福岡市道豊浜小戸線

福岡市の市道

福岡市道豊浜小戸線(ふくおかしどうとよはまおどせん)は、福岡市西区臨海部にあり、姪の浜二丁目のマリナタウン入口交差点から西に向かって、主に博多港博多湾)の埋立地と従前の海岸線との間を通り抜け、同区小戸三丁目の小戸西おどにし交差点に至る全長が2,957.15メートル[1]市道(幹線一級市町村道)である。同じく臨海部にある福岡市道愛宕姪の浜線及び福岡市道唐人町豊浜線の各一部を合わせた全長が約4.1キロメートルの路線については、福岡市道路愛称としてマリナ通りと呼ばれている[2]

幹線一級市町村道
福岡市道豊浜小戸線
地図
地図
総延長 2,957.15 m[1]
東端 福岡市西区姪の浜二丁目福岡市道愛宕姪の浜線のマリナタウン入口交差点[1]
南西端 福岡市西区小戸三丁目明治通り小戸西おどにし交差点[1]
接続する
主な道路
記法
明治通り
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

特徴 編集

福岡市道豊浜小戸線の特徴は、博多港博多湾)に面し、マリーナ商業施設住宅地などの複合的な用途からなる臨海部を東西に連結する幹線道路の一部であること、沿線の埋立地などに交通量を増大させるアウトレットモールなどの大規模な商業施設が複数あること、南側を並走し姪浜駅周辺の「地域拠点」[注釈 1]を貫通する福岡市道千代今宿線明治通り)の役割を補完し、交通ネットワークを形成していることである。福岡市西部水処理センターの南西部にある側道については、以下の空中写真で確認できる通り、西側の道路ネットワークを整備するにあたり、必要な曲率線形を確保するために残ったものである。

渋滞に関しては、この沿線に複数の大規模な商業施設があり、発生交通量及び集中交通量が多いが[5]国土交通省の公表[6]によると、主要渋滞箇所はこの路線の終点で明治通りと合流する小戸西おどにし交差点の1箇所のみである。

道路の名称については、この路線を含む次の一連の路線(東からの順)について名付けられた福岡市道路愛称マリナ通りの方が通りがよく、出版されている地図などの表記にも使われている[2]

  • 福岡市道唐人町豊浜線の一部(早良区百道浜四丁目の愛宕大橋東詰から西区愛宕四丁目の愛宕大橋交差点までの283.63メートル[1]の区間)
  • 福岡市道愛宕姪の浜線の一部(西区愛宕四丁目の愛宕大橋交差点から同区姪の浜二丁目のマリナタウン入口交差点まで[1]の区間)
  • 福岡市道豊浜小戸線の一部(西区姪の浜二丁目のマリナタウン入口交差点から同区小戸三丁目の小戸西おどにし交差点まで2,711.97メートル[注釈 2][1]の区間)

接続する主な通り 編集

接続する主な通りの一覧表[1]
交差する道路 市町村名 交差する場所
福岡市道愛宕姪の浜線(マリナ通り 福岡市 西区 姪の浜二丁目 マリナタウン入口交差点、起点
福岡市道姪の浜駅東線 愛宕浜四丁目 愛宕浜四丁目交差点
福岡市道姪の浜線 小戸二丁目 小戸公園交差点
福岡市道千代今宿線明治通り (福岡市) 小戸三丁目及び四丁目 小戸西交差点、終点
福岡県道560号都地姪浜線下山門通り

接続、近接する主な施設 編集

この路線に接続又は近接する主な施設を起点の東(マリナタウン入口交差点)から順にあげると以下の通り。発生交通量及び集中交通量の増大に影響する大規模な商業施設も多い。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 「地域拠点」とは、都市計画において主要な都市の拠点のうち重要性から「都心部」、「広域拠点」に準じる生活圏域の中心として、商業施設や業務施設などが集積した地区をいい、姪浜駅の周辺はその利便性を活かした施設の立地が進んでいる。因みに「都心部」の位置づけについては、『第9次福岡市基本計画』[3]の「都市空間構想図」において、具体的には東は御笠川、南は百年橋通り、西は大正通りに囲まれた地域とされており、「広域拠点」は都心部を取巻く東部(香椎駅千早駅の周辺)、南部(西鉄大橋駅から高宮駅の周辺)、西部(西新藤崎シーサイドももち等)の3つの副都心としての地域[4]
  2. ^ 側道の245.18メートルを除く。
  3. ^ 所在地:福岡市西区小戸二丁目5番1号北緯33度35分46秒 東経130度19分3秒 / 北緯33.59611度 東経130.31750度 / 33.59611; 130.31750、用途:下水処理場、敷地面積:204,230m2、処理開始年月日:1980年(昭和55年)12月24日、処理方式:嫌気好気活性汚泥法及び嫌気無酸素好気法、放流先水域:博多湾、現在処理面積:4,858ヘクタール、事業認可面積:6,095ヘクタール、現在処理能力:184,300立方メートル/日、事業認可処理能力:312,200立方メートル/日、排除方式:分流式一部合流式、運動施設(地元への還元施設):屋上テニスコート(4面)[7]、管理者:福岡市下水道局下水道施設部西部水処理センター(Chubu Sewage Treatment Center)[8]。「水処理センター」とは下水を微生物の力などを利用して浄化し、河川や海に放流する福岡市下水処理場である。西部水処理センターは、福岡市に6つある水処理センター(中部、東部、西部、和白、西戸崎、新西部)の1つである。
  4. ^ 所在地:819-0001小戸二丁目1番32号北緯33度35分30.37秒 東経130度18分58.9秒 / 北緯33.5917694度 東経130.316361度 / 33.5917694; 130.316361
  5. ^ 所在地:小戸一丁目34番北緯33度35分33.62秒 東経130度19分22.13秒 / 北緯33.5926722度 東経130.3228139度 / 33.5926722; 130.3228139、指定:国指定、区分:記念物、種別:史跡、時代:鎌倉時代[9]。地区内の石碑には次のように記されている。「史蹟 元寇防壘 史蹟名勝天然記念物保存法ニ依リ昭和六年三月文部大臣指定 昭和六年十月建設」
  6. ^ 所在地:小戸三丁目57番北緯33度35分26.9秒 東経130度18分49.3秒 / 北緯33.590806度 東経130.313694度 / 33.590806; 130.313694、指定:国指定、区分:記念物、種別:史跡、時代:鎌倉時代[10]。地区内の石碑には次のように記されている。「史蹟 元寇防壘 史蹟名勝天然記念物保存法ニ依リ昭和六年三月文部大臣指定 昭和六年十月建設」
  7. ^ 復元箇所の地番:福岡市西区小戸五丁目1752番の2の一部、復元箇所の面積:1,487.16平方メートル[11]、指定:国指定、区分:記念物、種別:史跡、時代:鎌倉時代[10]

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h 本線の2,711.97メートルと側道の245.18メートルを合わせて2,957.15メートル、福岡市道路下水道局管理部路政課. “福岡市路線情報提供システム”. 2023年6月26日閲覧。→利用条件に同意→検索等
  2. ^ a b 福岡市道路下水道局管理部路政課. “福岡市/道路愛称”. 2023年6月26日閲覧。→マリナ通り
  3. ^ 福岡市総務企画局企画調整部企画課. “福岡市基本構想・第9次福岡市基本計画”. 2023年4月18日閲覧。→『第9次福岡市基本計画』(PDF)の48、56ページ
  4. ^ 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2023年6月26日閲覧。都市計画法第18条の2に基づき市町村が定める都市計画に関する基本的な方針→23、29、31、33、34ページ
  5. ^ 福岡市住宅都市局都市計画部交通計画課. “福岡市交通量調査集計”. 2023年6月27日閲覧。→令和4年度→西区→小戸(小戸西)
  6. ^ 国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所. “福岡県交通渋滞対策協議会”. 2023年6月27日閲覧。→H25.1.25「地域の主要渋滞箇所」の公表→福岡市周辺(PDF、R4.8現在)
  7. ^ 福岡市道路下水道局下水道施設部施設調整課. “水処理センター(下水処理施設)”. 2022年10月9日閲覧。→西部水処理センター
  8. ^ 福岡市. “組織一覧”. 2022年10月9日閲覧。→List of Departments, Fukuoka City Government (PDF)
  9. ^ 福岡市経済観光文化局文化財活用部文化財活用課. “福岡市の文化財”. 2022年5月9日閲覧。→「文化財情報検索」→キーワード検索:「元寇防塁(脇地区)」
  10. ^ a b 福岡市経済観光文化局文化財活用部文化財活用課. “福岡市の文化財”. 2022年10月14日閲覧。→「文化財情報検索」→キーワード検索
  11. ^ 福岡市教育委員会(文化財部文化財整備課) (2001-03-30). “国史跡元寇防塁(生の松原地区)復元・修理報告書”. 福岡市埋蔵文化財調査報告 第694集. https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/19981 2022年10月14日閲覧。.