SOMPO美術館(そんぽびじゅつかん)は東郷青児の美術作品コレクションを中心とする美術館である。

Japanese Map symbol (Museum) w.svg SOMPO美術館
Sompo Museum of Art
Sompo Japan Head Office Building 2009 02.jpg
施設情報
専門分野 美術館
収蔵作品数 約630点(2016年時点)
管理運営 公益財団法人SOMPO美術財団
開館 1976年
所在地 160-8338
東京都新宿区西新宿
1丁目26番1号
損保ジャパン本社ビル敷地内
外部リンク SOMPO美術館
プロジェクト:GLAM
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公益財団法人SOMPO美術財団が運営しており、1976年の開館以来東京都新宿区損保ジャパン本社ビル内42階にあったが、2020年7月10日に隣接地に移転する予定である(詳細は後述)。

概要編集

東郷青児を初めとする現代日本人洋画家のコレクションが中心であるが、企画展ではポップアートを取り上げるなどの幅の広さがある。また、運営主体の財団法人が美術家育成の目的を持つことから、若手画家の展覧会や表彰企画が盛んである。

そのなかで、2002年に第25回安田火災東郷青児美術館大賞を付与した和田義彦について、その受賞作品について盗作の疑いがあるとして受賞を取り消すこととなった。

1987年から展示されている当館所蔵で最も有名な作品であろうゴッホの「ひまわり」については、その購入額(約58億円)によってまず注目を集めた。また、購入当初から欧米の美術界を中心に「贋作ではないか」という説があったが、これはゴッホ美術館学芸員によって否定されている。2003年には、ゴッホが意図していたという2つの「ひまわり」と「ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女」を並べるという企画を、「ルーラン夫人」をシカゴ美術館より、もう一つの「ひまわり」をゴッホ美術館より借りだし実現している。

沿革編集

 
ゴッホ『ひまわり』
  • 安田火災財団法人安田火災美術財団を設立し、東郷青児から自作約200点と東郷が収集した、国内外の作品約250点の寄贈を受け、1976年7月に「東郷青児美術館」として開設。
  • 1987年3月、安田火災がゴッホの「ひまわり」を3,992万1,750ドル(当時の為替レートで約58億円)で購入し、同年10月から展示を開始。
  • 1987年4月、「安田火災東郷青児美術館」に名称変更。
  • 2002年7月1日、損害保険ジャパン発足に伴い、運営法人名を「財団法人損保ジャパン美術財団」、美術館名を「損保ジャパン東郷青児美術館」に変更。
  • 2010年4月1日、公益財団法人への移行に伴い、運営法人名を「公益財団法人損保ジャパン美術財団」に変更。
  • 2014年9月1日、損害保険ジャパン日本興亜発足に伴い、運営法人名を「公益財団法人損保ジャパン日本興亜美術財団」、美術館名を「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」に変更[1]
  • 2020年4月1日、美術館名を「SOMPO美術館」に名称変更。また、美術館名称変更に伴い、運営法人名を「公益財団法人SOMPO美術財団」に変更。
  • 2020年7月10日、損保ジャパン本社ビル隣接地に建設された新美術館へ移転開館(予定)[2]

主な収蔵作品編集

  その他約630点を所蔵(2016年4月)

登場する創造作品編集

映画編集

今後の予定編集

現在の損保ジャパン本社ビル内の施設(延床面積約1900平方メートル)ではすべての所蔵作品の常設展示が困難なことから、同ビル敷地内に新たに地上6階・地下1階の美術館施設(延床面積約4000平方メートル)を建設することを発表した。新美術館は1~2階がカフェやミュージアムショップ、エントランスホールで、3~5階が展示スペース、6階が事務所および応接室という構成となっている。2017年8月に着工し、2020年春の開業を目指すとしている。また、開業に際しては美術館の名称を変更する予定となっている。[4][5][6]

2018年10月の館からの発表によると、新美術館は2020年に移転開館予定で、移転準備のため2019年9月30日から2020年2月14日まで長期休館となる[7]

2019年7月30日、美術館の名称が「SOMPO美術館」に変更されることが発表となり[8]、2020年4月1日に名称変更した[9]

2020年2月15日から移転前最後の展覧会となる「FACE展 2020」(損保ジャパン日本興亜美術賞展)が3月1日まで開催され[10][11]、その後移転のための休館期間を経て、同年5月28日に新美術館が開館予定であったが[8]新型コロナウイルス感染症拡大の状況及び、政府・自治体からの要請を踏まえて、同年5月11日に開館延期を発表した[12]。そして、新型コロナウイルス感染拡大防止に関わる緊急事態宣言解除を受け、同年7月10日にようやく開館する予定である[2]

脚注編集

  1. ^ “名称変更のお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 公益財団法人 損保ジャパン美術財団, (2013年9月6日), http://www.sompo-japan.co.jp/~/media/SJcms/museum/pdf/2013/20130906.pdf 2014年6月20日閲覧。 
  2. ^ a b “「開館記念展」開幕と会期変更のお知らせ” (PDF) (プレスリリース), SOMPO美術館, (2020年7月1日), https://www.sompo-museum.org/wp-content/uploads/2020/07/pr_20200701-01.pdf 2020年7月1日閲覧。 
  3. ^ 当美術館蔵の『ひまわり』の制作時期については諸説あるが、2001年にゴッホ美術館の紀要に掲載された論文では制作時期を1888年11月下旬から12月上旬としている(Van Tilborgh, Louis & Hendriks, Ella: The Tokyo 'Sunflowers': a genuine repetition by Van Gogh or a Schuffenecker forgery?, Van Gogh Museum Journal 2001, pp. 16 - 43)(朝日新聞出版編・発行『ゴッホへの招待』、2016、p.7による。)当美術館の公式サイトも制作年を1888年としている。
  4. ^ “新美術館の建設について” (PDF) (プレスリリース), SOMPOホールディングス, (2017年3月30日), https://www.sompo-hd.com/~/media/hd/files/news/2017/20170330_1.pdf 2018年8月26日閲覧。 
  5. ^ “損保ジャパン、美術館新設へ…20年開業目指す”. 読売新聞. (2017年2月18日). https://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000299/20170218-OYT1T50076.html 2018年8月26日閲覧。 
  6. ^ “損保ジャパン日本興亜/美術館建設(東京都新宿区)/設計は大成建設、17年4月着工”. 日刊建設工業新聞. (2016年12月15日). https://www.decn.co.jp/?p=79983 2018年8月26日閲覧。 
  7. ^ 「新美術館について(美術館公式サイト)
  8. ^ a b 2020年5月28日、「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」は、「SOMPO美術館」に生まれ変わります。”. 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 (2019年7月30日). 2020年2月29日閲覧。
  9. ^ 2020年度の展覧会予定を更新しました。”. 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 (2019年9月3日). 2020年2月29日閲覧。
  10. ^ 当初は同年3月15日まで開催予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため同年3月3日から臨時休館となったため(3月2日は休館日)、展覧会終了日が前倒しされた。
  11. ^ 臨時休館のお知らせ(Notice of temporary closure of the museum)”. 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 (2020年2月28日). 2020年2月29日閲覧。
  12. ^ “「SOMPO美術館」の開館延期について” (PDF) (プレスリリース), 損害保険ジャパン株式会社, (2020年5月11日), https://www.sompo-japan.co.jp/~/media/SJNK/files/news/2020/20200511_1.pdf 2020年5月11日閲覧。 

参考文献編集

  • 公益財団法人損保ジャパン日本興亜美術財団編集 『コレクション100選』 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、2016年4月

関連項目編集

外部リンク編集

座標: 北緯35度41分33.8秒 東経139度41分46秒 / 北緯35.692722度 東経139.69611度 / 35.692722; 139.69611