緑鉛鉱 (りょくえんこう、pyromorphite) とは、リン酸塩鉱物の一種である。化学式Pb3(PO4)3Cl、六方晶系鉱物の一つである。結晶は緑色のものが広く知られ[1]、和名にもなっているが、黄色のものも多い。を含む鉱床酸化帯に見られ、石英などと共生する。

緑鉛鉱
分類 リン酸塩鉱物
化学式 Pb3(PO4)3Cl
結晶系 六方晶系
へき開 なし
モース硬度 4
光沢 樹脂光沢
緑色、褐色、灰色、オレンジ色など
条痕 白色
比重 7.1
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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和名語源を含む緑色の鉱物であること、英名のpyromorphiteはを意味する「パイロ」とを意味する「モルフ」が由来である。英名の通り、加熱して常温で冷ましていくと変化し、新しい結晶ができる性質がある。

燐灰石スーパーグループに属し、リンヒ素に置き換わるとミメット鉱英語版になる(両者の固溶体は「カンピ石」と呼ばれる)。リンがバナジウムに置き換わると褐鉛鉱になる。主な産地日本岐阜県神岡鉱山オーストラリアニューサウスウェールズ州、フランス、中国など。

性質と同型 編集

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参考文献 編集

 

  1. ^ 鉱物標本 / 緑鉛鉱 | 地質標本鑑賞会”. www.gsj.jp. 2022年3月1日閲覧。
  •   この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Pyromorphite". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 22 (11th ed.). Cambridge University Press. pp. 693–694.

外部リンク 編集