LFX-300
LFX-300(エルエフエックス - )は、近畿車輛が開発した、架線・蓄電池併用式100%超低床式路面電車の試作車[1]。愛称名は「AmeriTRAM」。日本向け発表では低床LRVとしている。
LFX-300 | |
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基本情報 | |
製造所 | 近畿車輛 |
主要諸元 | |
編成 | 3車体2台車連接固定編成 |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 架線集電式直流750ボルト |
最高運転速度 | 80 km/h |
全長 | 約20,000 mm |
全幅 | 約2,650 mm |
全高 | 約3,800 mm |
台車 | 独立車輪式台車 |
概要編集
車体幅2.65m、編成長約20mの3連接・100%超低床構造の車体を持ち、JTRAM5連接車をベースに3連接化した形態となっているが、アメリカ向けLRVの技術や思想が流用され、先頭形状はシアトル・Sound Transit向け70%低床LRVそのものであり、衝突時の安全基準や車体強度はアメリカ基準を満たすとしている。また、台車には油圧サスペンションが採用されている。
一番の特徴は、車体にリチウムイオン二次電池を搭載し、架線のない平地区間では10km程度の距離を走行できる性能を有することである。架線のある区間で充電ができ、発電ブレーキによる回生電力を蓄えることもできる。
2010年7月21日に同車を開発・製作した旨のプレス発表が行われた。本車両はアメリカ市場向けとして開発され、市街地など一部区間において景観重視のため架線を廃止し、郊外では架線給電を行うといった需要を想定している。
脚注編集
- ^ ただし、メーカーサイトでは営業先行車とアナウンスされている。