荒 このみ(あら このみ、1946年2月27日 - )は、日本のアメリカ文学者、翻訳家東京外国語大学名誉教授、立命館大学客員教授。アメリカの黒人文学などを研究する。

来歴 編集

文芸評論家荒正人の次女として埼玉県に生まれる。姉は英文学者植松みどりお茶の水女子大学文教育学部卒業、東京大学大学院英文学専攻博士課程中退。津田塾大学助教授を経て、東京外国語大学教授。2009年定年退職、同名誉教授、立命館大学客員教授。2001年「アフリカン・アメリカン文学におけるアメリカ的精神」で東京外国語大学博士(文学)[1]

著書 編集

単著 編集

編著 編集

  • 『7つの都市の物語』(NTT出版) 2003
  • 『史料で読むアメリカ文化史(2)独立から南北戦争まで - 1770年代 - 1850年代』(東京大学出版会) 2005
  • 『アメリカの黒人演説集 - キング・マルコムX・モリスン他』(岩波文庫) 2008

共編著 編集

翻訳 編集

  • 『テレビの上手な見せ方 - わが子をテレビ中毒にしないために』(リーランド・ホー,バーナード・ソロモン、学陽書房) 1981
  • 『異質の世界 - 有島武郎論』(ポール・アンドラ、冬樹社) 1982
  • 『イメージ・シンボル事典』(アト・ド・フリース、大修館書店) 1984
  • 『メディアに縛られた女』(キャスリン・ウェイベル、晶文社) 1985
  • 『ソヴィエト流浪 - ある知識人女性の回想』(スザーン・ローゼンバーグ、岩波書店) 1990
  • 『大航海者コロンブス - 世界を変えた男』(サミュエル・モリスン、原書房) 1992
  • 『母の庭をさがして』(アリス・ウォーカー東京書籍) 1992
  • 『儀式』(レスリー・M・シルコウ、講談社文芸文庫) 1998
  • 『大陸別世界歴史地図(3)北アメリカ大陸歴史地図』(フィリップ・デイヴィス,ディヴィッド・ライアン,ディヴィッド・ブラウン,ロナルド・メンデル、東洋書林) 2002
  • トニ・モリスン事典』(エリザベス・A・ボーリュー編、雄松堂出版) 2006
  • 『マルコムX事典』(ロバート・L・ジェンキンズ編、雄松堂出版) 2008
  • 風と共に去りぬ』全6巻(マーガレット・ミッチェル岩波文庫) 2015.4 - 2016.3
  • 『「他者」の起源 - ノーベル賞作家のハーバード連続講演録』(トニ・モリスン、集英社新書) 2019.7

脚注 編集

  1. ^ 博士論文書誌データベース