高橋正武
高橋 正武(たかはし まさたけ、1908年6月4日 - 1984年6月20日)は、スペイン文学者。スペイン語辞書を編み、多くの文学翻訳を行った。
経歴編集
岡山県出身。1931年東京外国語学校卒。永田寛定にスペイン語を学び、師永田が中途で病没し岩波文庫版『ドン・キホーテ』完訳を引き継ぎ完成させた。母校東京外国語大学教授、南山大学教授、神戸市外国語大学教授を歴任、1974年に退任し名誉教授。1975年イサベル・ラ・カトリカ勲章をスペイン政府より授与された。
編著書編集
翻訳編集
- 『葦と泥』 ブラスコ=イバーニェス 岩波文庫 1940
- 『愛と死の小説集』 ブラスコ・イバーニエス 弘文堂書房 1940(世界文庫)
- 『狂か聖か』 ホセ・エチェガライ ノーベル賞文学叢書 第13 今日の問題社 1941
- 『破滅の恋』 カミーロ・カステーロ・ブテンコ 新少国民社 1947
- 『孤城の王子』 ペドロ・カルデロン 新少国民社 1948(少国民世界文学叢書)
- 『ものがたり』 グスターボ・A・ベッケル 世界文学社 1948(世界文学叢書)
- 『ドン・ファン・テノーリオ』 ホセ・ソリーリャ 岩波文庫 1949、改訳1974
- 『醜聞』 アラルコン 岩波文庫(上下) 1952-53
- 『白鹿』 グスターボ・A・ベッケル 大学書林 1955(大学書林語学文庫)
- 『ナダ(何でもないの)』 カルメン・ラフォレット 大日本雄弁会講談社 1956(ミリオン・ブックス)
- 『ドン・ペルリンプリンの恋』 ガルシア・ロルカ 大学書林 1964(大学書林語学文庫)
- 『ドン・キホーテ 続編 3』 セルバンテス 岩波文庫 1977。他は永田寛定訳
- 『ドン・フワン・テノーリオ』 ホセ・ソリーリャ 大学書林 1978(大学書林語学文庫)
- 『人の世は夢・サラメアの村長』 カルデロン 岩波文庫 1978
- 『緑の瞳・月影 他十二篇』 ベッケル 岩波文庫 1979
- 『ロルカ戯曲全集 第2巻 ドン・ペルリンプリンがお庭でベリーサを愛する話』 沖積舎 1984.9
- 『暁に訪れる女』 アレハンドロ・カソーナ 白水社 1984.12