野口千代光

日本のヴァイオリニスト (1970-)

野口千代光(のぐち ちよこ、1970年 - )は、東京生まれのヴァイオリニストである。

経歴 編集

学生時代 編集

2歳からヴァイオリンを始める。東京学芸大学附属竹早小学校同中学校に進学した。1981年、小学校5年生の時、全日本学生音楽コンクール東京大会小学生の部で第2位を受賞(このときの第1位は諏訪内晶子)、1983年、中学校1年生の時、同コンクール東京大会中学生の部で奨励賞を受賞した。1986年、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校に入学、1989年、同高校を卒業し、東京芸術大学音楽部に入学した。

アメリカ留学 編集

1991年、ジュリアード音楽院に留学。ジュリアード・コンチェルト・コンペティションに優勝し、リンカーンセンターのアリスタリーホールで演奏会を行った。1993年、アーティスト・インターナショナル・オーディションに優勝し、ヤング・アーティスト・デビュー賞を受賞し、同年、同音楽院を卒業した。1994年、カーネギーホールのワイルホールでニューヨークでのデビューリサイタルを開催した。

帰国後 編集

1994年、フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウス・コンクールで第3位。1995年、東京芸術大学に復学、卒業した。1996年、ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで特別賞を受賞し、日本演奏連盟主催のリサイタルを開いた。

近年の活動 編集

現在、東京ゾリステンコンサートミストレスを務め、紀尾井シンフォニエッタ東京アンサンブル・ノマドコンテンポラリーαのメンバーである。2002年、打楽器奏者の神田佳子と「C⇔Yプロジェクト」を結成し、ヴァイオリンと打楽器による作品集をレコーディングした。また、桐朋学園大学短期大学部専任講師。マネージメントはテレビマンユニオン・ミュージック・ディヴィジョンの協力を得ている。

レコーディング 編集

  • ヴォイシス/スターク・バンド(ビクターエンタテインメント、1997年10月)
  • 今日まで、そして明日から(インディペンデントレーベル、1999年6月)
  • 呼吸/真鍋尚之笙リサイタル(インディペンデントレーベル、2001年1月)
  • ソルト&ペッパー/C⇔Yプロジェクト(ビクターエンタテインメント、2002年11月)
リムスキー=コルサコフ:くまんばちの飛行(神田佳子編曲)
バッハ:管弦楽組曲第2番よりバディネリ(神田佳子編曲)
スコット・ジョプリン:ジ・エンターテイナー(鈴木友彦編曲)
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(川島素晴編曲)
ストラヴィンスキー:兵士の物語よりタンゴ~ワルツ~ラグ(山路敦斗詩編曲)
神田佳子:ノー・スリーヴス
サティ:おまえが欲しい(大島ミチル編曲)
川島素晴:パ gani 鐘(パガニーニの主題による)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」より(鈴木友彦編曲)
一柳慧:タイム・シークエンス(神田佳子、野口千代光編曲)
伊福部昭:「ゴジラ」のテーマ(神田佳子編曲)
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番(大島ミチル編曲)

外部リンク 編集