田中 貢(たなか みつぐ、1891年明治24年)10月21日[1] - 1961年昭和36年)12月21日[2])は、日本の衆議院議員立憲民政党日本進歩党)。経済学者

田中貢

経歴

編集

広島県呉市出身[3]1917年大正6年)に東京帝国大学法科大学政治科を卒業し、明治大学教授に就任した[1]1921年(大正10年)より東京帝国大学経済学部講師を兼ね、同年から欧米で経済政策・社会政策を学び、翌年に帰国した[1]1925年(大正14年)には、明治大学より商学博士の学位を受けた[1][4]

1930年(昭和5年)、第17回衆議院議員総選挙に出馬し、当選。第22回に至るまで5回当選を果たし、1946年6月22日に議員を辞職した[5]。その間、陸軍省の委嘱でドイツイタリアの経済・財政政策を視察した[3]

その他に内閣調査局参与、大日本産業報国会理事・国防経済研究所長、王子製紙株式会社顧問を務めた[6]

著書

編集
  • 『社会政策』(1922年、明治大学出版部)
  • 『工業政策』(1925年、栗田書店)
  • 『商工政策と財政』(1926年、文明者)
  • 『独逸財政経済の実情』(1939年、関東産業団体聯合会事務所)
  • 『独逸物価政策の理論と実際』(1942年、大新社)

脚注

編集
  1. ^ a b c d 『帝国大学出身名鑑』
  2. ^ 『昭和物故人名録』日外アソシエーツ、1983年。
  3. ^ a b 『衆議院要覧』
  4. ^ CiNii Dissertations. https://ci.nii.ac.jp/naid/500000495070. 
  5. ^ 『官報』第5837号、昭和21年7月1日。
  6. ^ 『人事興信録』

参考文献

編集
  • 校友調査会編『帝国大学出身名鑑』校友調査会、1934年。 
  • 人事興信所編『人事興信録 第13版(下)』人事興信所、1941年。 
  • 『衆議院要覧(乙) 昭和十七年十一月』衆議院事務局、1942年。