緑園の天使』(りょくえんのてんし、原題: National Velvet)は、1944年に製作・公開されたアメリカ映画である。

緑園の天使
National Velvet
ポスター(1944)
監督 クラレンス・ブラウン
脚本 セオドア・リーヴス
ヘレン・ドイッチュ
原作 イーニッド・バグノルド
製作 パンドロ・S・バーマン
出演者 ミッキー・ルーニー
ドナルド・クリスプ
エリザベス・テイラー
音楽 ハーバート・ストサート
撮影 レナード・スミス
編集 ロバート・カーン
配給 アメリカ合衆国の旗 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
日本の旗 セントラル映画社
公開 アメリカ合衆国の旗 1944年12月14日
日本の旗 1951年7月11日
上映時間 123分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 2,770,000ドル[1]
興行収入 3,678,000ドル(北米配収)
2,162,000ドル(海外配収)[1]
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ミッキー・ルーニー(左)とエリザベス・テイラー

イーニッド・バグノルドの小説の映画化であり、クラレンス・ブラウンが監督、ミッキー・ルーニーと撮影当時12歳のエリザベス・テイラーが共演した。

テクニカラー作品として撮影された。

1978年、『インターナショナル・ベルベット』(テータム・オニール主演)という続編が制作された。

あらすじ 編集

1920年、イギリスの田舎の肉屋ブラウンの娘・ヴェルヴェットは馬を飼うことを夢見ていた。 ある日、元騎手のマイという少年が彼女の家に来る。マイの父はブラウン夫人の遠泳のコーチをしていたが、マイはそのことを知らず、ブラウンの金を持ち逃げしようとたくらんでいた。 ある日、ヴェルヴェットはふとしたことで村一番の暴れ馬パイを手に入れ、マイが乗馬の手ほどきをすることになった。 そして、彼女はパイとともにグランド・ナショナルの障碍大レースに出場することにし、マイとともにリバプールへ行く。ところが、当初出場するはずだった騎手が二人を見下したため、ヴェルヴェット自身が男装して出馬することになった。そして、パイは一番乗りでゴールインしたものの、ヴェルヴェットが女であることが露見して失格となる。もてはやされたものの、彼女の夢はパイを一人前にすることであり、最終的には故郷へ戻り、マイも新たな旅立ちを迎えた。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
NHK 日本テレビ テレビ東京 PDDVD
ヴェルヴェット・ブラウン エリザベス・テイラー 藤田淑子 杉田かおる 冨永みーな 坂本真綾
マイ・テイラー ミッキー・ルーニー 矢野間啓治 野島昭生 林勇
ブラウン ドナルド・クリスプ 嵯峨善兵 緒方敏也 園江治
ブラウン夫人 アン・リヴィア 中村紀子子 桂木黎奈
エドウィナ(ヴェルヴェットの姉) アンジェラ・ランズベリー 渡辺知子 恒松あゆみ
メルボリア ファニタ・クイグリー英語版 栗葉子
ドナルド ジャッキー・ジェンキンス英語版 貴家堂子
演出
翻訳 蕨南千世子
効果
調整
制作 千代田プロダクション
解説 水野晴郎
初回放送 1969年7月5日 1976年5月12日
水曜ロードショー
1981年4月28日

スタッフ 編集

  • 監督:クラレンス・ブラウン
  • 製作:パンドロ・S・バーマン
  • 脚本:セオドア・リーヴス、ヘレン・ドイッチュ
  • 音楽:ハーバート・ストサート
  • 撮影監督:レナード・スミス
  • 編集:ロバート・カーン
  • 美術:セドリック・ギボンズ、ユーリー・マックレアリー
  • 装置:エドウィン・B・ウィリス
  • 録音:ダグラス・シアラー
  • 衣裳:アイリーン、ヴァレス

アカデミー賞受賞・ノミネーション 編集

脚注 編集

  1. ^ a b "The Eddie Mannix Ledger" (Document). Los Angeles: Margaret Herrick Library, Center for Motion Picture Study.

外部リンク 編集