株式会社田名部組(たなぶぐみ)は、青森県八戸市に本社がある日本建設会社である。   

株式会社 田名部組
TANABU GUMI
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
039-1165
青森県八戸市石堂二丁目11-21
設立 1947年(昭和22年)6月24日
創業1924年大正13年)8月1日
業種 建設業
法人番号 5420001006098 ウィキデータを編集
事業内容 建築土木海洋不動産住宅一級建築士事務所
代表者 田名部智之 (代表取締役)
資本金 5,000万円
売上高 単独81億円(令2年6月)連結135億円(令和2年)
総資産 単独69億円(令和元年6月)
従業員数 単独151名(内女子36名)
決算期 6月
主要子会社 ㈱ジェイホーム、中亀建設㈱、㈱竹田工務店、㈱八幡建設、㈱アットプラス、㈱田名部二本木エナジー、㈱新八日町プロジェクト、㈱シティフロンティア、 ㈱アマテラス、㈱田名部ホールディングス、㈱住通、日本インシュアランス㈱、(合)はちのへプロジェクト、NPO法人フォルツァ、デイサービス「虹」、リハビリ特化型短時間デイサービス「デイサービス八戸中央」、田名部記念アリーナ(旧南部山アイスアリーナ)、協栄八戸番町ビル、ジェイビル、DEVELD八日町(ディベルド)
関係する人物 田名部匡省田名部匡代
外部リンク http://www.tanabugumi.co.jp/
特記事項:建設業許可:国土交通大臣許可(特-24)第024877号
宅地建物取引業:青森県知事免許(1)第3247号
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概要 編集

1924年に創業した、青森県の土木・建築会社の名門である[1]。1993年に工事完工高が県1位になるなど、青森県の建設会社では業界最大手に位置づけられていたが、公共工事の削減によって2000年代から業績が悪化し、2006年には事業を継続するかどうかまで追い詰められた[1]

2006年夏、株主総会の席で常務取締役であった田名部智之が志願し、31歳で4代目社長に就任[1]リストラをせず、外注業務の内製化によって土木事業の収益性を回復した[1]。その後、住宅、不動産業、メガソーラー事業、農業、畜産、福祉の多角化、東京・仙台進出を進め、2017年10月「日刊建設青森」完成工事髙発表によると総合建設業順位青森県内「3位」本社所在地八戸市内「1位」まで回復した[1]

創業者:田名部政次郎 2代:田名部匡省 3代:田名部政志 4代:田名部智之

沿革 編集

  • 1924年(大正13年) - 創業[2](八戸市岩泉町にて)。
  • 1947年 - 株式会社化(資本金150千円)。
  • 1951年 - 建設業登録。青森県知事登録(イ)
  • 1956年 - 代表取締役更改(田名部政次郎から田名部匡省)。
  • 1967年 - 代表取締役更改(田名部匡省から田名部政次郎)。
  • 1968年 - 本社を八戸市中居林に移転、代表取締役更改(田名部政次郎から田名部政志)。
  • 1979年 - 本社を八戸市石堂に移転。
  • 1994年 - 平成5年度完成工事高青森県第1位(73億円)。
  • 2000年 - ISO 9001 認証を取得。
  • 2006年 - 代表取締役更改(田名部政志から田名部智之)。
  • 2007年 - 役員更改(田名部智之他)。
  • 2008年 - 資産活用「TOPシステム」発表。
  • 2009年 - ASJ八戸スタジオ開設。OHSAS 18001 認証を取得。
  • 2010年 - エコアクション21 認証取得。
  • 2011年 - 八戸南部山アイスアリーナのネーミングライツを取得。名称を「田名部記念アリーナ」とする[3]
  • 2012年 - 1月、2006年春から空きビルとなっていた旧長崎屋ビルを取得[4]
  • 2013年 - 仙台支店開設。(株)住通、住通賃貸保障(株)、日本インシュアランス(株)の3社に資本出資しグループに編入。
  • 2014年 - 創業90周年。ASJ青森スタジオ開設。ASJ仙台青葉スタジオ開設。東京営業部開設(新宿区上落合)。
  • 2015年 - アセットマネジメント部門 ISO 55001認証取得(建設業東北初認証)登録番号RA0001
  • 2016年 - 日本管理センター㈱と事業提携
  • 2017年 -「攻めのIT経営中小企業百選」に経済産業省より選定される。㈱グローバルフィールド(八戸市)を特別清算。
  • 2018年 - ㈱ジェイホーム並びに㈱アットプラスの全株を取得しグループに編入。協栄八戸番町ビル取得。-「地域未来牽引企業」に経済産業省より選定される。
  • 2019年 - 創業95周年。㈱八幡建設(八戸市)をグループに編入。SDGsへの取組み。
  • 2020年 - 中亀建設㈱(岩手県盛岡市)の全株を取得し経営統合。田名部記念アリーナのスケートリンクサービス終了。DEVELD八日町竣工。
  • 2021年 - ㈱竹田工務店(新潟県新潟市)の全株を取得し経営統合。八戸工業大学と地域貢献事業に関する基本協定を締結。産学連携して行う地域貢献の事業を"はちのへ「まち」プロジェクト"と呼称する。
  • 2022年 - "はちのへ「まち」プロジェクト"の一環として「八戸工業大学 × (株) 田名部組 番町サテライトキャンパス "ばんらぼ"」を開設。

事業 編集

  • 住宅事業
2018年5月にハウスメーカー㈱ジェイホームの全株を取得しグループに編入、田名部組住宅事業部をジェイホームへ統合、

  グループにおける住宅ブランド名をジェイホームに統一。


  • 環境事業
再生可能エネルギー事業(太陽光・風力発電)、シックハウス対策、地球温暖化対策、省エネ対策、

  施設の維持補修メンテナンス管理事業。


  • 福祉・健康事業
デイサービスセンターの運営、介護予防トレーニング事業の推進(八戸市・三戸町)。
健康トレーニング、加圧トレーニング事業の推進(健康スタジオフォルツァ)


  • 農業事業
木村秋則氏による無農薬・無肥料「自然栽培農法」の推進と普及、自然栽培の米・麦・大豆・トウモロコシ、野菜の生産と販売。

  青森県産加工品(カット果樹、スイーツ等)をブランド化「青森県出身美人ちゃん林檎」「AOMORI BIJIN LIFE」の販売。

2011年12月、無農薬無肥料の完全自然栽培の統一ブランドソラベルを発表。
2017年㈱グローバルフィールド(八戸市)から自然栽培アグリ部門を分離独立し、合同会社ソラベル(新郷村)を設立。


  • 畜産事業
日本初のハラール認定(鶏肉)を取得、青森シャモロック(鶏肉)の生産・加工・販売を開始「美人ちゃんチキン」。
2016年㈱グローバルフィールド(三戸郡五戸町)をグループから分離独立させ青森シャモロックの生産と販売に特化させる。
2017年7月24日 ㈱グローバルフィールド(八戸市)を特別清算開始。青森地裁八戸支部(事件番号:平成29年(ヒ)第2001号)

  (青森シャモロック、ハラール事業は㈱グローバルフィールド(五戸町)が継承し事業推進する)


 

事務所 編集

東日本営業部 東京支店 (東京都千代田区岩本町2-19-7堀口ビル3階)。

東日本営業部 仙台支店 (宮城県仙台市若林区伊在2-22-12アサノビル2階)。

東日本営業部 仙台支店 南三陸町営業所 (宮城県本吉郡南三陸町志津川字小森31-1)。

見立山工事事務所(青森県八戸市大字河原木字見立山6-54)

南三陸町寄宿舎(宮城県本吉郡南三陸志津川字小森20-1)

Jホーム 本社(青森県十和田市元町東3-2-35)

Jホーム ジェイビレッジ(青森県八戸市長苗代3-22-31)

Jホーム 常設展示場(青森県上北郡六戸町小松ヶ丘3-77-1646)

中亀建設 本社(岩手県盛岡市向中野5-7-17)

八幡建設 本社(青森県八戸市大字河原木字二階堀16-9)

スポーツ 編集

同社のアイスホッケー部は、2012年3月に行われた第25回東北クラブチームアイスホッケー大会の決勝で北辰工業を破り優勝している[5]

日本スケート連盟より強化選手に指定されているスピードスケート在家範将は、同社に入社し2014年のソチオリンピックを目指している[6][7]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 宇賀神宰司 (2015年8月6日). “勃興する「地方の虎」”. 日経ビジネスオンライン. 日経BP社. 2015年8月10日閲覧。
  2. ^ 株式会社田名部組”. Tooナビ 青森情報サイト (2008年5月20日). 2012年6月20日閲覧。
  3. ^ 田名部記念アリーナの命名権契約”. 東奥日報. 2012年6月19日閲覧。
  4. ^ 旧長崎屋ビルを田名部組が取得”. 東奥日報 (2012年1月27日). 2012年6月20日閲覧。
  5. ^ 田名部組、接戦制し頂点/東北クラブIH”. デーリー東北新聞社 (2012年3月19日). 2012年6月20日閲覧。
  6. ^ 強化選手プロフィール”. 日本スケート連盟. 2012年6月20日閲覧。
  7. ^ 八戸からソチ目指す 男子スピードの在家”. デーリー東北新聞社 (2012年4月24日). 2012年6月20日閲覧。

外部リンク 編集