置塩 壽(おきしお じゅ、女性、1904年? - 2010年4月8日)は日本篤志家中等教育教員。

富山市出身[1][2]。元参議院議員久世公堯、作家の久世光彦は甥[3]

来歴 編集

東京女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大学)家事科卒業[1]。富山へ帰郷後、県立富山高等女学校(現在の富山いずみ高等学校)教員となる。1943年昭和18年)に兵庫県立神戸第一高等女学校(兵庫県立神戸高等学校の前身の一校)へ赴任し、戦後は西宮市甲子園学院高校家庭科教員として勤務[3]定年退職して以降の半生を神戸市東灘区で過ごした。

2010年(平成22年)4月8日死去[2]。満106歳没。生前、銀行役員を務めていた兄の株式や不動産などを相続したが[3]、その兄が「遺産は神戸市に寄付したい」との意向であったことを踏まえて株式の売却益や預金など約11億3000万円と東灘区の不動産(住宅1棟・土地2か所)を合わせて12億円余りを「特別な指定は行わないが、神戸市が有効に活用することを望む」として神戸市に寄付した[4]。神戸市では2012年(平成24年)にこの寄付を原資として「置塩こども育成基金」を創設し、以下の事業を行っている。

  • 東灘区に置塩壽記念御影北児童館を設置[5]
  • 神戸市立図書館の各区拠点館・分館に「おきしお文庫」を設置[6][7]
  • 青少年を対象とするスポーツ教室や文化活動事業「おきしおふれあいプロジェクト」の開催[7]

出典 編集

外部リンク 編集