藤井秀樹

日本の写真家 (1934-2010)

藤井 秀樹(ふじい ひでき、1934年8月28日 - 2010年5月3日)は、日本写真家である。本名は秀喜。

藤井 秀樹
本名 藤井 秀喜
ふりがな ふじい ひでき
国籍 日本の旗 日本
出身地 日本の旗 日本・東京都
生年月日 (1934-08-28) 1934年8月28日
没年月日 (2010-05-03) 2010年5月3日(75歳没)
最終学歴 日本大学芸術学部写真学科 卒業
師匠 秋山庄太郎
事務所 スタジオ・エフ
公式サイト 公式ウェブサイト
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経歴 編集

1934年、東京に生まれる。1952年に東京都立白鷗高等学校を卒業し、日本大学芸術学部写真学科に入学。秋山庄太郎に師事。1957年、株式会社婦人生活社に入社。1960年、日本デザインセンターの設立とともに入社。

1963年、フリーランス写真家として独立し、1965年にスタジオ・エフを設立。

1977年、スティーリー・ダンの発表した6作目のアルバム『彩(エイジャ)』のジャケットに山口小夜子の写真が起用された。

2002年、学校法人呉学園日本写真芸術専門学校の校長を務める。社団法人日本広告写真家協会会長に就任し、2007年には顧問に就任。

2007年、NPO法人全日本福祉写真協会顧問に就任。

2010年、肝臓がんのため八王子市内の病院で死去、享年75。[1]

講師歴 編集

  • 1973年、ヨーロッパ・フォトユニオン主催の大会(ウィーン)に講師として招請。西ドイツAWI名誉会員となる。
  • 1982年、ハンブルクにおいて自由創作写真デザイナー連盟大会より講師として招請。
  • 1983年、学校法人呉学園日本写真芸術専門学校講師。
  • 1989年、第27回中華民国第27回国際撮影中国撮影学会審査委員。
  • 1990年、イタリアのワークショップ講師。AIPAインド広告写真協会のワークショップ講師。
  • 1991年、目黒雅叙園においてフジイグラフィーによる大理石作品ほか恒久展示。
  • 1992年、イタリアでのワークショップの講師。
  • 1993年、ベルギー・セントルースカレッジに特別講師。
  • 2004年、中国撮影家協会より招聘。社団法人 日本華道連盟顧問。
  • 2005年、韓国写真家協会より招聘。
  • 2006年、中国北京芸術デザイン学園名誉講師として招聘。中国(福建省)華光写真学院より名誉講師として招聘。中国国家美術館中国人像写真展に招聘される
  • 2007年、一般社団法人 世界環境写真家協会会員。

展覧会 編集

  • 1970年、個展「Past」(銀座・ニコンサロン
  • 1974年、個展(ハノーバー・スペクトンギャラリー)
  • 1975年、個展(アムステルダム・キヤノンサロン、パリ・フナック)
  • 1976年、「ヘルムート・ニュートンとの二人展」(ロンドン・フォトグラファーズギャラリー)
  • 1977年
    • 個展(イギリス・ノッティンガム・トロント工芸大学、ミラノ、アントワープ)
    • 個展「51人の女」(東京・大阪)
  • 1978年
  • 1979年
    • 個展 「The origin of Japanese photograph and Now 今日の日本写真とその起源」(ボローニャ、ミラノ、ブラッセル、ロンドン、ハーグ、パリ)
    • 個展「藤井秀樹の世界 日本の女」(銀座・カネボウシグナス
  • 1980年、個展「藤井秀樹の世界 日本の女」(名古屋)
  • 1981年、個展「からだ化粧」(新宿・オリンパスギャラリー
  • 1982年
    • 個展「Karada Kesho」(ハンブルク・オリンパスギャラリー、パリ)
    • 個展「火を見た裸体」(六本木・ギャラリーワイド)
    • 個展「女のかたち」(銀座・富士フォトサロン)
  • 1983年
    • 個展「Karada Kesho」(パリ・オリンパスギャラリー、ニューヨーク・アートディレクターズギャラリー)
    • 個展「The Best of HIDEKI FUJII」(ニューヨーク・ニコンハウス)
  • 1984年、個展「Karada Kesho」(アムステルダム・ローマ)
  • 1985年、個展「L'image de Pastel 彩」(銀座・ナガセフォトサロン)
  • 1986年、個展「はないくさ」
  • 1987年、個展「彩 藤井秀樹の世界」(台北)
  • 1988年
    • 個展「彩 藤井秀樹の世界」(台中・高雄・台南)
    • 個展「アイスランド大地の造形」(新宿・オリンパスギャラリー)
    • 個展「Fグラフィによるフォトエッチング」(東京・コニカフォトギャラリー、大阪・名古屋)
  • 1989年
    • 個展「The Best of Hideki Fujii」(ロンドン・ZOOMギャラリー、「Europalia'89」(ベルギー)
    • 個展「四海雲遊 千年和紙によるFグラフィ」(東京・コニカフォトギャラリー)
  • 1990年
    • 個展「四海雲遊 千年和紙によるFグラフィ」(大阪・コニカフォトギャラリー、名古屋)
    • 個展「フジイ・グラフィ」(モントリオール)
  • 1991年
    • 個展「フジイ・グラフィ」(パリ)
    • 個展「フジイ・グラフィによるFANTASIA」(東京・コニカフォトギャラリー、名古屋、大阪)
  • 1992年
    • 個展「藤井秀樹展」「ゆめ」(東京)
    • 個展「ミステリアス・アイスランド」(横浜・シイベル フォトセンター)
    • 個展(小山・ギャラリーA1)
  • 1993年
    • 個展「水の精 からだ化粧」(東京・ペンタックスフォーラム、
    • 個展「水の精 からだ化粧」「秀雅」(大阪・ペンタックスフォーラム)
  • 1994年
    • 個展「ラレ-城の影 '94ペンタックスカレンダー作品」(東京・ペンタックスフォーラム、大阪)
    • 個展「Yumi」(銀座・コダックフォトサロン)
  • 1996年
    • 個展「一花一葉」 (銀座・京セラコンタックスサロン、ドイツ・ライカ本店ギャラリー)
    • 個展「藤井秀樹の世界展 ときをとめて」(名古屋三越・栄本店イベントホール)
  • 1997年
    • 個展(神戸・生田神社)
    • 個展「一花一葉」(東京国際フォーラム・エキビシジョンスペース)
  • 1999年、個展「藤井秀樹のモノクロの世界展」(銀座・コダックフォトサロン)
  • 2000年、個展 作品展(イタリア・ブロシア)
  • 2001年
    • 個展「藤井秀樹の世界」(JCIフォトサロン)
    • 個展 写真絵展(プランタン銀座)
  • 2002年
    • 個展「愛と友情のアンコール小児病院」(銀座・富士フォトサロン)
    • 個展「藤井秀樹の世界展」(北海道東川町ギャラリー)
  • 2003年
    • 個展「孤児たちの肖像」(銀座・富士フォトサロン)
    • 個展「藤井秀樹の世界展」(群馬県庁ホール)
  • 2004年
    • 個展「藤井秀樹の世界展」(長野県ギャラリーイマージュ)
    • 「藤井秀樹写真展」(池田市・フォトギャラリーエスポワ)
  • 2006年
    • 個展「藤井秀樹作品展」(高知県・いの町紙の博物館)
    • 「親子の肖像」(キヤノンギャラリー)
  • 2007年
    • 個展「花と花 百花繚乱」(東京・玉川高島屋)
    • 個展「藤井秀樹写真展」(カンボジアティータイム)
    • 展覧会 ロン・ヴァン・ドンゲンとの「神秘の魅惑」 (東京・エプソンイメージギャラリー)
    • 個展「コラボレーション」(東京・キヤノンギャラリー)
    • 個展「藤井秀樹写真芸術展」(北京・世界芸術館)
  • 2008年、個展「百花繚蘭」(東京・玉川高島屋)
  • 2009年、個展「百花撩蘭」(東京・ホテルアイビス)
  • 2011年
    • 個展「藤井秀樹 モノクロ写真の軌跡」(銀座・コダックフォトサロン)
    • 個展「藤井秀樹世界」(オリンパス東京ギャラリー)
  • 2012年、個展「写真家 藤井秀樹展」(スペースJING)
  • 2017年、個展「藤井秀樹展」(スペースJING)
  • 2017年、個展「甦る華麗なる刻」(リコーイメージングスクエア銀座)

受賞歴 編集

  • 1952年、サン写真新聞 最優秀報道写真賞
  • 1965年、スペイン新聞広告金賞、ADC(Art Directors Club)銀賞、朝日新聞広告賞
  • 1973年、カンヌ国際フィルムフェスティバルLION DARGENT賞
  • 1978年、APAニューヨーク展にてアメリカ雑誌協会賞
  • 1985年、第64回ニューヨーク・アートディレクターズクラブ写真部門銀賞。トリオ・ケンウッド賞。
  • 1986年、第21回日本広告写真協会賞金賞
  • 2001年、講談社雑誌広告賞「土佐鶴」

主な作品所蔵先(順位不同) 編集

出版物 編集

  • 1970年、『Past』
  • 1978年、『藤井秀喜一人と作品』(玄光社
  • 1980年、『八代亜紀写真集』(双葉社
  • 1981年、「HIDEKI FUJII FOTOGRAFO」(イタリアセレゾンイメージ社)
  • 1984年、『からだ化粧』 (日本芸術出版社)
  • 1985年、『艶・叶 和貴子』 講談社
    • 『MUSES―三巨匠ヌード傑作集 大倉舜二・立木義浩・藤井秀樹』(用美社)
    • 『大塚末子これからのきもの』(用美社)
    • 『速水典子写真集ー花いくさ』(徳間書店)
    • 『Maquillage Due Corps』(光村推古書院)
    • 『デヴィ・スカルノ写真集 秀雅』 (スコラ社)
    • 『劇団四季創立40周年記念公演ハムレット写真集―ハムレット』 (スコラ社)
  • 1994年、『Double Fantasy of Ivory Yuma―藤井秀樹 女優 写真集』(竹書房)
  • 1996年
    • 『Memories of Masako―夏目雅子写真集』(コスミックインターナショナル)
    • 『フラッシュバック―夏目雅子写真集』(アイネットワーク)
  • 2002年、『救いと微笑み~愛と友情のアンコール小児病院』
    • 『藤井秀樹写真集』(ART社)
    • 『百花繚蘭』(角川書店
    • 『カンボジアと子供達の戦後』 (丹精社)
    • 『森羅 からだ化粧』(美術出版社

出版物所蔵先(抜粋) 編集

メディア出演 編集

  • 1975年、『ZOOM』誌29号で藤井秀樹特集掲載。
  • 2003年、徹子の部屋出演。

脚注 編集

  1. ^ 藤井秀樹 日本美術年鑑所載物故者記事”. 東京文化財研究所 (2014年10月27日). 2024年2月12日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集