三郷駅 (奈良県)

奈良県生駒郡三郷町にある西日本旅客鉄道の駅

三郷駅(さんごうえき)は、奈良県生駒郡三郷町立野(たつの)南二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線である。駅番号はJR-Q30。「大和路線」の愛称区間に含まれている。

三郷駅
駅外観
さんごう
Sangō
JR-Q31 王寺 (1.8 km)
(2.9 km) 河内堅上 JR-Q29
地図
奈良県生駒郡三郷町立野南二丁目10-17
北緯34度35分20.94秒 東経135度41分14.80秒 / 北緯34.5891500度 東経135.6874444度 / 34.5891500; 135.6874444座標: 北緯34度35分20.94秒 東経135度41分14.80秒 / 北緯34.5891500度 東経135.6874444度 / 34.5891500; 135.6874444
駅番号 JR-Q30
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 Q 関西本線大和路線
キロ程 151.1 km(名古屋起点)
加茂から30.2 km
電報略号 サン
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
1,630人/日(降車客含まず)
-2020年-
開業年月日 1980年昭和55年)3月3日
備考 業務委託駅
みどりの券売機プラス設置駅
テンプレートを表示

歴史 編集

駅構造 編集

相対式ホーム2面2線を持つ[1]地上駅で、分岐器絶対信号機がない停留所に分類される。ホーム有効長は8両編成分。駅舎側ホームが王寺方面行き、跨線橋を渡って反対側のホームが、天王寺方面行きである。ただし、ホーム自体は、将来的に島式・単式複合型2面3線のホームへと変更できるようになっている。

王寺駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託する業務委託駅である。かつてはみどりの窓口があったが、2014年2月13日をもって営業を終了し2月14日よりみどりの券売機プラスが稼動した(以降も市販の「JR時刻表」などでは、「みどりの窓口設置駅」として扱われている)。ICカード乗車券ICOCA」が利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。一部時間帯は無人となる。そのため改札機・券売機・精算機付近にはインターホンがあり、無人時間帯はコールセンターのオペレーターが対応し各種機器を遠隔制御している。

のりば 編集

のりば 路線 方向 行先
1 Q 大和路線 上り 王寺奈良方面[5]
2 下り 天王寺JR難波大阪方面[5]
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

利用状況 編集

2020年度の1日平均乗車人員1,630人である[6]

各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1997年 2,826
1998年 3,018
1999年 3,140
2000年 2,924
2001年 2,893
2002年 2,773
2003年 2,666
2004年 2,581
2005年 2,607
2006年 2,520
2007年 2,463
2008年 2,289
2009年 2,228
2010年 2,245
2011年 2,226
2012年 2,139
2013年 2,077
2014年 2,053
2015年 2,068
2016年 2,065
2017年 2,067
2018年 2,035
2019年 2,036
2020年 1,630

駅周辺 編集

 
ホームから河内堅上方面を眺める(2010年11月)

ここから県境にかけては「亀の瀬」と呼ばれる大和川沿いの難所で、歴史上この街道(現在は国道25号)に何度も地滑りの被害をもたらしてきた。関西本線自体が地滑りで不通になってしまうこともあった。

特に1932年昭和7年)1月に発生した地滑りは隣の河内堅上駅と(当時は未設置の)この駅の間にあった「亀ノ瀬トンネル」を崩壊させ、関西本線を長期にわたり分断した。分断されている間はトンネルの両出口に臨時乗降場を設け、その間を徒歩連絡した。同年大晦日にこの区間は復旧したが、ルートは変更されている。これが現在線である。現在線の対岸がかつてトンネルがあった場所で、急曲線で大和川を渡り、また対岸に戻っていく不可解なルートを取るのは、この地滑り地帯を避けたためである。ちなみにこのルート自体もトンネルのある山(再度大和川をわたる前のトンネル)の地滑り対策工事が行われており難所である。

2017年(平成29年)10月22日、台風21号が付近を通過した際の豪雨により大和川が決壊し、当駅のホームが冠水し列車が運休した。

隣の駅 編集

西日本旅客鉄道(JR西日本)
Q 大和路線(関西本線)
大和路快速・ 直通快速・ 快速・ 区間快速
通過
普通
王寺駅 (JR-Q31) - 三郷駅 (JR-Q30) - 河内堅上駅 (JR-Q29)
  • なお当駅と河内堅上駅の間にあたる地点には、稲葉山仮停車場(王寺駅から路線延伸した際の暫定的な終着)と亀瀬仮停車場(柏原駅から路線延伸した際の暫定的な終着)が、奈良駅 - 湊町駅(現在のJR難波駅)間全通までの間それぞれ存在していた。詳細は亀ノ瀬トンネルの項を参照。

その他 編集

当駅は、奈良県のJR駅で唯一、全ての快速が停車しない駅である。なお、一部の快速が通過する駅としては、他に平城山駅が存在する。

脚注 編集

  1. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、22頁。 
  2. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、341頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1 
  4. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  5. ^ a b 三郷駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月20日閲覧。
  6. ^ 令和3年度 奈良県統計年鑑 第13章 運輸及び通信-JR輸送実績

関連項目 編集

外部リンク 編集