

氏名 任期
1 天羽七右衛門景安 寛文12年(1672年) 〜 延宝1年(1673年)
2 設楽源右衛門能政 延宝1年(1673年) 〜 延宝5年(1677年)

関連項目 編集