NGC 281
カシオペヤ座のHII領域
座標: 00h 52m 25.1s, +56° 33′ 54″
NGC 281は、カシオペヤ座に位置するHII領域で、ペルセウス腕の一部である。散開星団 IC 1590や重星 HD 5005、複数のボック・グロビュールを含んでいる。パックマンのキャラクターに似ているのでパックマン星雲[4][5](Pacman Nebula[6])とも呼ばれている。
NGC 281[1] | ||
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可視光(赤と黄)と紫外線(青)で撮影したNGC 281
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星座 | カシオペヤ座 | |
分類 | HII領域[1] | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 00h 52m 25.1s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +56° 33′ 54″[1] | |
赤方偏移 | -0.000112[1] | |
視線速度 (Rv) | -33.7 km/s[1] | |
距離 | 9500光年[2](2900パーセク) | |
物理的性質 | ||
半径 | 48光年 | |
他のカタログでの名称 | ||
IC 11[3] Sh2-184[1] |
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■Template (■ノート ■解説) ■Project |
この星雲は1883年8月にエドワード・エマーソン・バーナードにより発見された。バーナードは、大きくかすかな星雲で、とても広がっている、と述べている。
重星HD 5005はとも呼ばれており、シャーバーン・バーナムによって発見された。8等星の主星と4つの伴星で構成され、1.4秒から15.7秒離れて見える。この5重星系は、1875年の最初の観測より明確な変化は見られていない。
この星雲は、空の暗い場所であればアマチュアが天体望遠鏡で見ることができる。アマチュア天文家のen:Walter Scott Houstonは、著書『Deep Sky Wonders』で小口径の天体望遠鏡での見え方を記述している[7]。
画像
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NGC 281内の散開星団 IC 1590
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NGC 281 - アマチュアによるSAO疑似カラー画像
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Chandra望遠鏡によるX線画像(紫)とSpitzer望遠鏡による赤外画像の合成画像
出典
編集- ^ a b c d e f g h “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NGC 281. 2016年1月4日閲覧。
- ^ Leass, E. A.; Biller, B.; Dame, T. M.; Megeath, S. T. (2001). “An Expanding Complex of Molecular Clouds High Above the Perseus Spiral Arm”. American Astronomical Society, 199th AAS Meeting, #91.16; Bulletin of the American Astronomical Society 33: 1439. Bibcode: 2001AAS...199.9116L.
- ^ “NED results for object NGC 0281”. NASA/IPAC Extragalactic Database. IPAC. 2018年6月20日閲覧。
- ^ “似てる? 宇宙で輝くパックマン星雲”. AstroArts (2011年10月31日). 2016年1月4日閲覧。
- ^ “パックマン星雲、NGC 281”. ナショナルジオグラフィック (2011年9月29日). 2016年1月4日閲覧。
- ^ “'Pacman' Nebula Gets Some Teeth”. NASA (2011年10月26日). 2016年1月4日閲覧。
- ^ Houston, Walter Scott (2005). Deep-Sky Wonders. Sky Publishing Corporation. ISBN 1-931559-23-6
関連項目
編集- NGC 246 - 同じ愛称を持つ天体
外部リンク
編集- NGC 281 Astronomy picture of the Day (August 23, 2005) at NASA
- NGC 281 at ESA/Hubble