高木麻早

日本のシンガーソングライター (1953-)

高木 麻早(たかぎ まさ、1953年〈昭和28年〉12月31日[1] - )は、日本女性シンガーソングライター愛知県名古屋市東区出身[1]

高木麻早
生誕 (1953-12-31) 1953年12月31日(70歳)
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ニューミュージック
活動期間 1973年 - 1985年
2002年 -
レーベル キャニオンレコード
ビクターレコード
公式サイト 公式ウェブサイト[リンク切れ]

ひとりぼっちの部屋」のヒットで知られる。

略歴 編集

愛知教育大学附属名古屋中学校愛知淑徳高校愛知淑徳大学国文科卒業[2][1]。高校生の頃から歌唱力が注目され[1]、名古屋出身のデュオ「チェリッシュ」の担当番組に出演依頼されるほどだった[要出典]

中学3年生の時に高石友也に刺激を受けて、女性2人組のフォークグループ『if』を結成。後にifに男性2人をメンバーに加えて『エム・アンド・ジョーカーズ』に改めて活動するも間もなく解散[3]。高校卒業間近の頃に「これでもう歌とは縁が切れる」と思い、自ら「サヨナラコンサート」を開催、そこでそのコンサートを聴いていたプロの音楽関係者から勧誘されるも断っていた[1]。しかし結局音楽をすることが我慢できなくなったということで、ラジオの深夜番組などにアマチュアとして出演したりしていた[1]

1973年5月、ヤマハ第5回ポピュラーソングコンテストに出場し、「ひとりぼっちの部屋」で入賞(最優秀賞)[4]。『キューピットのささやき』を愛称に関東ポニーからソノシートでプレキャンペーン。同年9月10日、同曲で「ヤマハ音楽振興会」所属でキャニオンレコードからデビュー。キャッチフレーズは「フォーク界のアイドル」であった[5]。「ひとりぼっちの部屋」は40万枚を超える売り上げとなり[6]、ファースト・アルバム『高木麻早』はオリコン新人賞を受賞した[4]

1985年、音楽活動を休止[6]

2002年、アルバム「MASA☆夢」を発売し、音楽活動を再開[6]。2004年にはライブを開始した[6]

人物 編集

ディスコグラフィ 編集

シングル 編集

発売日 規格 規格品番 タイトル 作詞 作曲 編曲
AARD-VARK
1973年9月10日 EP AV-22 A ひとりぼっちの部屋 高木麻早 萩田光雄
B 振りかえってごらん
1974年1月10日 AV-26 A 想い出が多すぎて 北山修

杉田二郎

高木麻早
B 道を求めて 高木麻早
1974年3月25日 AV-29 A コーラが少し 山名敏晴
B 二人だけのもの 高木麻早
1975年4月25日 AV-56 A 不思議な気分 高木麻早 小林南
B 恋のグリーティングカード 酒井チエ 高木麻早 小林南
1975年8月25日 AV-65 A すりガラス 高木麻早 萩田光雄
B 君のいない部屋 榊原めぐみ

補:高木麻早

高木麻早
1976年1月25日 AV-75 A 愛は貴方のぬくもり 杉山政美 梅垣達志
B 愛の誘い
1976年11月25日 V-9 A あいつってさ 岡田冨美子 高木麻早

伊東かおる

福井崚
B 空を駆ける白馬のように 高木麻早 佐藤準
1977年3月25日 V-17 A 愛のシルエット 岡田冨美子 伊東かおる 佐藤準

福井崚

B 悲しみを私にも 高木麻早 佐藤準
キャニオンレコード
1977年6月25日 EP F-203 A 夢のバラード I LIKE DREAMIN’ K.Nolan

和訳:なかにし礼

K.Nolan 萩田光雄
B 愛のとりこ 高木麻早
1978年9月21日 F-211 A 忘れたいのに 松井忠重
B ひとり案内
1979年4月25日 F-229 A ひとり徒波
B 風向きが変ったら
1979年12月5日 F-252 A 風の歌[注釈 1] 山口洋子 惣領泰則
B あの頃は帰らないけど……
1980年6月25日 F-259 A な・お・ん 高木麻早 萩田光雄
B 夜よさようなら
1990年11月21日 8cmCD PCDA-00136 A ひとりぼっちの部屋
B 天の子守歌
Rocking Chair Records
2009年3月14日 CD QRCP-1019 1 会者定離 高木麻早 南部昌江 倉田信雄
2 一日千秋~逢いましょう

アルバム 編集

発売日 レーベル 規格 規格品番 アルバム 備考
AARD-VARK/キャニオンレコード
1973年10月10日 AARD-VARK LP AV-3008 高木麻早

Side:A

  1. 想い出が多すぎて
  2. 好きだと言えないの
  3. ひとりぼっちの旅
  4. 片想いなんてつまらない
  5. 風が吹いてくれば
  6. 振りかえってごらん

Side:B

  1. ひとりぼっちの部屋
  2. 知らない町で
  3. 違うあなたに
  4. シーハイル
  5. 愛することを知ったから
  6. Oh, My Love
1994年11月18日 アードバーク CD PCCA-00662
2001年12月19日 Yamaha Music CD YCCU-00003
2008年12月17日 ビクターレコード CD(紙ジャケ) VICL-63174 2008年デジタルリマスター盤
2016年7月20日 Yamaha Music Blu-spec CD2 YCCU-10040
1974年5月10日 AARD-VARK LP AV-3011 麻早

※ 編曲:萩田光雄(注記以外)

Side:A

  1. 明日に向って(2:40)
  2. 愛だからいい(4:18)
  3. いつも二人で(3:30)
  4. 花ふぶき(3:56)
  5. いもうと(3:07)編曲:羽田健太郎

Side:B

  1. コーラが少し(3:53)
  2. トボトボ歩きの歌(4:01)
  3. 思い出橋(5:03)
  4. あなたに寄せて(3:30)
  5. あなたに捧げる私の歌(4:38)
1994年11月18日 アードバーク CD PCCA-00663
2008年12月17日 ビクターレコード CD(紙ジャケ) VICL-63175 2008年デジタルリマスター盤
1974年9月10日 AARD-VARK LP AV-3015 TAKE A TEN

Side:A

  1. おとずれた春
  2. ビートセブン
  3. 私の街
  4. 1人で暮らしてみたら
  5. ピカピカの自転車

Side:B

  1. 風の色は何色
  2. 別れの時夕暮れを
  3. 雨あがり
  4. 恋時計
  5. 何故に
1996年3月21日 ポニー・キャニオン CD PCCA-00910
2008年12月17日 ビクターレコード CD(紙ジャケ) VICL-63176 2008年デジタルリマスター盤
1975年7月5日 AARD-VARK LP 麻早 こころの扉

Side:A

  1. すりガラス
  2. 六時の待合せ
  3. FOR TOMORROW
  4. 君のいない部屋
  5. 二十才
  6. 恋のグリーティングカード

Side:B

  1. 不思議な気分
  2. そうして今
  3. 旅じたく
  4. さようならの詩
  5. お散歩
  6. SONG IS MY LOVE
1996年3月21日 ポニー・キャニオン CD PCCA-00911
2008年12月17日 ビクターレコード CD(紙ジャケ) VICL-63177 2008年デジタルリマスター盤
1976年11月 AARD-VARK LP VF-9007 シルエット

Side:A

  1. 私だけのエピローグ(3:04)
  2. 忘れたいのに(3:05)
  3. 悲しみを私にも(5:20)
  4. あいつってさ(2:49)
  5. 何も終わらない(4:42)

Side:B

  1. 空を駆ける白馬のように(3:35)
  2. とざされた心より(4:09)
  3. 愛のシルエット(3:29)
  4. あなたに伝えたい(3:55)
  5. あなた追いかけて(4:29)
1996年3月21日 ポニー・キャニオン CD PCCA-00912
キャニオンレコード
1977年9月 キャニオンレコード LP FF-9006 DREAM ON

Side:A

  1. 夢のバラード
  2. 歩道橋
  3. 掛け時計
  4. モデラート カンタービレ
  5. ドライ フラワー

Side:B

  1. 真昼の夢
  2. 昨夜から今朝へ
  3. 文月ついたち
  4. 愛のとりこ
  5. Dream On
  6. おやすみなさい
1996年3月21日 ポニー・キャニオン CD PCCA-00913
1978年11月 キャニオンレコード LP C25A-0002 はじめて女になったとき

※ 全作詞・作曲:高木麻早

※ 全編曲:松井忠重

Side:A

  1. ひとり案内
  2. ふられた女
  3. Lost Love
  4. 愛を食べ残して
  5. 人待ち顔

Side:B

  1. 騙され上手
  2. 私小説
  3. 愚痴
  4. 朝は来ない
  5. 忘れたいのに
1996年3月21日 ポニー・キャニオン CD PCCA-00914
1980年2月 F-Label LP C25A-0084 渇奏路

Side:A

  1. 笑うなら笑えばいいさ
  2. うかれそぶり
  3. 酔うほどに淋しくて
  4. うぬぼれ遊び
  5. 行かないで

Side:B

  1. 風の歌
  2. ひとり徒波
  3. ローテンブルグにて
  4. あの頃は帰らないけど・・・
  5. 風向きが変わったら
ビクターレコード/Invitaion
1983年3月 ビクターレコード LP VIH-28120 PICK ME UP

※ 全作詞:高木麻早

Side:A

  1. Slave Of Love(3:35)
  2. 想い出を抱きしめて(4:23)
  3. あなたにSay Good-Bye(3:34)
  4. 流されて(4:12)
  5. だけど今夜だけ(4:17)

Side:B

  1. Love Me Do(4:35)
  2. RESISTANCE(3:53)
  3. 週末の午後(3:21)
  4. 夜よ・・・(5:51)
1984年6月 ビクターレコード LP VIH-28177 Good-bye あの頃

Side:A

  1. Good-bye あの頃
  2. スティービー通りを歩いたら
  3. だからFurin-Love
  4. いい女シンドローム
  5. ふたりめの秋

Side:B

  1. Shirley
  2. 気づいた時からFall In Love
  3. 初恋キャフェ・バー
  4. A Song All My Love (To You)
HUMAN LABEL
2002年7月15日 HUMAN LABEL CD DNA-011 MASA☆夢
  1. 忘れたいのに
  2. 想い出が多すぎて
  3. だけど今夜だけ
  4. ひとりぼっちの部屋
  5. コーラが少し
  6. あなたにSayGood-by
  7. 好きだと言えないの
  8. 愛のシルエット
第一興商
2004年11月17日 第一興商 CD ESD-009 TRUE LOVE
  1. I wanna go to paradise at moonlight night
  2. 僕の愛し方
  3. あなたはTrue Love
  4. 困惑チックで・・・
  5. Midnight Blue
  6. さよならの法則
  7. ピーカーブー
  8. ひとりぼっちの部屋
  9. 想い出が多すぎて

ライブ・アルバム 編集

発売日 レーベル 規格 規格品番 アルバム 備考
AARD-VARK
1976年2月4日 AARD-VARK LP C25A-0016 高木麻早LIVE

Side:A

  1. オープニング
  2. Song Is My Love
  3. ひとりぼっちの部屋
  4. 平和のために
  5. For Tomorrow~いつも二人で~旅じたく
  6. シーハイル~あなたに捧げる私の歌~好きだと言えないの~二十才
  7. 父を想う

Side:B

  1. そよ風の誘惑 Have You Never Been Mellow
  2. ビートセブン
  3. 恋時計
  4. コーラが少し
  5. 不思議な気分
  6. すりガラス
  7. 愛は貴方のぬくもり
  8. 想い出が多すぎて
2008年12月17日 ビクターレコード CD(紙ジャケ) VICL-63178 2008年デジタルリマスター盤

ベストアルバム 編集

  • プレイバック・シリーズ 高木麻早(1987年12月5日)
  • ポプコン・スーパー・セレクション 高木麻早 ベスト(2003年3月26日)
  • マイ・リコメンド 高木麻早(2006年12月21日)

パンダのたからもの 編集

2011年[7]吉田幸弘監修の元で嚥下機能低下防止ソングとして、リハビリ効果のある「ぱ」「た」「か」「ら」の音を含む替え歌「パンダのたからもの」が、高木作詞・歌唱により発表された。制作されたCDは高齢者福祉施設に配布された[8]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ TBS系ドラマ「黒岩重吾シリーズ」主題歌。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g 平凡パンチ 1973年12月3日号 p.121 - 122 本人のページ
  2. ^ 「創立八十周年記念 愛知淑徳学園小史」より(当人掲載)
  3. ^ 深夜放送ファン(自由国民社)1973年9月号 p.101「我々のヒットは秋です!!」
  4. ^ a b 高木麻早 | ヤマハミュージックコミュニケーションズ公式サイト”. ヤマハミュージックコミュニケーションズ | YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS CO., LTD.. 2021年9月30日閲覧。
  5. ^ 映画情報 39(3)(259);3月号」国立国会図書館デジタルコレクション
  6. ^ a b c d e f 【あの人は今こうしている】「ひとりぼっちの部屋」がヒットした高木麻早さん【芸能】日刊ゲンダイ、2012年9月5日掲載。
  7. ^ 公式サイト プロフィール[リンク切れ]
  8. ^ パンダのたからもの日本音楽リハビリ研究会のブログ 2013年3月31日

外部リンク 編集