誰か夢なき(たれかゆめなき)は富田常雄原作の小説およびそれを元にした映画とその主題歌[1]、そしてその映画を原作としたテレビドラマ[2]。なお、小説は映画公開から6年後の1953年昭和28年)に刊行されている。

誰か夢なき
監督 渡辺邦男
脚本 木村千依男渡辺邦男
原作 富田常雄
製作 武山政信
音楽 服部正
主題歌 誰か夢なき/竹山逸郎藤原亮子
撮影 友成達雄
製作会社 新東宝
配給 東宝
公開 1947年8月12日(前篇)
1947年8月19日(後篇)
上映時間 84分(前篇)
77分(後篇)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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映画 編集

富田の原作を木村千依男と本作の監督も務めた渡辺邦男が脚色。1947年(昭和22年)8月12日に前篇が[3]、一週間後の8月19日に後篇が公開された[4]。富田の小説「姿三四郎」の最初の映画化でも主人公を演じた藤田進が主演し、時代劇スターとして知られた黒川弥太郎大河内傳次郎などが脇を固めた[1]

キャスト 編集

  • 川路竜之介:藤田進
  • 真杉武夫:黒川弥太郎
  • 杉村多喜子:野上千鶴子
  • 奥野玲子:宮川玲子
  • 折口美津子:春山葉子
  • 三田野:中村彰
  • 隅:江見渉
  • 清水保次郎:大河内傳次郎
  • 高塚:鳥羽陽之助

スタッフ 編集

  • 監督:渡辺邦男
  • 脚色:木村千依男、渡辺邦男
  • 原作:富田常雄
  • 制作:武山政信
  • 撮影:友成達雄
  • 美術:北辰雄
  • 音楽:服部正
  • 録音:村山健二

楽曲 編集

映画の主題歌であった「誰か夢なき」は佐伯孝夫作詞・清水保雄作曲で竹山逸郎と藤原亮子が歌い、映画公開と同月に発売された[5]

1977年(昭和52年)には小畑実によってカバーされ、小畑はこのヒットで同年の第19回日本レコード大賞特別賞を受賞している[6]

テレビドラマ 編集

映画公開14年後の1961年11月9日に、日本テレビ系列の『武田ロマン劇場』(武田薬品工業一社提供。木曜21:45 - 22:30)でドラマ化された。出演は片山明彦黛ひかる影万里江仲宗根美樹ほか[2]

日本テレビ 武田ロマン劇場
前番組 番組名 次番組
月よりの使者
(1961年10月12日 - 10月19日)
誰か夢なき
(ドラマ)
(1961年11月9日)
三百六十五夜
(1961年11月23日)

脚注 編集

  1. ^ a b 誰か夢なき”. Movie Walker. 2015年5月20日閲覧。
  2. ^ a b 参考:テレビドラマデータベース
  3. ^ 誰か夢なき 前篇”. allcinema. 2015年5月20日閲覧。
  4. ^ 誰か夢なき 後篇”. allcinema. 2015年5月20日閲覧。
  5. ^ 誰か夢なき .... 佐伯孝夫/清水保雄”. d-score. 2015年5月20日閲覧。
  6. ^ 小畑実”. TOWER RECORDS ONLINE (2012年7月30日). 2015年5月20日閲覧。