白山神社 (はくさんじんじゃ)は、奈良県生駒郡平群町福貴に鎮座する神社。旧社格は、村社

白山神社
       境 内
所在地 奈良県生駒郡平群町福貴1551
位置 北緯34度37分52.6秒 東経135度41分29.8秒 / 北緯34.631278度 東経135.691611度 / 34.631278; 135.691611 (白山神社 (平群町))座標: 北緯34度37分52.6秒 東経135度41分29.8秒 / 北緯34.631278度 東経135.691611度 / 34.631278; 135.691611 (白山神社 (平群町))
主祭神 伊弉諾尊伊弉冉尊
地図
白山神社の位置(奈良県内)
白山神社
白山神社
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拝殿の前

解説 編集

平安時代僧侶である道詮が、三論宗(1950年〈昭和25年〉以降は聖徳宗)の隠居寺として建立した(聖徳太子の建立説もある[1])慈尊山福貴寺の塔頭三明院の跡に、福貴寺の(神仏習合による)神宮寺[2]として造営された[3]

しかし、明治初期の神仏分離令以後は、福貴大字全体及び、福貴寺の鎮守社として扱われる。

造営年代は不詳。ただし、地元では白山信仰と関係しており、平安時代の創建ではないかという説もある[4]

集落の真西に当たる谷向い丘陵の山麓に近く、東向に鎮座する[5]

二ノ鳥居を潜り石段を上がって、右側に割拝殿が建ち、その奥に素木の流造で屋根が檜皮葺本殿が建立されている。本殿は、風雨から守るために、覆屋がかけられている。

祭神は、伊弉諾尊伊弉冉尊

1892年(明治25年)の明細帳には、「或云白山大神(あるいははくさんのおおかみ)」とも記されている。

本堂内倉庫に、「慈尊山白山大明神」「享保十四年」(1729年)と陽刻されている湯釜が残されている[6]

境内には、弥勒堂、摂社:若宮社(祭神:天児屋根命)、末社:淡嶋社(祭神:淡嶋大明神)、並びに、弥勒堂の裏を10数メートル登ると、近世の道詮律師の供養墓(貞観十八年十月二日寂)[7]がある。

なお、神社の6m程手前にあるは、陰石[8]を祀っている。

また、神仏習合による本地仏(ほんじぶつ)として、室町時代に造られたと考えられている、いずれも一木造りの立像の十一面観音菩薩像阿弥陀如来像地蔵菩薩像が、奈良国立博物館に寄託されている。

脚注 編集

  1. ^ 平群町史編集委員会 1976, p. 698.
  2. ^ 白山神社掲示板
  3. ^ 白山神社 (はくさんじんじゃ)|へぐり散策マップ|平群町観光 オフィシャルホームページ”. 平群町観光オフィシャルホームページ「山のぽっけNAVI.」. 2022年9月18日閲覧。
  4. ^ 白山信仰. コトバンクより2022年9月22日閲覧
  5. ^ 平群町史編集委員会 1976, pp. 652–653.
  6. ^ 白山神社”. www.komainu.org. 2022年9月18日閲覧。
  7. ^ 道詮律師墓 (どうせんりっしはか)|へぐり散策マップ|平群町観光 オフィシャルホームページ”. 平群町観光オフィシャルホームページ「山のぽっけNAVI.」. 2022年9月18日閲覧。
  8. ^ 女性の陰部の形をした石

参考文献 編集

  • 平群町史編集委員会 編『平群町史』平群町役場、1976年4月。 NCID BN04492478 

外部リンク 編集