第138高射ミサイル旅団 (ウクライナ空軍)

第138高射ミサイル旅団 (だい138こうしゃみさいるりょだん、正式名:第138ドニプロ高射ミサイル旅団、ウクライナ語:138-ма зенітна ракетна бригада) は、ウクライナ空軍防空部隊。東部航空管区に属する。

第138高射ミサイル旅団
138-ма зенітна ракетна бригада
紋章
所属政体  ウクライナ
所属組織 ウクライナ空軍
部隊編制単位 旅団
兵科 防空ミサイル兵
通称号/略称 A4608
愛称 138th ZRBr
上級単位 東部航空管区
主な戦歴 ドンバス戦争
ロシアによるウクライナ侵攻
指揮官 ミコラ・ジァマンウクライナ語版大佐
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この部隊は、ドニエプル川左岸(東岸)のザポリージャドニプロペトロウシクポルタヴァスーミハリコフ地域の空域を守ることを任務とする。

歴史

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前身であるソ連防空軍第138高射ミサイル連隊ウクライナ語版は、ソビエト連邦の崩壊により1992年、ウクライナの管轄下に入った。隊員はウクライナ国民に対する忠誠の軍事宣誓を行った。

第138高射ミサイル連隊は、直属の上級部隊である第49防空軍団ウクライナ語版共々ウクライナ防空軍の指揮下に編入されたが、2004年に防空軍が空軍に統合されたことに伴い空軍に編入された。

2013年に連隊旅団に拡張された。

2014年1月、2013年12月31日まで別々に存在していた、ニーコポリに駐留していた高射ミサイル連隊(第301高射ミサイル連隊ウクライナ語版)と、 ハリコフの第302高射ミサイル連隊ウクライナ語版が旅団に配属された。

2021年8月23日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領より、ウクライナ独立30周年を記念して、名誉称号「ドニプロフスカ」を授与された[1]

2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻では、ロシア連邦軍軍用機ミサイルに対する防空戦を展開。同年8月24日、ゼレンスキー大統領より「勇気と勇敢さに対する栄誉賞」を授与された[2]

2023年5月22日、ウクライナ軍参謀本部の報告によると[3]、旅団は巡航ミサイルKh-101の破壊に成功し、これは同部隊の100番目の標的となったことが判明した[4]

2024年2月23日に起きた、ロシアのA-50早期警戒管制機撃墜について、ロシアの捜査当局は、非武装で軍事行動中ではなかった航空機をロシア領内で撃墜して10人を死亡させたのはテロ罪に該当するとして、第138高射ミサイル旅団司令官のジャマン大佐を指名手配したと同年6月17日に発表した[5]

司令官

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脚注

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出典

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外部リンク

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