永野祐樹

日本のプロボクサー

永野 祐樹(ながの ゆうき、1989年6月27日 - )は、日本プロボクサー。第55代日本ウェルター級王者。福岡県大牟田市出身。帝拳ボクシングジム所属。

永野 祐樹
基本情報
階級 ウェルター級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1989-06-27) 1989年6月27日(35歳)
出身地 福岡県大牟田市[1]
スタイル サウスポー[2]
プロボクシング戦績
総試合数 23
勝ち 19
KO勝ち 15
敗け 4
テンプレートを表示

人物

編集

憧れのボクサーはクレイジー・キム

ボクシングを始めたきっかけは実家の近くにジムが出来たことから。

来歴

編集

2012年2月4日に後楽園ホールで宮崎駿太とウェルター級4回戦を戦い、1回2分57秒KO勝ちを収めてデビュー戦を白星で飾った[3]が、半年後に行われた試合では判定負けでプロ初黒星を喫した[4]

2015年東日本ウェルター級新人王として、西軍代表ジラフ麒麟神田と対戦して1回2分10秒KO勝ちを収めて全日本新人王を獲得した[5]。この勝利でJBCの発表した最新ランキングで初めてウェルター級日本ランク入りを果たす[6]

その後6連勝して2018年5月30日に後楽園ホールで行われた「第573回ダイナミックグローブ」にて日本スーパーウェルター級4位の長濱陸とウェルター級8回戦を行い、5回2分49秒TKO勝ちを収めた[7]。なおこの試合で東日本ボクシング協会から2018年5月度月間賞敢闘賞を受賞した[8]

同年10月21日、地場産くるめで開催された「日本タイトル最強挑戦者決定戦」にて日本ウェルター級1位の別府優樹とウェルター級8回戦を戦い、8回3-0(77-75、76-75、78-73)の判定勝ちを収めて日本タイトルへの挑戦権を獲得した[9][10]

2019年4月21日、大阪府立体育会館第2競技場で日本ウェルター級王者の矢田良太と日本ウェルター級タイトルマッチを行い、7回1分9秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[11]

2019年9月7日、後楽園ホールで日本ウェルター級9位の川崎真琴と対戦し、2回2分41秒TKO勝ちで初防衛に成功した[12]

2020年2月1日、後楽園ホールでIBF世界ウェルター級4位・日本ウェルター級1位の指名挑戦者で、元日本スーパーライト級・元WBOアジアパシフィックウェルター級王者の小原佳太を相手に防衛戦に挑むも、7回2分39秒TKO負けを喫し、王座から陥落した[13]

2020年12月5日、後楽園ホールで日本ウェルター級15位の安藤暢文と対戦し、1回2分32秒TKO勝ちを収め、再起に成功した[14]

2021年9月11日、後楽園ホールで日本ウェルター級王座挑戦者決定戦として、元WBOアジアパシフィック同級王者で日本同級2位の別府優樹と対戦し、5回51秒TKO勝ちを収め、挑戦権を獲得した[15]

2022年6月13日、後楽園ホールで小原佳太の負傷離脱に伴う日本ウェルター級暫定王座決定戦を小畑武尊と行い、5回1分42秒TKO負けを喫し暫定ながら2年振りの王座返り咲きに失敗した[16]

獲得タイトル

編集

戦績

編集
  • プロボクシング - 22戦19勝3敗(15KO)
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2012年2月4日 勝利 1R 2:57 KO 宮崎駿太(高崎)   日本 プロデビュー戦
2 2012年8月4日 敗北 4R 判定0-3 田中亮治(ヨネクラ   日本 2012年東日本ウェルター級新人王予選
3 2013年7月31日 勝利 1R 2:45 TKO 飯塚稔(E&Jカシアス   日本 2013年東日本スーパーライト級新人王予選
4 2013年9月27日 敗北 1R 0:43 TKO 松坂拓哉(石神井スポーツ)   日本 2013年東日本スーパーライト級新人王予選
5 2014年5月27日 勝利 3R 0:46 KO 永吉祐哉(ヨネクラ)   日本
6 2015年7月4日 勝利 4R 判定3-0 垂水稔朗協栄   日本 2015年東日本ウェルター級新人王予選
7 2015年9月24日 勝利 3R 0:53 TKO 阪田壮亮(船橋ドラゴン)   日本 2015年東日本ウェルター級新人王予選
8 2015年11月3日 勝利 5R 判定3-0 海藤正晴(シュウ)   日本 2015年東日本ウェルター級新人王決勝
9 2015年12月20日 勝利 1R 2:10 KO ジラフ麒麟神田(千里馬神戸   日本 2015年全日本ウェルター級新人王決勝戦
10 2016年5月7日 勝利 1R 2:02 TKO パデッチスック・シーパラチャイ   タイ
11 2016年9月10日 勝利 6R 判定3-0 田岡大(タキザワ)   日本
12 2016年12月3日 勝利 6R 2:55 TKO 垂水稔朗(協栄)   日本
13 2017年4月1日 勝利 1R 2:58 KO 鈴木義行(マナベ   日本
14 2017年10月7日 勝利 3R 2:45 TKO クリエンクライ・トー・シラチャイ   タイ
15 2018年2月3日 勝利 2R 3:00 KO ナジレック・ソーブーンリャング   タイ
16 2018年5月30日 勝利 5R 2:49 TKO 長濱陸(白井・具志堅   日本
17 2018年10月21日 勝利 8R 判定3-0 別府優樹(久留米櫛間)   日本 2018年度日本ウェルター級最強挑戦者決定戦
18 2019年4月21日 勝利 7R 1:09 TKO 矢田良太グリーンツダ   日本 日本ウェルター級タイトルマッチ
19 2019年9月7日 勝利 2R 2:41 TKO 川崎真琴RK蒲田   日本 日本王座防衛1
20 2020年2月1日 敗北 7R 2:39 TKO 小原佳太三迫   日本 日本王座陥落
21 2020年12月5日 勝利 1R 2:32 TKO 安藤暢文(高崎)   日本
22 2021年9月11日 勝利 5R 0:51 TKO 別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)   日本 日本ウェルター級王座挑戦者決定戦
23 2022年6月13日 敗北 5R 1:42 TKO 小畑武尊(ダッシュ東保)   日本 日本ウェルター級暫定王座決定戦
テンプレート

受賞

編集

脚注

編集
  1. ^ 日本ウェルター級挑戦者決定戦はKO必至! ボクシングモバイル 2018年10月20日
  2. ^ BoxRecレーティング 【国内/男子】ウェルター級 (66.68 kg以下) BOXINGアンテナ
  3. ^ 2012年2月試合結果 日本ボクシングコミッション
  4. ^ 504回ダイナミックグローブ 帝拳祭り!試合結果 木村悠オフィシャルブログ 2012年8月4日
  5. ^ 全日本新人王決定戦 東軍が勝ち越し、MVP市村蓮司 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年12月20日
  6. ^ 2015年12月度ランキング 日本ボクシングコミッション
  7. ^ 末吉大が日本S・フェザー級V2 東上に大差判定 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年5月30日
  8. ^ 5月MVPは細川バレンタイン、敢闘賞は永野祐樹 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年6月11日
  9. ^ 九州のタイソン初黒星 永野が判定勝ちし挑戦権獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年10月21日
  10. ^ “九州のタイソン”別府はプロ初黒星、日本王座挑戦権を得られず スポニチ 2018年10月21日
  11. ^ 永野祐樹が日本ウェルター級新チャンピオン ダウン応酬の激戦 矢田良太を突き放す Boxing News(ボクシングニュース)2019年4月21日
  12. ^ 永野祐樹が2回TKO勝ち 日本ウェルター級初防衛 Boxing News(ボクシングニュース)
  13. ^ IBF4位の小原佳太が日本ウェルター級王座獲得 王者の永野祐樹を7回TKOで下す Boxing News(ボクシングニュース)2020年2月1日
  14. ^ ホープ中野幹士 初メイン、初ダウン、初判定勝ち 前日本王者の永野祐樹 初回TKOで再起 Boxing News(ボクシングニュース)2020年12月5日
  15. ^ 日本ウェルター級挑戦者決定戦 前日本王者の永野祐樹 5回TKOで別府を返り討ち Boxing News(ボクシングニュース)2021年9月11日
  16. ^ 23歳の小畑武尊が日本ウェルター級暫定王座獲得 前王者の永野祐樹を圧倒し5回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2022年6月13日
  17. ^ 井上尚弥2年連続2冠 最優秀選手賞と年間最高試合 日刊スポーツ 2020年2月7日

関連項目

編集

外部リンク

編集
空位
前タイトル保持者
矢田良太
第55代日本ウェルター級王者

2019年4月21日 - 2020年2月1日

次王者
小原佳太