若水(わかみず)は、1983年昭和58年)に愛知県で育成されたイネ(稲)の品種[1]酒米の一つ[1]。「五百万石」を花粉親、「あ系酒101」を種子親とする交配によって、「五百万石」の耐倒伏性強化を目的に育成された[1]

若水
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 あ系酒101×五百万石
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 若水
開発 愛知県
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品種特性 編集

熟期は早生、あるいは地域によっては中生[1]。耐倒伏性と耐冷性に優れるものの、耐病性は劣る[1]茨城県栃木県群馬県から大分県にかけて、広く栽培されている[1]

千粒重は26.3gとやや大粒で、心白発現率は高い[1]。心白は大きく、タンパク質含量はやや高い[1]

品種名は、酒米として神酒の原料となることに鑑み、元旦神棚に供える若水から名付けられた[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i 副島 2017, p. 89.

参考文献 編集

  • 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535 

関連項目 編集