細川機業株式会社(ほそかわきぎょう)は、富山県中新川郡上市町に所在する、合成繊維、天然繊維による織物の製造、精練加工を主とする企業である[1]

細川機業株式会社
Hosokawa-Tex, Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
930-0395
富山県中新川郡上市町正印1
設立 1948年
業種 繊維製品
法人番号 2230001004826 ウィキデータを編集
事業内容 合成繊維、天然繊維による織物の製造、精練加工
代表者 代表取締役社長 細川泰郎
資本金 1億円
従業員数 158人(2020年4月時点)
外部リンク https://hosokawa-tex.co.jp/
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概要 編集

1891年6月に富山県最初の輸出羽二重業である『細川機業場』が第十二代細川庄左ヱ門によって創業された。富山県下の羽二重の生産額の60%を占めていた1907年[2]には一旦合名会社の『細川機業』となるが、1911年に同社解散に伴い『細川機業場』に戻された。戦後の1948年6月に法人化されて『細川機業株式会社』となった[3]

2020年現在は上市町正印の本社工場(1963年10月に音杉工場として設置、1974年に旧上市工場の機能を集約)のみであるが、かつては上市工場、寺田工場(1936年設置)も存在していた[3]。旧上市工場の跡地は北陸銀行富山第一銀行の上市支店となっている[2]

2018年には和紙布のファクトリーブランド「ORIGAMIX」(オリガミクス)を立ち上げ、和紙布を使った日本初の市販ジューズ『スリッポン』を製造した。和紙布にはOJO⁺製の「かみのいと」が使用されている[4][5]

主な製造品 編集

婦人衣料向けの織物を主としているが、この他にも産業資材、土木資材用の炭素繊維織物、和紙布やそれを使用したスニーカー素材(ORIGAMIX)、食品包装資材(ティーバッグ用の食品フィルター織物など)、カーボンファイバー織物(高速道路の床盤、鉄筋コンクリート脚柱の補強、自転車のフレーム、テニスラケットに使用)、アラミド繊維織物(防弾チョッキヘルメットに使用)など、幅広い製品の製造が行われている[1]

脚注 編集

  1. ^ a b 繊維産業の新たな未来を創造 細川機業株式会社(はたらくらすコネクション上市、2017年12月28日)
  2. ^ a b 『目で見る 滑川・新川・婦負の100年』(1993年9月25日、郷土出版社発行)148頁。
  3. ^ a b 『細川機業株式会社八十年史』(1971年2月28日、細川機業株式会社発行)65 - 68ページ『細川機業八十年の歩み』より。
  4. ^ 裸足でもさらっと履ける『和紙スリッポン』にOJO⁺採用(OJO⁺、2018年4月28日)
  5. ^ 富山の織物会社 和紙のスニーカーを商品化 水洗いも可(毎日新聞、2018年9月29日)

外部リンク 編集