冨永みーな

日本の女優、声優

冨永 みーな(とみなが みいな、1966年4月3日[6] - )は、日本女優声優歌手タレントナレーター[3]広島県広島市西区己斐西町出身[1]。本名:増本 美子(ますもと よしこ)、旧姓:冨永[2]東京俳優生活協同組合所属[4]

とみなが みいな
冨永 みーな
プロフィール
本名 増本 美子(ますもと よしこ)(旧姓:冨永[1]
性別 女性
出生地 日本の旗 日本広島県広島市 (現)西区己斐西町[2]
生年月日 (1966-04-03) 1966年4月3日(54歳)
血液型 O型[2]
職業 女優声優歌手タレントナレーター[3]
事務所 東京俳優生活協同組合[4]
配偶者 増本庄一郎俳優
公称サイズ([5]時点)
身長 / 体重 162 cm / 48 kg
声優活動
活動期間 1975年 -
ジャンル アニメゲーム吹き替えナレーション
デビュー作 キャリー(『大草原の小さな家』)[6]
女優活動
活動期間 1971年[7] -
ジャンル テレビドラマ映画舞台
デビュー作 ゆうこ(『鯉のいる村』)
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来歴編集

5歳のときに母に連れられて行った映画のオーディションで受かり、1971年に当時の本名の冨永美子として神山征二郎監督の映画『鯉のいる村』のゆうこ役で子役としてデビュー[8]。この映画で主演したことがきっかけで児童劇団に入団する[1]。6歳の時に劇団こまどりに入団し、ドラマ『お嫁さんに決めた!』『それ行け!カッチン』『ウルトラマンレオ』やテレビCM等で子役として活躍する傍ら、1975年には、海外ドラマ大草原の小さな家』の3女のキャリー役で声優デビュー。1977年テレビアニメ世界名作劇場』における『あらいぐまラスカル』のアリス役などからアニメの声優の仕事も始める。

日本大学櫻丘高等学校時代からは、『銀河漂流バイファム』『魔法の妖精ペルシャ』等のテレビアニメで、声優業中心に活躍するようになり、レコードデビューも果たすなど、1980年代半ばにかけて声優界でアイドル的な存在となる。日本大学藝術学部演劇学科在学中は、声優としてさらに人気が上昇し、ラジオ『アニメトピア』のパーソナリティとしてDJデビューし、『タッチ』等にも出演する。

1991年、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の収録中に突然激しい腹痛に襲われ、病院に搬送されるという事件もあった。検査の結果、虫垂炎を患っていたことが判明、そのまま治療のために入院することになったものの、声を担当していたマァムの出番は、この収録回で最後であった。

一時期は声優業の他に、各種ラジオ番組・モノマネ番組などにも出演していたが、現在では先述の『サザエさん』と『それいけ!アンパンマン』のほかはナレーターとして活躍。『開運!なんでも鑑定団』『どうぶつ奇想天外』『世界ウルルン滞在記』『いきなり!黄金伝説』など、人気番組・長寿番組に数多く関わっている[9][10]

所属事務所の変遷について、かつては、グループこまどり、プロジェクト・レヴュー、大橋巨泉事務所、2003年 - 2014年10月頃にミントアベニューに所属していたが、2014年11月からは東京俳優生活協同組合に所属している。

2018年、第12回声優アワードにて高橋和枝賞を受賞[11]

引き継ぎ編集

冨永の40年近いキャリアでは諸事情により出演を見合せた声優の代役や準レギュラーとして出演していた番組においてレギュラー声優の降板、逝去によりレギュラーに昇格した経験も少なくなかった。

芸名の表記編集

初期は本名の「冨永美子」を名乗っていたが、小学生の時に易者に言われて「冨永ミーナ」に改名(『あらいぐまラスカル』のエンディングのクレジットは当初“富永美子”で、30話から“冨永ミーナ”に変更されている)。その後「冨永みーな(み〜な)」に改名。現在、所属事務所のホームページでは「みーな」となっている。

趣味編集

趣味としては、ゴルフ[2]釣り[2]が挙げられる。

人間関係編集

私生活編集

声優の矢尾一樹1990年結婚したが[21]、後に離婚。その後、2001年8月に吉本興業所属(当時)のタレント増本庄一郎と再婚し、2002年1月に女子を出産。出産2日後に『サザエさん』のアフレコに参加した逸話があり、後にあるテレビ番組で、予定日の前後に産休を取る予定だったが予定日より早く産まれたため参加せざるを得なかった、と語った。2005年に男子を出産、現在2児の母親である。

サザエさん編集

2014年1月26日に死去した初代波平役の永井一郎の葬儀ではサザエ役の加藤みどりと共に弔辞を担当した。その際に冨永はカツオが波平に話しかける口調で「父さん、大好きです。もっといっぱい叱られたかった。もっと一緒にお風呂に入りたかった。」と涙声で読み上げていた[22]

中島役の白川澄子が2015年11月25日に死去した際には「突然の訃報に大変驚いています。いつもスタジオで優しく声をかけていただいて、本当に寂しいです。白川さんのご冥福をお祈りします。」とコメントし、最後にカツオの声で「中島ー!中島ー!俺たち永遠に親友だよな!」と締めくくった[23]

その他編集

日本大学芸術学部時代の先輩には漫才コンビ爆笑問題太田光田中裕二の2人がいた。同学部の学生有名人に過敏なまでに反感を持っていたという太田には『みーな、みーな、こっちを見ーな』などと言われ、相当絡まれたという[24]

フリーアナウンサーRKB毎日放送アナウンサー富永倫子は親戚[25]

『銀河漂流バイファム』でレギュラー共演した笠原弘子とは、彼女のコンサートに関わるなど、親交が深いことで知られる。

エピソード編集

  • 声質はアルト[4]
  • 2017年時点では家事や育児を優先しており、午後5時から7時の仕事は先方に避けてもらうようにしている[9]
  • 名探偵コナン』への出演を希望しており[9] 、2018年には映画『名探偵コナン ゼロの執行人』にゲストとして初出演を果たしている[26]
  • 劇中歌で歌を披露したことを含めれば『綿の国星』で1曲歌ったのが歌手デビュー[9]
  • 自身が歌手として初めて楽曲をリリースした時点では声優で歌っていたのは小山茉美くらいであり、当時は声優がアイドル歌手として人気を集めるような時代ではなかった。それだけに声優を担当している自身がファンから応援してもらえたことは冨永本人にとって不思議なことであった[9]
  • 10代の頃はまだ声優という単語自体が存在しておらず「俳優が"声の仕事"をする」と言っていた。16歳からアニメの仕事が多くなった背景には、当時10代の声優の絶対数が足りておらず消去法で自分くらいしかいなかったという事情もある。
  • 同じく10代の頃、OVAの販促などのイベントを行うと、当時10代の声優に興味を持つ人自体が希少であったため、イベントには同じファンが来ることが多かった[9]
  • 海外映画の吹き替えを10代の頃はよく担当していたが、それは収録日が土日であり学校に通いながら活動するのに好都合であったためであり、収録に関しては当時は劇団こまどりの西村サエ子代表に導かれるがままであったと2017年のインタビューで述懐している[9]
  • ファンに自身を認知してもらえるようになったきっかけはOVA『BIRTH』の販促イベントであると後に話している[9]
  • 写真集『パーフェクトみーな』はある種の触れられたくない過去と言える。2017年の時点では捨てるに捨てられず1冊だけ保存しているが、保存に使用している箱には「開けちゃイヤ」と書いてある。写真集については「本当に見られたくないんです。きれいじゃないし、太ってるし」と恥ずかしがっている[9]
  • 1980年代の頃から声優活動をしていたため、1990年代の声優業界では姉貴分扱いされることが多かった[9]
  • レポーターをやってみたくてオーディションを受けたところ、大橋巨泉事務所の関係者のつてで『走れ!歌謡曲』に出演させてもらったのは本人にとって良い思い出[9]
  • 歌やラジオ、写真集などでマルチに活躍する声優としては、1990年代の声優ブームにおける風潮を先取りしたと言える[9]。2017年の談話では「俳優が声優の仕事を行い、声優が俳優の仕事を行うようになって、俳優と声優がボーダレスになる方が自然」という趣旨のコメントを残している[9]

磯野カツオ編集

  • 高橋和枝が体調不良でスタジオに来れなくなったある日、ディレクターが「カツオ出来るか?」と聞かれたが、自身は「出来ません」と答えたら、「ちょっとやってみよう」と言われてスタジオで、その日のカツオの台詞と全部やったという。カツオを演じた感想は、不思議な感覚で、それまで男の子を演じたことがなかった。自身は高橋の事が大好きで、その高橋が演じるカツオの素晴らしさを目の当たりにしていたので、どうしても、高橋のカツオをなぞるような感じになってしまい、どうしていいのかわからず混乱してしまったと語っている。次の週、高橋が入院されたので、ディレクターから「入院の間だけやってくれ」と言われて、やることになった。この時「自分でも違和感があるけど、仕方無いやらせていただこう」「高橋はカツオに対して何を大切にしてのだろう?」と自分なりに考えて演じたと語っている。高橋には絶対戻っていただきたかったが、それも叶わず、自身が三代目のカツオを名乗る事になった。後日、高橋から「冨永ならいい」と言って下さったのを聞き、とても嬉しく心強かったと述べていた[27]

出演編集

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ編集

1975年
1977年
1978年
1979年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
  • それいけ!アンパンマン(1988年 - 、つみれちゃん、ニャンコック〈4代目〉、ミルクキャラメル、くものもくちゃん〈2代目〉、みずうみ姫〈代役〉、マイマイママ、しろみ〈2代目〉、たまごどんまん〈初代〉、ロールパンナ/ブラックロールパンナ、こてん、キャラメルママ、サニー姫、レアチーズ〈初代〉、あくびどり〈2代目〉、しろかぶくん〈初代〉、カレーパンマン〈代役〉、たまご姫〈2代目〉、超甘口カレーパンマン、タワシくん〈2代目〉、みるくぼうや〈代役→2代目〉、グーパンダ、ドキンちゃん〈2代目〉[18] 他)
  • ビリ犬(1988年 - 1989年、雨森テツオ)- 2シリーズ
1989年
1990年
1991年
1992年
1994年
1995年
1996年
1998年
1999年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2011年
2012年
2014年
2016年
2018年

劇場アニメ編集

1979年
1984年
1988年
1989年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2002年
2003年
2004年
2006年
2008年
2013年
2018年
2019年

OVA編集

時期不明
1984年
  • BIRTHユピテル・ラサ
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1994年
1995年
1998年
2001年

ゲーム編集

1991年
  • エルディス(ユーちゃん)
1992年
1993年
  • 機動警察パトレイバー 〜グリフォン篇(泉野明)
  • デバステイター(星野奈美)
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2011年
2013年
2014年
2018年
2019年
2020年

吹き替え編集

映画編集

ドラマ編集

アニメ編集

ラジオ編集

ドラマCD編集

デジタルコミック編集

ナレーション編集

写真集編集

  • パーフェクトみーな(1985年発売)

特撮編集

テレビドラマ編集

映画編集

オリジナルビデオ・DVD編集

  • プライベートみーな
  • Wagamama!(1987年)
  • やさしいうま(2007年)プロデュース、ナビゲーター

舞台編集

バラエティ編集

ディスコグラフィ編集

CD編集

CDシングル編集

  • どうぞこのまま
  • あなただけの景色

レコード編集

  • 不思議なひらめき(BIRTH - イメージ・ソング)
  • Mマーブル
  • ストップ! うそつき少年

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 柳沢は10月に復帰し、現在に至る。

出典編集

  1. ^ a b c 『テレビ・タレント人名事典(第2版)』日外アソシエーツ、1995年7月、592頁。ISBN 4-8169-1315-7
  2. ^ a b c d e 『テレビ・タレント人名事典(第5版)』日外アソシエーツ、2001年7月、727頁。ISBN 4-8169-1677-6
  3. ^ a b 【エンタがビタミン♪】田中真弓&冨永みーな、30年前と今の2ショットに「変わらず可愛らしい!」の声”. テックインサイト (2019年6月9日). 2020年2月12日閲覧。
  4. ^ a b c 冨永 みーな - 俳協”. 2019年11月23日閲覧。
  5. ^ 『日本タレント名鑑(2011年版)』VIPタイムズ社、2011年1月、637頁。ISBN 978-4-904674-02-4
  6. ^ a b 冨永みーな(とみながみーな)のプロフィール・画像・出演スケジュール|【スタスケ】(0000071305)”. ザテレビジョン. 2019年11月23日閲覧。
  7. ^ 冨永 みーな|日本タレント名鑑”. 2019年11月23日閲覧。
  8. ^ 神山征二郎『生まれたら戦争だった。 映画監督神山征二郎自伝』シネ・フロント社、2008年、70-71頁。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m 綜合図書『声優Premium』vol.2(綜合ムック、2017年)p148-158 ISBN 9784862981820
  10. ^ 特に「奇想天外」では、ナレーションはもちろん、VTR中の動物たちのアテレコまで担当していた
  11. ^ 「第十二回 声優アワード」主演賞は豊永利行さん、黒沢ともよさん!佐倉綾音さん&大西沙織さんは助演女優賞とパーソナリティ賞のW受賞”. アニメイトタイムズ (2018年3月3日). 2018年3月4日閲覧。
  12. ^ 担当していた脇役も最終回まで続投していたものの、声質が近いおゆき先生のみセリフは最小限に抑えられている。
  13. ^ 参考文献より
  14. ^ #163 今週も冨永みーなサン!”. 三菱電機プレゼンツ 戸田恵子オトナクオリティ. ニッポン放送 (2019年1月6日). 2019年11月23日閲覧。
  15. ^ 高橋和枝(たかはしかずえ)の解説 - goo人名事典”. 2019年11月23日閲覧。
  16. ^ 「サザエさん」中島役の声優逝去に、カツオから「俺たち永遠に親友だよな」”. cinemacafe.net (2015年11月27日). 2019年11月13日閲覧。
  17. ^ これにあたって冨永が担当していた脇役は川崎恵理子が引き継いだ。
  18. ^ a b “ドキンちゃん後任は冨永みーな、ロールパンナと兼任”. 日刊スポーツ. (2017年12月15日13時0分). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201712150000345.html 2017年12月15日閲覧。 
  19. ^ これに当たってロールパンナ以外の持ち役は降板し、ニャンコック役は白石涼子が、しろかぶくん役、レアチーズ役は渕崎ゆり子が、たまごどんまん役はかないみかに配役変更がなされた。
  20. ^ a b 10月のテレビ東京系『ウルトラマンR/B』にあの快獣ブースカが登場!そしてなんと冨永みーなさんが声を担当!!”. ウルトラマンR/B(ルーブ). 2018年9月29日閲覧。
  21. ^ 冨永みーな「私も六月の花嫁」『アニメージュ』1991年6月号、徳間書店、72頁。
  22. ^ “サザエとカツオが役柄で弔辞「もっと叱られたかった」”. ORICON STYLE. (2014年2月3日). オリジナルの2014年3月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140305031938/http://www.oricon.co.jp/news/2033642/full/ 2014年3月5日閲覧。 
  23. ^ “「俺たち永遠に親友だよな」 カツオ役の冨永みーなさん 中島役の白川澄子さん死去にコメント”. 産経新聞. (2015年11月27日). http://www.sankei.com/entertainments/news/151127/ent1511270022-n1.html 
  24. ^ 爆笑問題の死のサイズ(扶桑社、2000年6月30日初版)54 - 55頁
  25. ^ チーム”. 二丁目お茶の間劇場. RKBラジオ. 2020年8月3日閲覧。
  26. ^ 『サザエさん』、『パトレイバー』、『るろうに剣心』……声優・冨永みーなさんデビュー45周年を記念したライブ「ホントのきもち。」レポート”. アニメイトタイムズ (2019年1月6日). 2019年11月23日閲覧。
  27. ^ 主婦の友社『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』冨永みーな「仕事が巡ってくる法則」P124~P125。
  28. ^ あらいぐまラスカル”. 日本アニメーション. 2016年6月10日閲覧。
  29. ^ 「Miss Lonely Yesterday あれから君は…」(1998年)
  30. ^ a b c d 主婦の友社『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』冨永みーな「仕事が巡ってくる法則」P124。
  31. ^ ドラゴンクエスト・ダイの大冒険”. 東映アニメーション. 2016年7月9日閲覧。
  32. ^ EPISODE25”. 『スペース☆ダンディ』公式サイト. 2014年9月16日閲覧。
  33. ^ 風の谷のナウシカ”. 金曜ロードSHOW!. 2016年6月2日閲覧。
  34. ^ パトレイバー WXIII”. マッドハウス. 2016年6月17日閲覧。
  35. ^ CAST&STAFF”. 『劇場版 HUNTER×HUNTER―The LAST MISSION―』公式サイト. 2013年11月21日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年11月22日閲覧。
  36. ^ 新京都編では劇場先行公開。
  37. ^ キャスト一覧”. ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S. スクウェア・エニックス. 2019年4月2日閲覧。
  38. ^ 新番組『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』2019年1月5日(土)あさ9時よりテレビ東京系にて放送開始!”. 円谷ステーション. 2018年12月6日閲覧。
  39. ^ 「小中和哉監督作品『くまちゃん』公開中」『宇宙船』Vol.64、朝日ソノラマ、1993年6月1日、 46頁、 雑誌コード:01843-06。
  40. ^ 実写版パトレイバーに冨永みーな&古川登志夫が声で出演”. コミックナタリー (2014年6月23日). 2014年8月3日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集