社会実験(しゃかいじっけん)とは、新たな制度や技術などの施策を導入する際、場所と期間を限定して試行することで、有効性を検証したり問題を把握し、時にはその施策の本格導入を見送るかを判断する材料とするもの。実証実験(じっしょうじっけん)、パイロット事業とも呼ばれる[1]。地域住民との意見交換ならびに周知と合意形成も兼ねている。

概要 編集

1960年代頃からアメリカにおいてはリンドン・ジョンソンジョン・F・ケネディ大統領のもと、様々な分野で活発に行われていたが、日本においては行政国民性の両面で受け入れにくいとされていた。

日本で本格的に行われ始めたのは1990年代になってからで、1999年国土交通省(当時の建設省)主導で、道路に関する施策についての日本全国規模の社会実験が初めて公募された。高速道路におけるETCの導入、またスマートIC実験について日本全国的かつ大規模な社会実験が行われている。

パイロットとは、試験的に行うもの、先行するもの、水先案内人の意である[2]

様々な社会実験 編集

日本では国土交通省が主導する道路と交通に関する社会実験が大半を占め、有料道路の割引、車種による通行時間の指定、自動車の通行を制限して自転車を無料で貸し出すサービス(レンタサイクル)、あるいは公共交通機関を一部利用者に無料としたり、限定的な路線・時間で運行あるいは増発するなど様々である。

地方自治体や民間でも社会実験が行われ始めた。

日本の行政による社会実験 編集

日本の民間・大学の社会実験 編集

その他の社会実験といわれるもの 編集

  • ソ連ー20世紀最大の社会実験と言われている。
  • ビットコインー新たな貨幣通貨として、様々なところで社会実験されている。

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集