ド・ロンシャン点(ド・ロンシャンてん、de Longchamps Point)は、幾何学用語のひとつ。三角形外心に対して、垂心対称な点のこと。また、反中点三角形の垂心と定義することもできる[1]

垂心(H)と外心(O)とド・ロンシャン点(L)

性質 編集

  • 外心に対して垂心と対称の位置にある。即ち、この点はオイラー線上にある。
  • 中心をBC,CA,ABの中点とし、それぞれA,B,Cを通る円の根心円(ド・ロンシャン円)の中心(根心)である[2]。ド・ロンシャンの論文では、これを定義としている。
  • 内心ジェルゴンヌ点を結ぶ直線(ソディ線)上にある。
  • 4面が合同な四面体において、1つの頂点から対面に下ろした垂線はド・ロンシャン点を通る。
  • AL2-BC2=BL2-AC2=CL2-AB2
  • 九点円と同心で、外接円半径の3/2の半径を持つ円をシュタイナー円という。外接円とシュタイナー円の相似中心はド・ロンシャン点である。
  • クラーク・キンバリングの「Encyclopedia of Triangle Centers」ではX20として登録されており、重心座標は以下の式で表される[3]

 

脚注 編集

  1. ^ Weisstein, Eric W.. “de Longchamps Point” (英語). mathworld.wolfram.com. 2024年3月30日閲覧。
  2. ^ Weisstein, Eric W.. “de Longchamps Circle” (英語). mathworld.wolfram.com. 2024年3月30日閲覧。
  3. ^ ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS X(20)”. faculty.evansville.edu. 2024年3月30日閲覧。

関連項目 編集