牧野友香子
日本の実業家 (1988-)
牧野 友香子(まきの ゆかこ、1988年 - )は日本の起業家、経営者。難聴に関わるサポートを手がける株式会社デフサポ代表取締役を務める。
来歴
編集- 1988年、大阪府に生まれる。2歳のときに先天性の重度感音性難聴が判明。幼稚園から高校まで地域の学級で聴者とともに学ぶ。大阪府立天王寺高等学校を経て神戸大学発達科学部に進学。
- 大学卒業後の2011年、一般採用でソニー株式会社に入社し、7年間人事を担当。人事部で労務を担当するかたわら、ダイバーシティの新卒採用にも従事した。
- 2014年、50万人に1人の割合で発症する難病を持つ第一子を出産。これを契機に2017年7月21日、ソニー株式会社在職中に株式会社デフサポを立ち上げた。2018年3月にソニー株式会社を退職し、株式会社デフサポの活動に専念する[1][2][3][4]。
- 2022年11月に家族で渡米。
人物
編集- 補聴器を装用しているが、人の声はほぼ聞こえない。対面コミュニケーションの手段としては口話と読唇を用いる。音声の聞き取りはできないが、幼少期に話す訓練をしたことで発音が可能。口の形が全部見えなくても、顔を横にした状態でも相手の発言を理解することができる[1]。
- 配偶者は牧野徹郎[5]。2人の女児の母親。
- 生まれつき耳が聞こえないため、聞こえるようになりたいと強く思うことはないが、もしも1日だけ耳が聞こえるとしたら絶対に聞いてみたいのは、子どもや家族の声[6]。
- YoutubeやTwitterなどでは「ユカコ」名義を用いる。2020年に多くの人に難聴に興味を持ってもらう目的で開設した「デフサポちゃんねる」では、自身の体験や難聴に関連したトピックスについて語り、登録数は12万7,000人を超える(2023年6月現在)。
受賞歴
編集関連項目
編集脚注
編集- ^ a b 時事メディカル「自己紹介と読唇術~これまでの苦労について~(ソニー出身、デフサポ代表取締役 牧野友香子)【第2回】」2023年6月8日閲覧
- ^ スタディ通信 by Chance for Children 「「音のない世界」の子どもたち。重度難聴の彼女がソニーを辞めてまで届けたかった「ことばの力」とは(デフサポ・牧野友香子)」2019年9月19日2023年6月8日閲覧
- ^ 大手小町「牧野友香子 難聴の子供を支援…「楽しそうか」直感大切に」2020年11月24日2023年6月8日閲覧
- ^ SONY 「大好きなソニーを退職した。 自分にしかできない仕事を見つけたから。」2022年4月8日2023年6月8日閲覧
- ^ Youtube「難聴の私と、聞こえる夫との馴れ初め♡そして、聞こえないのに気にならなかったのか?聴覚障害ある嫁と、聞こえる旦那の夫婦ちゃんねる」デフサポちゃんねる2023年6月8日閲覧
- ^ 時事メディカル「みんなが当たり前に知っている音を知らない!~「テッテレー?」「ドッキンドッキン?」~(ソニー出身、デフサポ代表取締役 牧野友香子)【第13回】」2023年6月8日閲覧
- ^ PR TIMES「社会課題の解決に挑戦する女性リーダーを称える「第五回 チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞 」開催。オンライン表彰式にて、草の根の女性リーダーたちを祝福」2021年12月14日2023年6月8日閲覧
- ^ PERSOL Work-Style AWARD 2022 ダイバーシティ部⾨ 牧野 友香子2023年6月8日閲覧