ZERO (B'zの曲)
B'zの11作目のシングル
「ZERO」(ゼロ)は、日本のロックユニット、B'zの楽曲。1992年10月7日にBMGルームスより11作目のシングルとして発売された。
「ZERO」 | ||||
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B'z の シングル | ||||
初出アルバム『RUN』 | ||||
B面 | 恋心(KOI-GOKORO) | |||
リリース | ||||
規格 | ||||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル |
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作詞 | 稲葉浩志 | |||
作曲 | 松本孝弘 | |||
プロデュース | 松本孝弘 | |||
ゴールドディスク | ||||
チャート最高順位 | ||||
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B'z シングル 年表 | ||||
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概要
編集6thアルバム『RUN』からの先行シングル。
B'zのシングルは4thシングル『BE THERE』以降2曲目を「2nd beat」と表記しているが、本作のジャケットでは「COUPLING WITH : 恋心(KOI-GOKORO)」と表記されている。ただし、CDレーベルには他のシングル同様「2nd beat」と表記されている[注釈 1]。
裏ジャケットには薔薇と蝶をあしらったロゴを使用。「B'z」部分は表ジャケットのロゴと共通である。このロゴは6thアルバム『RUN』の裏ジャケットの他、『B'z LIVE-GYM Pleasure '92 "TIME"』及び『B'z LIVE-GYM '93 "RUN"』のステージやメンバーの衣装にも使用された。
発売当時はノンタイアップかつ先行シングルにもかかわらず2週連続で1位を獲得し、131万枚のミリオンセラーとなった[3][4]。また、ノンタイアップで初動売上61.5万枚は当時の歴代1位であった(オリコン調べ)。
2003年3月26日にリマスタリング、12cm化で再発売された。
発売から約17年後の2009年4月には、表題曲の「ZERO」がキリンビールの発泡酒『麒麟 ZERO』のCMソングに使用された[5][3]。
収録曲
編集全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「ZERO」 | |
2. | 「恋心(KOI-GOKORO)」 | |
合計時間: |
楽曲解説
編集- ZERO
- これまでのポップ路線とは大きく異なる、ハードロックとファンクを融合したヘヴィな楽曲[6]。
- シングル表題曲では「LADY-GO-ROUND」以来のノンタイアップとなっている。
- 間奏にはB'zでは珍しくラップが取り入れられている。
- 『B'z LIVE-GYM Pleasure '92 "TIME"』で未発表曲として先行演奏されていた。MVも同ツアーの映像で構成され、稲葉の口の動きや松本の手の動きなどが曲と連動するように編集されている[7]。
- テレビでは1992年10月16日放送のテレビ朝日系『ミュージックステーション』他、同年12月18日放送の『ミュージックステーションスーパーライブ』でも披露された[8][9]。
- ライブの定番曲の一つであり、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay5内で行われた「B'z LIVE演奏回数ランキング」では、2020年時点で「ultra soul」に次いで演奏回数の多い楽曲として紹介されている[10][11]。リリース以降、2001年に行われた『B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-』のアリーナ公演まで毎回欠かさず演奏されていた[注釈 2]。2015年に行われた『B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-』では、2人の演奏によるスローなブルースアレンジが披露された。
- 恋心(KOI-GOKORO)
- 表題曲とは異なり非常にポップな曲。松本は「『ZERO』を表題曲にできたことで、その対極という位置づけで作った曲」と述べている。
- 曲名の通り男性の恋心について歌われており、稲葉が当時パーソナリティーを務めたラジオ番組『B'z WAVE-GYM』の番組宛に送られてきた手紙のメッセージに刺激を受けて制作された。
- 稲葉は歌詞について「松本さんのメロディーを聴いて“胸キュン”な感じがあったので、それを表現しようとした」と語っている[12]。
- 歌詞に「松本」が登場するが、これは稲葉が洋楽などでは頻繁に人物名が歌詞中に登場していて、そういうものを自分もやってみたかったからだという。
- ノンタイアップかつオリジナル・アルバム未収録であるが、ファンの人気が非常に高く、ベスト・アルバム『B'z The Best "Treasure"』のファン投票では1位、ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』では2位にランクインし収録された。
- 有線ランキングでは表題曲の「ZERO」よりも人気が高かったため、松本は「非常に残念な結果になってしまった」と稲葉と共に語っている。
- B'zでは珍しく振り付けがある楽曲であり[注釈 3]、2nd Beatの楽曲の中ではライブでの演奏頻度も高い。
- 1995年に行われた『B'z LIVE-GYM Pleasure '95 "BUZZ!!"』では新たな振り付けが披露されたが、一度きりのお目見えでそれ以降は通常のものに戻っている。
- 2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』では、ファンクラブ会員から事前に募集した振り付け動画がスクリーンに映し出された[13][14][15]。
タイアップ
編集- キリンビール「麒麟ZERO」(#1)
参加ミュージシャン
編集収録アルバム
編集ZERO
- RUN
- B'z TV STYLE II Songless Version(TV STYLE)
- B'z The Best "Pleasure"
- B'z The Best "ULTRA Pleasure"
- B'z The Best XXV 1988-1998
恋心(KOI-GOKORO)
ライブ映像作品
編集ZERO
- LIVE RIPPER
- "BUZZ!!" THE MOVIE
- once upon a time in 横浜 〜B'z LIVE GYM'99 "Brotherhood"〜
- a BEAUTIFUL REEL. B'z LIVE-GYM 2002 GREEN 〜GO★FIGHT★WIN〜
- Typhoon No.15 〜B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜
- B'z LIVE-GYM Hidden Pleasure 〜Typhoon No.20〜
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-
- B'z LIVE-GYM 2011 -C'mon-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-
- EPIC DAY(特典DVD)
- B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-(ブルースバージョン)
- B'z COMPLETE SINGLE BOX(特典DVD)
- B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1〜5
- B'z LIVE-GYM 2022 -Highway X-
恋心(KOI-GOKORO)
- "BUZZ!!" THE MOVIE
- a BEAUTIFUL REEL. B'z LIVE-GYM 2002 GREEN 〜GO★FIGHT★WIN〜(アコースティックバージョン)
- Typhoon No.15 〜B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜
- B'z LIVE-GYM Hidden Pleasure 〜Typhoon No.20〜
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-
- B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-
- B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1〜5
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 「日本レコード協会 ミリオン以上認定作品」『The Record』第443号、日本レコード協会、1996年10月1日、4頁。
- ^ “■ オリコン ENTERTAINMENT SITE”. オリコン (2003年4月7日). 2003年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月28日閲覧。
- ^ a b “B'z、1992年の大ヒット・シングル“ZERO”が発泡酒〈麒麟ZERO〉CMソングに決定!”. TOWER RECORDS ONLINE (タワーレコード). (2009年2月25日) 2020年3月11日閲覧。
- ^ “B'z、歴代No.1アーティストまでの軌跡!”. ORICON NEWS (オリコン). (2006年5月25日) 2020年9月2日閲覧。
- ^ “B'zの名曲が『麒麟ZERO』CMソングに決定!”. ORICON NEWS (オリコン). (2009年2月25日) 2018年11月10日閲覧。
- ^ 博林史章 (2019年5月2日). “B'z、平成の音楽シーン駆け抜け勢いそのまま令和へ 楽曲とパフォーマンスから牽引力の秘密を探る”. リアルサウンド. 株式会社blueprint. 2019年10月6日閲覧。
- ^ 青木優『B'z The Best XXV 1988-1998』(MUSIC VIDEOのライナーノーツ(初回限定盤に付属))VERMILLION RECORDS、2013年。
- ^ “出演者ラインナップ | ミュージックステーションラインナップ”. テレビ朝日. 2024年6月22日閲覧。
- ^ “出演者ラインナップ | ミュージックステーションラインナップ”. テレビ朝日. 2024年6月22日閲覧。
- ^ “「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day5」ライブレポートが到着!”. 株式会社Zeppホールネットワーク (2020年12月9日). 2020年12月9日閲覧。
- ^ “B'z無観客配信ライブ「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day5」レポート”. ローソンチケット. 株式会社ローソンエンタテインメント. 2020年12月9日閲覧。
- ^ 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日、60頁。
- ^ “ファンクラブサイトにてB'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- 「恋心(KOI-GOKORO)」動画募集スタート”. B'z Official Website. VERMILLION RECORDS (2020年10月8日). 2020年11月1日閲覧。
- ^ “ヒット曲連発のB'z無観客ライブ「5 ERAS」開幕!ファンへの感謝と仲間との絆を伝える”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2020年11月2日) 2020年11月3日閲覧。
- ^ “【レポート】B'z、5週連続無観客配信ライブ<-5 ERAS 8820- Day1>に大いなる感動「みなさんの胸に届くように」”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2020年11月2日) 2020年11月3日閲覧。
- ^ 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日、26頁。
外部リンク
編集- music freak magazine B'z Dictionary
- 「music freak magazine」がB'zデビュー15周年のキャンペーンとして組んだ特集。「ZERO」の項ではラップの部分の歌詞が公開されている。